一ノ沢登山口-常念乗越-常念岳-常念乗越(テント泊)-一ノ沢登山口

さてM崎君と常念岳に行く日が近づいてきた。
M崎君は僕がお盆で実家に帰省している間に雲取山にテントをかついで行って来たらしい。
これは負けてはいられないと60Lのザック、テント・シェラフ・マット、
まともなストック、ハイドレーションを買いそろえた。
後は行くだけなのだが調べてみると一ノ沢登山口は車上荒らしが多いらしく怯える。
僕のレガシィは茨城住みでありながら実家の名古屋ナンバーだが
いずれにせよ長野では県外であり狙われそう。
とはいえバスやタクシーは面倒だし高い。
まあ車をほぼ空にして着替えは鞄から出して並べておけばいいだろうと無理やり自分を納得させる。

登山道までは高速を走らせても4時間はかかる。夜中について車中泊することにした。
金曜日早めに仕事を切り上げようと19時に会社を出て適当に飯を食い支度を整える。
M崎君を熊谷で拾う予定は23時近くなので余裕はある。
予定通り熊谷で合流し高速を一路安曇野へ。
さて駐車場近辺に来たが暗くてよくわからない。
うろうろしているうちにそれらしき場所を見つけるが一台しかとまっていない。
人気の山らしいのに少ないな・・と思いつつも午前二時眠りに就く。

五時過ぎてのろのろと起きだして軽く朝食を食べて六時前に出発する。
雨がぽつぽつ降ってきたので雨具を装着。暑い。
歩道を歩きだしたところですぐ先にもう一つ駐車場があることを知る。
通りで停めた場所には車が少ないわけだと納得。
20分ほど歩いて登山口に着いた。
飴があまり降っていないし暑いので雨具を脱ぐ。
58ad871b.jpg



暑いが沢沿いを歩ける分涼が取れる。
10b5ae12.jpg



一時間半ほど歩いてエボシ沢に着いた。
途中大滝ベンチとやらがあったが濡れていたので素通りした。
1273e718.jpg



この先樹林帯や沢の横をせっせと歩いて行くが雨が強くなってきた。
M崎君は手早く雨具とザックカバーを装着。
横着な僕は暑いのでザックカバーだけつける。これが間違いのもとだった。
エボシ沢から一時間かけて胸突き八丁に着く頃にはかなり濡れてしまった。
スマホも湿っている
deec0cd1.jpg



ここから濡れた丸太の階段、崖横の狭い道など危険個所が続く。
b1b99694.jpg



30分ほどかけて最後の水場にびしょ濡れで辿り着く。
濡れすぎて写真を取る気にもならない。
とりあえず最後の水場らしいので水を4L汲む。これが間違いで水は小屋で買った方が良かった。
テント泊装備+水の重さにひいひい言いながら常念乗越めがけて登っていく。
濡れすぎてついてに登山靴の中まで水が浸入。歩くたびに音がする。
3か所あるベンチで休み休みなんとか小屋までたどり着く。
c2600bf9.jpg



10時半。なんだかんだでコースタイム通りのような。
M崎君に急かされて小屋でテント泊の手続き。
テン場はまだ時間が早いのか雨のせいかわりとスペースがあいている
持参したビニールシートの上にそれぞれテントを張る。
M崎君と同じタイプのテントだった。向こうは安売りしてた一世代前のものらしいが。
e84313a7.jpg



とりあえずびしょ濡れなので着替えてから小屋でカレーライスを食べる。
この後どうするか二人で話し合い天気が良くなってきたのでM崎君は山頂へ
僕は靴を乾かしてマシになったら後から行くことにした。
常念岳山頂はすぐそこに思えるが正面のさらに奥にあるらしい。
292f249b.jpg



とりあえず乾かしている間に休憩しようとテントで寝る。
しかし天気が非常に良くなり暑くなってたまらずテントを飛び出す。
外は風が吹いていて涼しい。
M崎君は山頂目指して出かけてしまい暇なので周りをうかがう。
6e83bd72.jpg


横通岳の方角
416a3b12.jpg



15時半頃靴が乾いたので僕も山頂へ行くことにした。
石がゴロゴロした斜面を登っていくと岩場のようになる。
どこを通ってもいけそうだがペンキマークに従い登っていく。
槍方面が晴れたので写真を取ろうとするがスマホがない。
どうやら着替えた際にテント内に置いてきたようだ。
しかたないので黙々と登っていく。
心配なのは時計がないため日没までにテントへ帰れるかどうか。ヘッドライトはあるが。
不安に思いつつ急ぐ。ピークについてもゆっくりせずそのまま忙しなく帰る。
夕焼けが綺麗だと眺めている場合でもなく下っていく。
疲れたので休憩していると小鳥がピョコピョコ跳ねてきた。
動かないでいると僕に気づかず足のすぐ前を跳ねて通り過ぎていく。
人に慣れているのか気付かなかったのか。
薄暗くなるころにはテントに戻ることができて一安心。
適当に買ってきた晩飯を食べてさっさと寝る。
明日は下山した後に長時間運転しなければならないので疲れを取りたい。

その2へ