雪山に行こう、そう思って装備を整えたくだぐだ日記。

11月23日(月・祝)
僕は関東に来てから今年まで山に行ったことがなかった。
そのため何時ごろどこの山が雪に埋もれているのか分からない。
普通の装備で行って雪があるだの地面が凍ってるだのとつるりと滑って凍死は嫌だ。
だったら最初から装備整えて雪が確実にあるだろう場所にいけばよくね?と考えた。

装備を整えたところで雪山をいつもの歩き方をしたらまあそう遠くない未来に遭難するであろう。その前に滑落して死ぬか。とりあえず最初のうちは大人しく人のいそうな山でこそこそと雪山の歩き方を実地研修してから残雪の時期に旅立つ腹積もりだ。

そんなわけで装備を整えることにしたわけだが、僕は近場(といっても20kmほど離れているが)でまともに登山装備が売っている場所は小山のモンベルしか知らない。
ワイルドワンも覗いたことがあるがなんだか登山装備は今一そろってないようで少し見て逃げ出した。
モンベルの欠点はまあ当たり前なのだがモンベルの製品以外の他社品が置いてないことであり値段の高い安いも比較できないしモンベルの製品がいいかどうかも僕には良く分からない。
しかし富士山にいくためだけに揃えた適当な軽登山靴やザック達で今のとこ不自由なく山を彷徨えているので金さえ出せばまともなものは売ってくれるだろう。
装備を選ぶ前に店を選ぶのが面倒なので何も考えずモンベルにいった。

とりあえず今の布の軽登山靴で雪の中を歩くのは危険に思えたので靴を買うことにする。
店員の様子を伺い声をかけて事情を話してそれっぽいものを持ってきてもらう。
何足かサイズと種類を換えて試し履きして一番は着心地がいいものを選んだ。
ついでにアイゼンも買う。何本爪がいいのかしらないが爪が多い、安全。爪が少ない、軽いと考えればいいのだろう。言い換えれば命の重さなのだなと思い12本爪にした。

店員にどういう山に登っているのか聞かれたので最近の写真を見せると「このような歩き方をされるお客様は初めてみました・・」といわれる。来る店を間違えたのかと不安になる。藪山を歩く人間は皆地下足袋やスパ長で歩くからこんな店にはこないのだろうか。

ウェアも上下買うことにする。昔はスキーをしていたためスキーウェアを持っていたが学部生時代のことで院に進んで以降、就職してからもすっかりスキーにいかなくなってしまった。店員の説明によると一番高いウェアとその下のグレードでは耐久性が違うらしい。
一番高いやつだと上下で六万か・・高いな。
安いやつを破れるたびに買い換えればいいんじゃないかと思ったが命は買い換えられない気がしたので最初は大人しく高いやつを買うことにした。これが速攻で破れたらもう高いやつは買わない。信じるのは最初だけだ。

手袋だのゴーグルだのバラクラバだのアンダーウェアだのを適当に買う。アンダーウェアは一枚だけ買って性能を試してウェアの下には何枚か適当に重ね着すればいいのだろうきっと。
スパッツも買う。これは夏山でもいままでジャージで歩いてダニを隙間から素通りなどとしていた僕の大きな助けになるだろう。

今までいつ買うか迷っていたバーナーも買った。通常のものより2倍以上高いが低温で使えるバーナーがあるらしい。安いのを買って本当に低温では使えないのか試そうかと思ったが面倒なので高いやつを買った。スノーシューはアイゼンはいたまま履けるというものが入荷待ちですよと薦められたのでとりあえず保留。
ピッケルはどの長さを買おうか迷っていたら買い忘れた。

色々買っていたら18万近くかかった。値段が高い=性能が良いわけではないのでまあかなり高い無駄な買い物をしたことになる。しかし安いものを買って試しに死ぬよりはましかなあと思っていたらこうなった。人の不安に付け込むとはうまい商売だ。

ついでに保険に入った。今まで藪山に行っても保険が適用されるのかという不安があったので放置していたが藪山でも適用してくれるとのことなので雪山を含む保険に入った。これでいつ死んでも言い分けがたつというものだ。

後は雪が降りそうな頃にスタットレスを買えば大体準備が整う。(ピッケル以外)
年明けぐらいに人がいそうな赤城山にでもいってみようと思う。以前行った登山道か池の周りをぶらつく程度ならたぶん死なないだろう。

雪が降るまではもう少し低山を楽しみたい。たそがれさんのところに久良沢上流の破線部先突堤近辺で遭遇した作業道が気になるためいつか行きたいと書いたがやっぱり土曜日にでも行こうと思う。足尾にいくつもりだったが標高1500m↑は寒そうだから。夜明けとともに歩き出して軽く回れば三ノ宿山に寄れるだろう。前回いって気になった点を回収しておきたい。