腹も満たされたので下山に入る。
適当に東のほうだなと目星をつけて斜面を下り始めるが左に明確な尾根があることに気づきトラバースしつつ下る。
落ち葉のたまった自然林から植林との狭間へ。左側からぐるりとカーブして方角を変えて行く。
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尾根形が明瞭になった。腰掛けるのに良さそうな岩だがちょっと怖い。
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下山開始から30分くらい、13:00。
800m手前まで下ってくると蕾のアカヤシオが。まあ流石に時期が早いよな。
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と思ったが意外に咲いている。いい感じになってきたぞ。
突き出した岩の先端に咲いているのでこれ以上近づけない。
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蕾も目立つがこれぐらい咲いてれば十分楽しませてくれる。
往路が地味すぎて何もなかったから余計に。
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アカヤシオは危険な岩場が好き。一方向こうの尾根もこの斜面のした方までも賑やかだけど近づくことは許されない。
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全て花開いたら凄いんじゃないのか。遅きに逸するよりは早期にきて今後の展開に想いを馳せるほうが楽しい。
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修行僧気分から一転して鼻歌交じりに次のアカヤオシはどこだと歩いていく。小ピークに登ると目の前で白っぽい塊がごそごそ。反応が遅れた。
その塊はのっそりと少し距離を置くと振り向いてこちらを見つめている。
また君か(2週連続)。アカヤシオ探しか。
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栃木・群馬の登山におけるカモシカ遭遇率はどれほどか知らないが僕のカモシカ遭遇率は高まっている。この半年で4-5回だ。
別固体なのだが徐々に人なれしているというか逃げ出さない感じになってきた。先週はちらりとこちらを見てささっと逃げるわけでもなくのっそりとアカヤシオの隙間に去って行ったし今日に至ってはじっと見詰め合っている。仕方ない挨拶するか。

「こんにちわ」「・・・・」
「こんにちわ」「・・・・」
「こんにちわ」「・・・・」
言葉が通じる相手ではないようだな。仕方ない譲歩してやろう。
写真も撮ったし僕から立ち去った。

振り向くと離れた位置からカモシカはこちらの方をじっと見つめ続けていた。

カモシカと別れて進んでい。825地点は踏み後が西を巻いていたので巻いたのだが
ピーク上にも綺麗にアカヤシオが一株咲いていた。

その先でまたもアカヤシオが群生。
東サイドの方が賑やかなのはどうしてだろう。
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岩の上に石祠。
昔ハイトスさんの記事で見たな。鍋山大明神だっけ?(鍋岩山神)
鎖は無い。別に必要も感じずささっと岩上に立ち見渡す。

南東の方。危険そうな場所にアカヤシオが見える。
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南西の方、歩いていく尾根と谷間。
往路は木漏れ日でしか天候を感じなかったが悪くない天気。霞がかってるけど。
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祠に手を合わせて。
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さてこの岩場南に下れるのかい?と崖下を覗き込むがとてもルートは見えない。たぶん死ぬ。
大人しく登ったところから降りて東から下に下りて巻いた。

見上げてみるがまあこれは無理だな。
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はぐれヤシオを眺めつつ植林帯を抜ける。花木峠手前にやってきた。14:00。
ここから100mくらい登り返すのが面倒。
切り株に腰掛けて休憩。
南西のほうにアカヤシオが群生する支尾根が見えるが岩場なんだろうなあ。
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活動再開。急登の疲れを癒して暮れる。
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鹿避けフェンスを右手に登っていく。
振り返り野峰と周りの尾根が一望できる。
左、往路のなだらかさと右、復路のコフコブ感。
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登りつめたら何かあるのかと思った。ないんだなこれが。
718地点も何もない。境界見出し票だけだ。
仕方ないので南へ進んでいく。
南西への尾根に入るのだがその手前にあるはずの405地点へと下る支尾根に入らないよう気をつける。でもその西に向かう尾根は見過ごした。
まあいいか、とコンパス見て南西に下る尾根へ入っていく。

何か細くて潅木が立て込んでいるが大丈夫かな?
アカヤシオが散見されるから大丈夫だ(?)。
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不意に横切る作業道を跨いで進む。正解ルートを歩いているようだと尾根形を進む。

アカヤシオも寂しくなってきて打ち止めかと思っていた。
ななころびさんが先週この稜線を歩いてアカヤシオがいたらしいがのこぎり山や多高山辺りでこの辺りはそんなに咲いていないのかと。

しかし鞍部から上り返し600mの広葉樹林マークの北西に鮮やかなものを見つけ近づく。
なんだ、花見会場はこちらでしたか。遅れてすみません。15:00。
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北西に下る尾根に入りたくなってくるが・・。
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やはり青空のほうがいいな。
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満喫したので先へ進む。なんだか不思議な空間。
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植林帯の中を爆走する四足のイキモノが。短足だったしイノシシか。
624.7三角点ピーク北のピークへススキを掻き分けて進む。
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続く。