後袈裟丸山へと鞍部に下り登り返す。
シャクナゲさんのボルテージが上がってきた。一般領域に近づくにつれ咲き具合が良化するとは相変わらずツンデレだ。
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小法師尾根から六林班峠-庚申山はいずれいくつもりでいる。
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シャクナゲ祭は終わらない。
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シャクナゲ、石楠花、錫上げ、錫投げ。シャクナゲさんの花はかつての修験者達にも愛されていた。その名が錫杖を上げる様を連想させたのか。古の時代では修験者しか立ち入らないような山地に咲き誇っていたシャクナゲさんに修験者が親しみを感じていたのは想像に難くない。
袈裟丸山はかの弘法大師が袈裟を丸めて投げ捨てて帰ったから袈裟丸という伝説があるらしい。赤城山、もしくは袈裟丸山自体の開山をしにきて諦めて帰ったらしいのだがシャクナゲさんに袈裟を掠め取られたというのが真実ではないだろうか。
かつては山岳宗教の対称にされていたかもしれない袈裟丸山も今では全くその痕跡は見られないようだ。
弘法大師が来ようが修験者が去ろうが、きまぐれにくるハイカー達が時折横を通ろうがシャクナゲさん達には関係ない。古の時代からシャクナゲさん達は自由気ままに息衝いているのだ。

ガスがでてきてしまったな。この前歩いた前袈裟丸からの稜線。
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14:58、後袈裟丸山。三週間ぶりくらいか。疲れたので休憩。
ずっと後ろから鈴の音がしていたがついぞ僕に追いつくことは無かった。
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さてここからどうやって駐車地に帰るか。日暮れまで4時間はあるからどれでもいいけど3パターンほど考えている。
何はともあれ西尾根の密林急斜面は抜けないと。

20分休んでシャクナゲロードを行く。
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郡界尾根の登山道を離れ薮入り。まず1841地点を目指して。この先に行けることを知っているのは少数派。そして僕は一度歩いている。
秘密の花園。
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いよいよヒゲの心をおった密林へ。弔い合戦だ(死んでない)。
しかし上から来ると見渡せるし以外と楽なのかも?
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そうでもないか・・。シャクナゲートを選んで突破。コメツガは痛いのでなるべく避けて。シャクナゲさんの幹・枝を伝って降りていく。
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下りは早く10分で離脱できた。シャクナゲさんへの対応も慣れつつある。
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まあ普通の人間はこれをみたら先へは登って生きませんけどね。ヒゲには悪いことをしたなあ。
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絢爛豪華。藪の女王は尾根を塞ごうとまだまだ出てくる。
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このシャクナゲート見覚えがあるな・・。たぶん僕が携帯落としたとこだ。よく見つかったよなあの時。
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北の斜面で回避して、さてこれからどうするか。
この先はシャクナゲさんの弾幕は薄くなる。
1500mくらいまで西進してから倉見沢へと下りて林道に行くかここから1687地点経由で北へ下り倉見林道のうち捨てられた起点を目指すか。面白いのは後者だよなあ・・未知すぎるけどこの先の尾根も。
まあ五時までに林道起点に行けば19時までには車へ行ける。行っちゃいますか。16:00。

北西への支尾根を下り1687地点を目指す。
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1687地点の現状をご覧ください。
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えっ?ここでくるのといった感じで今日一番の圧倒的なシャクナゲートが形成されていた。
相変わらず気まぐれだな。シャクケナゲさんは本当に動向が読めない。そういや北尾根だから条件はそろってるなと気づいても後の祭り。シャクナゲ祭り。

うへえ、と獣道もどきな隙間に乗り込む。下りていくと明確な獣道もあったり。まあすぐ消えたけど。強引に突破していく。シャクナゲさんとの触れ合い方は知っている。
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岩場もあるよ、シャクナゲ尾根。
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この圧倒的なシャクナゲートの物量。お分かりいただけるだろうか。
HIDEJIさんここのシャクナゲートも如何でしょうか。濃厚ですよ。
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標高的に花が散ったのが残念だな。シャクナゲさんと倉見沢を見下ろす。
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またも岩場。シャクナゲさんを利用して下りていく。
対岸の1790.7m峰は霞んで。
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袈裟丸連峰。そこそこ下りてきたか。まだ林道に辿り着ける保障はないんですけどね。
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今回は長い。続きます。