2016.6.11(土)、12(日)
6.11 白毛門登山口の駐車場 - 白毛門 -笠ケ岳 -朝日岳 -ジャンクションピーク -巻機山への藪稜線突入 -1757地点先のピークで引き返す -ジャンクションピーク -清水峠(テント泊)

テント泊は計画的に。軽量化を心がけよう(戒め)。


先週、次は那須に行くと書いた。あれは嘘だった。
まあ正確に言うと今月末か七月頭辺りに諸事情により変更した。
そんなわけで今週はどこに行こうかと考えていたが週頭の時点ではいつもの栃木は曇りっぽい。新潟の方は天気が良いようだ。
新潟ねぇ・・遠いなあ。とりあえず調べてみると寒そうなのに低山は山ビルが出るようだ。これはいやだ。かといって標高高いと雪があるようで。ふむふむと南下していくと巻機山に行きあたるが百名山は一人で行くところではない。S木君かM崎君辺りといつかいけばいいだろう。谷川岳も同類項。

やっぱり新潟はやめようかなと思ったが巻機山から南の谷川連峰に繋がる稜線は道がないようだ。これはこれは・・気になるじゃないですか。
調べてみると昔は道があったらしいが今は年に数人が歩く程度でほとんどは残雪期らしい。これは試されているな・・。無雪期に歩かれた方は何れも剛の者ばかり。麓から下山までは2泊3日は最短でかかるようだし稜線途中に楽な水場はなし。僕はテント泊縦走になれてないからいきなり稜線制覇だぜ!とはいけないのだが入口から大烏帽子山とやらまでだけでも行ってみたいなあと思った。

思ったはいいが大烏帽子山への藪分岐に行くまでが大変。
最近では日帰りで馬蹄形縦走にでかけたサクラマスさんがジャンクションピークまで4時間かからないくらいで歩いているようで、2年前のみー猫さんも4時間くらいのようだ。
しかし二人とも馬蹄形の糞長いコースを谷川岳先まで日帰り13-14時間で歩ききるための気合・体力と軽装備での歩きである。流石にテン泊装備背負ったら4時間は無理だろう。
僕のテン泊装備は軽量化とは無縁の適当具合なのでいったい何時間かかることやら・・。

つらそうなのでM崎君との日帰り山行予定を早めて今週末にしてもらおうかとか、曇りでもいいからフライングで錫ヶ岳に行こうか決めきれないまま金曜日になった。
金曜夜、時刻は20:30。残業を終え会社を出る僕の姿があった。
さて明日はどうしようかなーと思いつつ夕食作るのが面倒で適当に外食ですませてドラッグストアへスポーツドリンクを買いに。
ふと食料コーナーを見るとパックのお粥とかが売ってる。これ携帯食料として使えるかもな(水分が入ってるので軽量化できません)。適当にこいつら買ってやっぱり出かけちゃおっかな。
残業終えたテンションの高さで適当に缶詰だのウインナーだの四日くらい生き延びれそうな食料を買い込んでしまった。・・・行かざるを得ないな。

帰って急いでテント・寝袋・エアーマットを一年ぶりくらいに取り出して60Lザックに投げ込む。最低限の着替えと上着を一枚。水入れて適当に詰めて・・。なんとか蓋ができた。
重いなあ・・怖くて重量を量れない。これ大丈夫か?やばかったら帰るか。
時間がないので寝たがあんまり寝れず一時に目が覚める。もうこのままシャワー浴びて出かけてしまえ。

いつもは高速は日光宇都宮道路くらいしか使わないのだが今日は面倒だから太田桐生-水上間は高速を使う。
昼飯買って、朝飯食べて、三時間くらいで白毛門登山口の駐車場に着いた。結構車いるなあ。流石人気の山域だ。まだ四時過ぎなのに。

靴を履いて出発。4:33。
レガシィにもたれるパンパンに膨らんだ60Lザック。先行き不安である。一体何kgあるんでしょうねえ。
dbc91bb1.jpg



へえ、馬蹄形ってこうなってるんだ(興味がなかったのであんまりよく知らない)。
ジャンクションピーク先に巻機山へと書いてあるのは好感が持てるな。いつまでジャンクションピーク先の稜線上は登山道として使われていたのか。
04228d6b.jpg



重いなあ・・重いなあ・・。早速肩と腰・膝に負担をかける重量級ザック。既にして帰りたい。白毛門までは急登である。今からトレランに転向したい。

登山道横からニヤニヤと様子を見ているいつもの高山植物。シャクナゲさんである。
1c4a469d.jpg



登山道にはみ出て悪戯しようとした枝や株達はカットされたらしい。哀れである。

トレラン兄さんには抜かれ、テン泊装備を背負った奴らは抜かしてずりずりと登っていく。早朝なのに樹林帯の急登で暑い。早く涼しい場所に行きたい。
椅子を見つけたので休憩。
056e847e.jpg



1400mを超えて岩場とか出てきた。もう7時近い。遅いなあ足。
6343e90c.jpg



あれが谷川岳と仲間達か。天気も多いし人が多いんだろうな。100名山は僕にとって一人で行くところではない。一人で行くのはもっと年取ってネタが尽きてからでいい。
9bd151e7.jpg



直後、松ノ木沢の頭とやらに辿りつく。
樹林帯を抜けて目指す第一チェックポイント白毛門がようやく見えた。
既にして汗だく。何度も帰りたいと思っている。
aea3e542.jpg



稜線に出ると風が吹いて涼しい。晴れていて展望も良いので先に進みたくなった。現金である。
白毛門までもう少し。手前の岩場が気になる。
00d2cffa.jpg



白毛門からは一回下って登り返して笠ケ岳。それからさらに朝日岳は小ピークをなんども超えるようだ。面倒だなあ。
1c7672ec.jpg



8:00、白毛門。随分時間がかかった。やっぱりザックが重い・・・。
大学生の集団がたむろしていて別のハイカーに写真を頼んでいる。
うじゃうじゃいると邪魔だな。山名板を撮りたいだけなのに。人気の山域じゃ仕方ないかな。藪山じゃこんなことないのに。
仕方なく谷川岳を撮る。
11a1c353.jpg



なおこの頃、偶然にもぶなじろうさんが西黒尾根で谷川岳に登り始めていたようだ。
先週も白根にいた僕の視線の先の社山に登られていたし。偶然は続く。

白毛門の東の山々。なんだこっちにも面白そうな山あるじゃないか。もっと涼しい時にきてもいいのかもしれない。
96df1418.jpg



大学生達と被ると面倒なので休まず先に進む。

鞍部まで下って振り返るが後続がいない。もしかしてあそこでリターン?根性無しめ。
ec9762bd.jpg



大学生なんてほっといて遊ぼうぜと声を掛けられるが今日はシャクナゲさんと遊んでいる場合ではないのだ。
1363b5a8.jpg



気持よさそうな笹藪の間の登り。でも肩に食い込む重さが現実の厳しさを伝えてくる。
fcd7d36f.jpg



9:11、笠ケ岳。この区間は速かった。稜線が涼しいからかな。
この先も気分良く歩けそうではある。
6ba22910.jpg



三人組のおじさんハイカーから写真を撮ってほしいと頼まれたので撮ってあげる。そしたら向こうもお返しに僕を撮ってくれた。
全身黒と緑でタオルがなかったら遭難しても見つからない。藪に溶け込んでいくスタイル。普段はオレンジのザックだからいいけど。
c43f2310.jpg



10分休んで先に行く。
このコース形態じゃペースは上がらないな。急いだら崖下にサヨナラ。
32cb60e8.jpg



景色を見ながら進んでいく。右の方に今日テン泊予定の清水峠が見えた。
861b3e09.jpg



朝日岳地味に遠いな・・。すれ違う人間もいないのでゆるゆると歩いていく。
a99b0c90.jpg



唐突なパノラマ写真。(拡大可)谷川岳は曇ってきた?
832729f6.jpg



10:55、大分時間をかけて朝日岳。先客は二人。疲れた・・。
4bf5d9c4.jpg



重い荷物では楽ではないとわかっていたがきつい。
軽量化を図るべきだったが後の祭りである。

とりあえず水場があるらしいのでレッツゴー。
残雪の方面に歩いていく。
b55f28ac.jpg



登山道上の雪渓を踏み越えた先にあった・・・水場?
2d9d2f96.jpg



パイプからは一滴たりとも出ていない。
下に流れている雪解け水を飲めということか。冷たいけどくむのが面倒。
とりあえず冷たくておいしいのは確かなので構わずのんで少し組む。1.5Lあれば寄り道しても清水峠まではいけるだろう(慢心)。

ぐうたら休んでからジャンクションピークを目指す。
登り返して振り向くと池塘ができはじめていた。
89c3e23b.jpg



11:38、ジャンクションピーク。うーんこれではこの先あんまり冒険する時間はないなあ・・いけるとこまで行ってみるか。
案内板に書かれているのは"巻機山「難路 道なし」"
4da627c2.jpg



この案内板親切なのかそうでないのかよくわからないが、とにもかくにもここから先を見たいだけの理由で重い荷物しょってこんなとこまでわざわざ来たのだ。胸も高鳴るというものである。

続く