2016.6.26(日)
西の湖入口バス停 -林道 -赤岩滝の分岐 -柳沢川を西に沢沿い歩き -1600m辺りで北西に分かれる支沢との中間尾根取りつき -中間尾根 -1950m辺りからのなだらかなところ -細尾根 -2092地点近辺のなだらかなところ
-錫ヶ岳南東斜面の支尾根らしきところ -錫ヶ岳 -稜線歩いて宿堂坊山 -東尾根 -林道 -西の湖入口バス停

上半期の締めに相応しい激藪漕ぎというか藪に溶け込んだというか・・



前の記事に書いたように那須には晴れの日に行くつもりなので、天気が微妙な日曜はどこに行くか迷った挙句奥日光に行き錫ヶ岳をさっさと片付けることにした。

前から不思議に思っていたことがある。何故皆錫ヶ岳を南東から行かないのか。錫ヶ岳は稜線伝いや沢登りからの稜線、仁下又沢からのバックアタックまでコースは色々ある。
しかしながら赤岩滝分岐辺りから西に少し行って北西に一気に駆け上がり錫ヶ岳南東斜面を登りあげる、そういう記録は先人達の記録を見てもなさそうで。2092 錫ヶ岳で検索して記録が見つからないのだ。栃木100名山を登るのが目的の方々は藪に興味はないだろうからまずいかないのは分かるが。
他人が行かないなら自分が行けとシャクナゲさんも仰られている。行くことにした。


6/26、日光に行くと気持ちを確定したのが日付変わる直前だったのでろくに寝れないまま二時半に家を出て一路日光へ。5時半の低公害バスに乗らないと。
道が空いていて5時に赤沼駐車場に着き準備を始めるが曇って暗く雨がぱらつく。厭な空気がしてきた。でもここまできて帰るのはなあ・・。

しぶしぶ準備をして5時半のバスに並んだがバスに乗ったのは僕を入れて三人だけ。
僕以外の二人は小田代原で下りて行った。
はて、この季節キリンソウ目当ての人が多いのではなかったか。西の湖に行くの僕だけなんだけど…。クリンソウのやつ調子に乗って絶滅したか(そんなわけはない)。

なにはともあれ西の湖入口で下りて準備。6時前に歩きだす。
とりあえずひたすら林道歩きだ。
日差しが見えたかと思いきや進行方向は雲に隠れていて?
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大岳側の斜面の上に生えているシャクナゲさんに挨拶しつつ柳沢川沿いを北上。
たぶんここじゃないかというところで渡渉して振り返る。明るくなってきてはいるけど・・。
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前方上部は雲の中。風が強くすごい勢いで雲が流れていく。
なんかテンション下がってきたし滝と雲を眺めて帰ろうかなあと少し弱気に。
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なにはともあれ右岸を歩いて赤岩滝の分岐らしきところについた。滝はここからじゃ見えないんだな。7:05。

とりあえず柳沢川本流を西へ。滝を見ながら沢沿い歩き。水量があるのかないのか僕には判断ができない。
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7:21、1600m辺りの二俣。ここの中間尾根を登れば西、北西と進んで上の等高線がゆるやかなとこにいけそうである。
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それではいってみますかとトラバース気味に取りついたはいいがグスグズで足を乗せたらでかい石も滑り落ちる始末。gdgdやりながらグスグズを通過。
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さてこのまま真っすぐ尾根に登りあげようかと思ったがいいところがなく鹿道を辿り斜めに尾根を上がっていく。
しまいには木の根を掴んでようやく10分後尾根に乗った。もう少しいいところがあったかもなあと振り返る。
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尾根に乗ったと思ったが何故かテント張れそうな平坦なスペース。沢は10mくらい下なので雨の日も安心。真の尾根に乗るべく奥へ進んだ。
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日光にありがちな光景。とりあえず藪回避か?
反対側の崖から支沢を覗きこむと平和な流れが。水遊びして帰るのもありかなあとか。
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しかしすぐに笹が茂ってきて。シャクナゲリラもこちらを観察している。
段差を登ろうとしたら昨夜の雨で濡れていたせいでこけてメガネが落ちて焦った。
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その後しばらく登っていくと岩っぽい細尾根。でも藪は消えたからこれはこれでいいか。
などと思っている間もなく笹が密に茂り始める。鹿道で登る。シャクナゲさんもこんにちわ。1800m手前くらいだったか。8:02。段差があって濡れているため無理やり体を引き上げるのがしんどい。
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シャクナゲですかー?シャクナゲでーす!!
テンションあがってきた。足元がお留守だったので突破。
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笹藪の鹿道を追う。藪に隠れていたが右サイドが切れ落ちていて焦った。
南に展望。あれが林道跡なのだろうか。
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1850mくらいで突如として藪は消えて。細尾根をささっと登っていく。
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ここまで急な細尾根を登ってきたが平坦になり横に広くなった。これは例の等高線の広いとこにでられるのか?このまま藪がないと天国だなあ。
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1分後の現実。なだらかな一帯は笹に支配されていた。広すぎて鹿道もろくに拾えない。
悲しいなあ。8:26。
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微妙な凹凸ある平坦笹藪をとりあえず西進していく。
テントでも張ったのかここだけ笹がなかった。
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四方を笹に囲まれている。天国はなかった。
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15分くらいかけて絶望の平坦地を抜けだした僕は2092地点へと向かうべくまた細尾根に取りついた。
最初は笹が低いため楽だった。しかし次第に牙をむく笹達。
日光の山で海開きだ。笹の海のな。
急斜面の上濡れていてとにかく足が滑るので腕力頼りにむりやり上がった。溺れかけた。
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一先ず急斜面が一息。この時が一番天候が良かったと思う。
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9:00、2070mくらい。平坦地の入口に着いたようだ。
ここは藪がないといいなあ。
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笹藪はなく灌木の隙間を歩いていく。
2092地点には特に何もなくというか意識せず通り過ぎ少し下りに入る。
しかし何故かこの下りはシャクナゲさん達がシャクナゲートを張り縄張りにしていた。細尾根じゃないのに相変わらず気まぐれである。
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続く