身の危険を感じない地味尾根ではあるが木の根が蔓延り歩きにくい。
腐った木が多くてうかつにもでかいのを掴んだらポキっと折れてこちらに倒れてきた。ヘルメットでガード判定成功。
わりと等高線が密な尾根なので息が切れる。
というか沢でごっそり体力奪われているので結構きつい。喘いでいたら羽虫を飲み込んでしまった。虫にたかられる。
藪漕ぎないだけましか。
急登がくるとしんどい。信用できない倒木と信用できる生きた木を判別できる能力が問われる。あっ、根っこから抜けた。
北の方は雲の切れ間から日差しが見えるが進む南は雲の中・・。
12:00、1500mくらいまでのっそりと上がってきたら岩っぽい。まあ身の危険は感じないがめんどくさそうだ。
適当に上がっていくと上部は岩っぽいと言うか岩場だった。信用出来ない灌木達だが利用するしかないか・・。
と、そろそろ岩場の上に出るかと上にあるからよく見えぬままに掴んだ灌木が今までと違いやけに丈夫なような・・。
よいしょと登りあげるとしゃくぅと地味なイキモノが現れた。
なにやら不満げな顔をしている。どうやら掴んだ灌木はナゲの幹だったようだ。まあ許せよと写真撮影。
登りあげた岩場の上はシャクナゲ集落だった。人の手がほとんど及ばないのをいいことに好き勝手暮らしているようだが?
びっしり生えているようで隙間がある辺りアズナゲさんは甘い。
なげいろ小径を行く。
おやおや足元がお留守ですよ?
よほどナゲ達にとって居心地が良いのか大分背丈が高く下を潜り抜けられる。
やっぱり好き勝手暮らしている野生のナゲさんが一番だよな。
しかし1600mにも到達しないうちにナゲ達は尾根の左右へ散会し、そのうちいなくなってしまった。よく分からないが相変わらず生息地の好みが激しいようだ。
騒がしいナゲ達が消えて寂しくなった地味尾根。霧の疎林を行く。
稜線は近い。どこでも歩けるようになったので東に折れて長沢近辺で稜線に出ることにした。
12:41、長沢山。結構疲れたなあ。奥に白い花が咲いていた。ミツバツツジもいたがいまいち。ザックをおろして昼休み。シャツを着替えて虫よけスプレーしたら虫たちが消えた。
この先はずっと登山道である。しかし恐るべきことに12-13kmの今日の行程、なんとまだ2.5km程しか移動していない。まあ登山道ならなんとかなるだろうというきではいるけれども。
まだ芋ノ木ドッケまでは登り基調なんだよなあと10分ほど休んで西へと歩きだす。
おっ、みー猫さんの好きな奴が盛大に咲いてる。どうやらこの辺りミツバツツジのテリトリーのようだ。
"主役を忘れてるんじゃないのか?"
10分ほど歩くとにょろりとナゲさん再登場。
その後はにょろにょろと断続的にナゲロードが続く。
花はそう多くは無いがナゲ自体が多いからいいか。
13:18、石楠花ノ頭はその名の通りナゲ達が巣食っていた。
しかし天気もあるけど長沢背稜のこの辺り登山道なのに人気ないんだな。ナゲ達は今が見頃ですよ・・。
シャクナゲピークを巻くように通る登山道。
ナゲ達は今にもこちらへ飛び出して来そうな勢いなのだが?
続く
コメント
コメント一覧 (4)
そっちのミツバ、頑張ってますね!ナゲさんと違ってミツバは正直、この時期しか誰も注目しないので機嫌損ねたかな?沢のグレードですが、1箇所の難易度で決めたり、水量など条件やルート取りやらでころころ変わるので、行ってみないと分からないですよね。そこが面白いとこでもあるんですけど。
みー猫
ふみふみぃ
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自分は、埼玉に居ながら秩父詳しくないのですが、秩父にほとんど行かない理由として東西の連絡が不便なんですよさいたまは;
ふみふみぃ
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長沢山周辺はミツバが良い感じでした。去年はもっと良かったようです。ナゲさんは年中存在を認識されますからね。ツツジは花咲いてないと何ツツジかさっぱり分かりません。
沢のグレードは同じ☆1でも随分差があるんだなと思いましたよ。まあ私でも道具を使わなかったので実際初級ではあるんでしょうが。ただこれも事前情報があってのもので未知沢は怖いなと思いました。
大烏帽子山から先、季節が難しいですが(去年の9月頭くらいの新潟激藪は暑さで干からびました)是非行きたいですね(笑)。
ふみふみぃ
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ナチュラルナゲさんが繁茂しており癒された地味尾根でした。この日は下部では蒸し暑く沢で良かったと思うも上に行くと水が冷たくまだ微妙に早いのかな?とも思いました。晴れいたら天国だと思ったんでしょうね(笑)。石楠花沢なんて名前は明らかに誘ってますよね。
埼玉は真ん中の辺りを東西にぶちぬくバイパスや道路が無いのが困りますね。秩父は何か隔離されてる感じですし。距離的に足尾・日光行くのと大差ないのにどうしても栃木に行ってしまいますよ。
ふみふみぃ
がしました