2017.6.24(土)
音金登山口 -唐沢山(空沢山) -三倉山 -三ノ倉(1854.0m) -大倉山 -三ノ倉 -西の県境稜線へ突入 -灌木オールスターズの根城 -とびだせ!どうぶつの森(熊&鹿) -1697m地点 -1616m地点
-番屋のコル(1489m) -ネマガリ地帯を滑り降りる -番屋川源流沢沿い歩き -崩壊林道 -番屋川林道 -トラップ -人里 -音金登山口

下りで味わう裏那須の密藪は果たして


一年前のこの時期、N田君と大倉山の南尾根に挑みネマガリ&灌木オールスターズに酷く苦しめられた。もうこんな山域いかねーよ、と言いたいところだが残念ながら道なき県境尾根が西へと続いているので歩かなければいけない。
無雪期に歩けば楽なんだろうが石楠花道を信仰するものとしては無雪期に行かねば意味がない。

さてでは無雪期の県境尾根はいかなる激藪に守られているのかといえば情報がほとんどない。WEB上で得られた無雪期における三ノ倉から番屋のコル間の踏破記録は2005年7月の山岳地理クラブと2009年5月末の烏ヶ森の住人さんだけである。
烏ヶ森の住人さんの記録を参考にすると下りで三ノ倉-番屋のコル間は三時間半かかるようだ。標高差約350m、距離にして2kmないくらいでこれなので相当やばいなというのは分かる。烏ヶ森の住人さんと比べたら藪漕ぎ経験の足りない僕らであるが去年大倉山南尾根の登りで地獄を見ているので下りなら何とかなるだろう(楽観)。

問題はこの区間に至るまでと突破した後である。三ノ倉はどこから行っても相応に時間がかかる。一番楽なのは大峠-流石山-大倉山と歩いてくる三時間程度のルート。山岳地理クラブの方々はこれで行っている。しかし大峠と下山後の番屋川林道で二台の車がないと移動がだるすぎるので僕らにはできない。
烏ヶ森の住人さんは深山湖・大川林道ゲートから大峠に登り三ノ倉まで来ている。これだとスタート地点へは距離的に帰りやすいがそもそも三ノ倉に辿りつくまで7時間近くかかり全行程16時間と相当の根性が必要。
現代っ子の僕らは16時間歩きたくないのでこれも無理。まあ烏ヶ森の住人さんは大峠から大倉山間も未踏のためついでに歩きたい意図があったようで、対する僕らは大峠から大倉山までは既に歩いている。
ではどうするかとなると音金登山口から三倉山-三ノ倉ときて番屋川林道で帰るルートとなる。車一台で周回するならこれが一番楽だろう。問題は番屋のコルから番屋川林道へと続く破線は完全に藪へと帰り今はどうなっているのか全く分からないことなのだが・・。これは出たとこ勝負で行くしかないだろう。

三倉山の山開きは例年七月後半のようだがその時期になれば稜線で干からびるのは必至。6月末の残雪が消えてまだ涼しいはずの時期に行くしかない。そんなわけで一足先に裏那須藪開きと洒落こむことになった。


6/24、2時半にN田君と合流し一路福島へ。N田君にはあの場所に行くぞと伝えているためか気合十分で前日は良く寝たようだ。僕は藪への興奮であんまり寝られなかった。
宇都宮で高速に乗り白河で下りる。289号を道の駅先まで走り大鹿沼山近くの狭い道を走り音金集落に着いた。コンビニやSAにもよったのだが5時20分くらい。家から190km近くのわりには早かったな。

音金登山口には駐車場はない。路肩に2台ならなんとか停められるスペースがある。誰もいないのでこれ幸いと停めた。
準備をして5:38、歩きだす。来る途中よりは天気が良くなったか。幻想的な田園風景。
今日の水は4.5L。N田君はあまり水を飲まないのだが修行のため5.5L所持。
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まずは林道へと入っていく。この奥へは車で入らないほうが良い。軽トラのおじさんがお墓の手入れに入って行ったけど。
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何故か焚火の後も見つつ林道を奥へ。折り返しつつ進んでいく。
日差しは無いが風もなく蒸し暑い。今日は曇りで良かった。ピーカンならやばい。
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N田君が悲鳴を上げたので何かと思ったら足元にヒキガエルが。軽く踏んでしまったらしい。カエルは平気な顔でのんびりしていた。

林道終点で特に標識も目印もないが沢に入っていく。6:02。
少し歩いたらお助け水とあるけどここの水は飲みたくないなあ・・。
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目印もないけどこのまま水のほとんどない沢通しで良いのかと思っていると沢横に踏み跡。右から左へと歩いていくとそのうち沢というかただの溝に。上部の原生林を横切り一旦北の方へとトラバース気味に登っていく。
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6:34、尾根上に出た。ここからは南へと歩いて行く。1150mくらい。
尾根北へは踏み跡があり旧道があるようだ。今日は寝不足のせいか足が重い。11時過ぎに三ノ倉から藪入りしてもまあ日暮れまでには帰れるだろうという計算でいるので焦る必要はない。コースタイム通りくらいでのんびり行くことにする。休憩。
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10分ほど休んで先へ。
何やら日差しが差してきたが靄に包まれて東の山は良く見えない。
ネマガリが横に生えてくる。こいつらのタケノコ取れないかなと見てみるが良さげなのは無かった。
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のんびりと着実に標高を上げる。1350mを超えると植生が変わり針葉樹が目立ち始める。
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7:27、1480m、中間点らしい。おそらく三倉山への距離的な中間点と思われる。
N田君が"1480mで中間点ならゴールは3000m近いですね"ととぼける。
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1500m辺りからにょろりとしたイキモノの生息域に入る。アズナゲさんである。
一年ぶりの裏那須ナゲとの再会にN田君が"一年で成長できましたかね?"と尋ねるが無言。
成長ぶりは藪漕ぎで見てやるという態度のようだが?
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ドウダンツツジか?
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8:00、1600mくらいまでやってきた。ぼんやり見えるのは二岐山か。
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この時はまだサラサドウダンはただの観賞植物だと思っていた。
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8:14、ナゲ達生える稜線っぽい雰囲気になってきたところで唐沢山(空沢山)。ここにも焚火の痕が。N田君の見立てでは1ヶ月いないとのこと。
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真ん中右のコブが三倉山か。
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ぼんやりとした郷を見下す。
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休憩して先へ。この後行く県境尾根が白い雲に襲われているようなのだが?
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イワカガミ
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このツツジ、元気ないなあ・・。
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三倉山手前のピークが近づいてきた。植生的にこの後行く藪もこんな感じのはず。
登山道の脇に佇む灌木達も一年前に触れ合った奴らばかりのようだ。
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にょろりと登山道周りを囲むナゲもハクナゲさんへと代わりハイマツも混じりだすと登山道でありながらも緊張感が増してくる。歩いてきた尾根とN田君。
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稜線上は風が通り涼しいが冷えた汗で少し寒くもある。県境尾根をナイアガラの滝のように雲が襲う。これをいいわけに逃げ帰りたい気持ちもあるがまた来るのがめんどくさいので行く。
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この辺りは北側でも残雪を気にしなくても良さそうだ。
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開花前ナゲロード。
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気の早いナゲ。ハクナゲさんの花を楽しむには1-2週間早そうだ。
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まだ登山道が続く。