2日目(2017.7.16(日))
早川尾根小屋 -広河原峠 -白鳳峠 -高嶺 -地蔵岳 -観音岳 -薬師岳 -南御室小屋
-夜叉神峠 -夜叉神峠バス停

最後まで下るか南御室小屋でもう一泊するか迷ったのだが・・


隣のテントのいびきのせいで何度も起きたが何とか疲れを取り目覚めることにしたのは4時過ぎ。α米のお湯注げば食べられるカレーとおこわを食べることにするが、調味剤を入れ忘れた。お湯を注いだ直後に入れないとうまく混ざらないため味が偏る。これ前もやったよな?と思いつつ食した。
もう少し眠りたいと横になりかけるが5時過ぎには出ないとなあと思いなおし水を汲みに行く。4L汲んでハイドレーションの2Lにはポカリの粉を溶かして。

夜露に濡れたテントを片付けて出発しようとしたのは5時15分くらい。
隣のテントのいびきがうるさかった奴らは"今日は急ぐ必要ないから(笑)"などとのんびりしている。いい身分ですねえ人の睡眠を妨げておきながら。朝早くから歩こうとしないとはやはり登山が目的ではなくアルハラのためにテン場に来たんだろう。控えめに言って土に還れと思いつつ早川尾根小屋を後にした。
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樹林帯をしばらく歩いて行くと昨日いつの間にやら姿を消していたナゲ達が戻ってきた。
いびきおばさんの存在を察知して逃げていたのかもしれない。
モーニングナゲロードを行く。
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高嶺は近くて遠い。小屋からコースタイム2:50。まあ今日は最悪南御室小屋まで行って一泊すればよいので慌てず騒がず。
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5:41、広河原峠。天気が悪ければここから広河原に下りるのも手だったが天気が良さそうなのでこのまま前進。おじさん一人を抜かす。
今日初の本格的な登りが始まる。まだ寝起きの足にぐっとくる。
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"気合が足りてないんじゃないか?"
他人事なギャラリー達が登山道の横からちょっかいをかけてくるので手摺りかわりに掴んでおいた。
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ここで前方から下りてくる兄さん一人。この時間に逆方向からくるとは早すぎないか?と思ったら昨日途中で力尽きて白鳳峠でビバークしたとのこと。水も足りなくなり難儀していたと早川尾根小屋の水場はまあまあ出ていたと伝えると喜ばれる。
お気をつけてと別れた。

広河原峠から15分ほどひいこら登っていくとハイマツ帯に入り徐々に視界が開けてきた。
雲海に浮かぶは八ヶ岳か。
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わりと周辺山々は良く見えているのだが高曇りで日差しは軽く遮られている。そして早朝なのもあり涼しくて気持ちよく歩いていく。峠からまあまあ登り返してきたかなと振り返って。
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ヤツガタケ!
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キタダケ!
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シャクナゲ!
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似たような響きの中、何やら一体毛色の違うイキモノが混ざった気もするが先に進んでいく。ハイマツ帯からまた樹林帯に入った。
2500mくらいまでやってくると登山道が数年前に崩壊したらしい地点。迂回路があるので安心。
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迂回路から尾根に戻り樹林帯をぶらぶらと歩いて行くと2553m地点、赤薙沢ノ頭らしきところに着いた。6:42。
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前方右が高嶺で左方に見えるクチバシっぽいのが地蔵岳か。峠まで行ったん下りるのが辛い。
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すごく距離があったわけでもないのだが結構歩いたな~という気分になる。
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仙丈ヶ岳もそろそろアップは見納めかな。
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峠へと樹林帯を降りて行くと二組のハイカーとすれ違った。鳳凰小屋泊まりだったのかな。
6:59、白鳳峠。ここまで至って順調にコースタイム通りであるがこの先の登りは予断を許さない。
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高嶺に向けて5分も登り返していけばすぐに樹林帯を抜けて。
ハイマツ率いる灌木達と火山っぽい岩が支配している。ナゲ達はハイマツの木陰で涼を取っているようだ。
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この時間八ヶ岳の向こう側にサクラマスさんがいたようだが見通せなかった。
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景色が良いと実際よりも標高を上げているような錯覚に陥る。
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峠から高嶺までの区間中1/3しかまだ登ってないんですけどね。
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雲海が下にあるうちは良いけれど気温が上がればあの雲も上がってくるのだろうか。
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"高嶺は俺達が守る!"
波状攻撃を仕掛けてくるかのような灌木オールスターズ。残念ここは南アルプス、登山道が通っているのであった。
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2660mを過ぎて等高線が密になると鎖のない岩場が何箇所か出てくるがそう大したことはなく、天然のロープも生えているので安心。7:46。
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一番段差があるとこでもこの程度だった。高嶺は近い。
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続く