13:47、破線路っぽいのは見えないので適当に東に下りて行くと溝っぽい物が現れた。
これが破線路なのか?
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こんなにいい道が続くなら楽勝だな。そう思っていたがやがて藪めいてきた。あちこち分岐があるし。
この破線路既に廃道だったか。
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昔瀑泉さん、たそがれさんがここの破線路歩いてる記録を見た気がするのだが肝心の内容は覚えてない。たそがれさんが道端の祠のお神酒を頂いたとの記述だけ覚えている。
これはもう無視して尾根を降りていいのではと言う気はしている。
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面倒なので九十九折りを無視して小尾根を降りてまた破線路というか作業道に合流した。とりあえず東で良いんだよな・・・。何か破線路より大分南にいるのだが。
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東に歩いて行きGPSを見ると大体破線路に近づいているので安心。
したら南に折り返した上に道が大荒れ。これ南西に向かって谷を巻いて行くようだし辿るのはやめよう。どうせどこかで折り返して東に向かっているはず。
急斜面を適当に下りた。
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10mくらい下るとやはり作業道のようなものに合流した。
しかしまだまともに見える南西方面に対して
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進みたい北東方面はこれだ。終わっている。
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南西方向に進んだ作業道もその先で谷を巻いていずれ東に進んでいるように見えた。だが荒れているし進むのがめんどくさい。地形図見る限り滝とかなさそうなので斜面を降りて地味沢に降り立った。今破線路南の谷間にいる。ほどなく破線路北の谷間と合流するはずだ。その先は破線路が谷間を通っているから問題ないだろう。14:03。
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久々の沢沿い歩き。胸が高鳴るな。
特に問題なく歩いて行く。
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北からの地味沢が合流した先だったか、ふと足元を見ると石柱があった。昔はここに道があったんだろう。たぶんな。
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10分くらいで地味すぎる沢沿い歩きに飽きた。左岸に登りあげてみる。何か普通に作業道があった。上流を見ると普通に道が続いていた。なんだ、沢が合流したらさっさと上がれば良かった。
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昔は利用されていたんだなあと言う痕跡を見つつ作業道を東に進んでいく。
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作業道に上がって五分後、地味沢と黒沢西川の出会いにやってきた。
道はここで途切れているのだが地味沢の右岸の一段上にテープと道型が見えた。どうやら向こうに作業道は続いているようだ。
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一方で黒沢西川の対岸にもテープが見える。渡渉すれば林道に出られるようだ。こちらの方が確実だな。適当に靴を濡らさず渡渉して中洲へ。
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14:17、中州で一休み。ここより下流の堰堤下は両岸と段差があって渡渉がめんどくさそう。
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中州から渡渉し黒沢西川左岸の林道に出た。後はぶらぶら歩いて行くだけ。流石に腹が減ったのでミートパイを齧りつつ歩いて行く。
右岸に渡る橋にたどりついた。
渡ったところで破線路が交わるはずなのがとても道なんかあるように見えなかった。
もし僕が黒沢西川を渡渉せずにあの作業道を先へ進んだら何処にたどりついたのかと思うと少し怖い。
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鉄塔巡視路の標識等も見つつ林道を歩いて行く。後は熊にさえ出会わなければゴールは近い。
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14:41、薄暗い林道を抜けだして駐車地に辿りついた。
約7時間10分で14kmちょっとの歩き。標高差大してないし時間も短いのにやけに足の疲れを感じた。
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ザックをおろして食事を取る。
一休みして三時くらいまでみー猫さんがこないかと待っていたのだが現れなかった。まあこちらの方が下りのルート単純だしな。いずれまたお会いするだろうと先に帰った。

今回の軌跡。丸岩岳が見切れているが気にしない。
岩場の位置は先人のサイトに載っているので割愛。
この地図は電子地形図25000(国土地理院)を加工して使用しています(令和元年手続改正により申請適用外)

無題2

そんなわけで僕の中で結構懸念事項であった奈良部山南南東尾根の岩場であったがあっさりと通過できてしまった。
途中で余計な動きをしたせいでそちらの方が怖い場所であった。
まああっさりと行けたのは先人達の記録が残されていたおかげであり情報化社会で良かったねというところ。
ただ第3の岩場は皆が東サイドから行くから東で行く的な空気が出来ていた感がある。正直西から行った方が断然楽だ。バンドに下りるポイントをしっかり判断する必要はあるが。テープがあるかどうかの確認はしなかったし僕はテープなんか持ち歩かないので印は残していない。現地判断できる人だけどうぞと言ったところ。ロープ使う使わないも自己責任でどうぞ。僕はロープを持ち合わせていたが慣れないロープ使うより普通に下りた方がいいなと判断しただけである。
みー猫さんとの遭遇は完全に想定外。安蘇といっても広いのにどうして同じコース逆回りで遭遇するのやら(笑)。次からみー猫さんも歩いていない安蘇の微妙なところを歩く時は先に声かけとこうと思った。
花木峠からの破線路、帰ってからたそがれさんと瀑泉さんの記録を読み返したがやはり地味沢の二俣から上で道は消失するようだ。めんどくさくなったら二俣に向けて小尾根を降りるのが正解だろう。

これで大小山から氷室山までは繋がったし、安蘇山塊を歩く上で面倒な岩場をまた一つクリアできた。これから狩猟期に入るのでうかつなところは歩けないので自重気味にいくつもりだが隙をついてじわりと主脈の空白地帯を埋めて行きたい。
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コメント

 コメント一覧 (10)

    • 1. みー猫
    • 2017年11月14日 07:37
    • おはようございます。
      課題のクリアお疲れ様でしたー。植林ある限りは活路ありそうですが、巻き過ぎると核心部を見逃してしまう場合もありですね。それにしても期せずして会うとは!熊さん遭遇率より低いでしょう(笑)……この付近の破線は豪雨のあと放置された奴らもいるようで、代りの道があれば荒れているようです。安蘇は歩いてない所だらけですので、正直なところ、ふみふみぃさんの方が軌跡埋まってるかも。今回やけに早いですね。早く記事書かなきゃ!
      みー猫
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    • 2. たそがれオヤジ
    • 2017年11月14日 09:34
    • ふみふみぃさんもとうとう奈良部山の南南東尾根を歩かれましたか。私も、おっさんさんのお歩きを拝見した直後から歩いてみようかと思いつつ、その後の皆さんのブログを拝見していると、三か所の岩場通過におびえてしまい、そのままになっています。もう10年越しですよ。
      ふみふみぃさんは最初から巻き巻きスタイルで行かれましたか。その巻きもまた、あまり用心してしまうと却って逆効果のようですね。なるほど。
      みー猫さんが南南東尾根のことをご存知なかったとは意外です。自分にはホットな情報です。一人で行って、行方知れずのままになっているのではどうしようもなく、どうせなら、みー猫さんを誘い、ぎりぎりまで行って、一緒に危険な思いを体験してみようかなと思いましたよ。みー猫さんが、このコメントを読んでくれればの話ですが。気づいてくれなければ、いよいよふみふみぃさんの巻き加減を参考にして一人で行くしかないですね。まぁ、用心してまだ先の話になりそうですが。
      しかし、野峰からの下り、たいそう苦労されたようですね(笑)。
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    • 3. みー猫
    • 2017年11月14日 23:01
    • > たそがれオヤジさん
      こんばんわ。横からすみません・・・今回、南南東尾根を通過しちゃいました。ハイトスさんらの記事があまりに鮮烈でしたので、帰ってから、また二度見しましたが、写真だけで判断すると西側の方がいくらかマシのような気がします。東側は行ってないので分かりませんが。南進か北進かでルートの見え方も変わるみたいですが、一周回ってみた人はまさか居ないですよね。
      みー猫
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    • 4. ふみふみぃ
    • 2017年11月15日 04:14
    • みー猫さん、こんばんわ。
      植林も岩場の所は腐っている奴とか細い奴が多くて妙な巻きをすると核心部は見逃すはリスクは負うはでよくないですね(笑)。やはりピンポイントで巻くのが一番だと思いました。
      一応今年の熊との遭遇回数とみー猫さん遭遇回数だと三日間同行を3カウントすると熊5、みー猫さん7となってますよ(笑)。
      鉄塔巡視路の方が明瞭に見えましたし皆向こうを使うんでしょうね。あえて鞍部に上がる必要もないし。
      安蘇も狩猟期を避けると適期が短くて中々先へ行けないのがもどかしいです。
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    • 5. ふみふみぃ
    • 2017年11月15日 04:22
    • たそがれさん、こんばんわ。
      実質一つ目の岩場はあってないようなものなので問題は2,3でした。第2の岩場は面倒だからと巻きすぎましたね(笑)。ここは危うくなってきたな?というところまで登ってから安全そうなトラバースを探すのがセオリーなんでしょう。
      ただ私のルートの場合もトラバース自体は困難ではなかったです。支尾根からの最後土壁のところでちょっと傾斜が急だなとなりますが下を見ることはないので恐怖感はないですね。木の根と岩の選択肢を間違えなければ行けます。でもたぶんもっと良いルートがあります(笑)。
      第3の岩場は私のように西から巻くのがきっと楽です。慎重に行っても5分かからないでしょう。岩場から少しだけ戻り明瞭なバンドに下りれるポイントを見つけられるかどうかだけです。上から見ると左下に最後下りるのが距離あるなと思いましたが実際は数m下りてから右手に一段挟んでバンドに自然と降りられますし足元はしっかりしてました。細木が丈夫なうちはバンドのトラバースは問題ないと思います。
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    • 6. ふみふみぃ
    • 2017年11月15日 04:27
    • みー猫さんは情報の記憶があやふやなまま通過されてしまったようですね。逆方向からきてバンドを南に行きすぎると危険なようですからやはりバンドにどこで下りるかがポイントなんでしょう。まあ行くなら狩猟期が終わり雪が無くなった頃が良いんでしょうね。
      野峰と言うか花木峠からの下りは予想外に妙なことになりました(笑)。岩場とか危険な場所と記述のない所はさらっとしか読まないので記事を見ていても印象が薄く現地対応になりますね。
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    • 7. ハイトス
    • 2017年11月15日 17:39
    • ふみふみぃさん,こんばんは。
      第3の岩場は西から巻くことができるのですね。
      なるほど。
      現地では西側はかなり下らないと巻けないと感じておりました。
      自分は次回行くことがあれば直進で懸垂したいなと思っております。
      これが一番早そうです。
      しかしまぁ、みー猫さんと安蘇でばったりとは。
      引き合うものがあるのでしょうね。
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    • 8. ふみふみぃ
    • 2017年11月15日 19:27
    • ハイトスさん、こんばんわ。
      西側のバンドは上から見た感じ結構下りるのかな?と思いましたが数m下りると上から見えない場所、右に移動できるので想定外に時間がかかりませんでした。
      手慣れた方なら懸垂が早いのかもしれませんが私はお助けロープ程度の使い方しか想定してないので正面は無理でしたね。
      みー猫さんとはここで会うのかと笑いました。行く方面が被ってそうで難所がある場合は先に声かけようと思いましたよ。
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    • 9. ノラ
    • 2017年11月19日 20:41
    • ふみふみいさん こんばんは。奈良部山の南南東尾根は行くなら登りで行くのがいいのでしょうね。みー猫さんのような下りではかなり難しいような。登りにしてもロープがないと難しそうですね。まあ,私が行くことは無いと思いますが,万一気が変わって,行くときはふみふみいさんの記録をみっちり読んでからにします。でも若さはうらやましい限りです。年食うとバランス感覚がなくなってきますから。
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    • 10. ふみふみぃ
    • 2017年11月23日 11:55
    • ノラさん、こんばんわ。
      2番目の岩場が下りだと面倒そうなのでやはり登りでしょう。みー猫さんはどうやって下ったのやら。私も横からスルーしたので良く分かってませんが。
      バランス感覚は岩場とかの急なところの四足はいいのですが半端な傾斜でストックを収納してると落ち着かなくなります。ダブルストックの弊害ですね。
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