縮こまるナゲ達を横目に登って行く。
だらりと垂れ下がる姿が幽霊の手のように見えなくもない。
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展望地から見る錫ヶ岳達、2100mくらいから上が雪景色か。
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ここから見ると白根隠が白根隠せてない。稜線から頭が出ている。
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日光の山々と違い足尾の盟主はまだ余り白くなかった。
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山頂手前の南尾根合流地点。
本当は南尾根で下る予定でいたが風が強くて寒いし雪が残るかぬかるんだ地面の下りでは万が一がありうる。今日は阿世潟峠へ遠回りして中禅寺路で帰ることにした。
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13:10、久々の社山山頂。山名板の裏ではナゲ達が様子を窺っている。
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ここでおじさんハイカーが阿世潟峠方面から登ってきた。今日初めてハイカーと遭遇。
軽く会話してここで昼食。まあ日暮れまでには帰れるだろう。
ナゲ達を見越せば存在感ある男体山。
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15分ほど休んで下山開始。登山道ではあるがぬかるみと積雪に注意。
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一人の女性ハイカーとすれ違う。この時間から山頂にいくとはこの季節にしては遅いが中禅寺湖側から来るのであれば問題ないのか。

2年前の9月、初めて足尾に来た時も社山に登った。
今まで登山した中で一番気に入っている写真はあの日見た雲の写り込んだ中禅寺湖と男体山。スマホで撮影して画質もいいとはいえない、大したことない写真。写真好きな人にはきっと見向きもされないような一枚。だけど僕にとってあの光景はどこか特別で、初めて登山道を外れて歩いた思い出と併せてあれ以上の一枚はないと思っている。
季節は巡ってあれから三度目の冬が来る。未だ男体山を正面から登ろうと言う気にはなっていない。
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14:13、阿世潟峠に着いた。
"あそこ、三方向への標識があるだろ?"
"ありますね"
"右へは何も書いてないが、僕らが進むのは右だ"
"?!"
昭和の時代は良く使われてたらしい峠道だから安心しろといったがいまいち信用されなかった。
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今でも年に何人かは通ってるから問題ないと言うと、今日その何人かのうち三人消費してしまいましたよねと反論される。裏那須の10数年に数人な藪尾根と比べたら国道みたいなものだと思うが。古い案内やテープでようやく信用する気になったらしい。
今更登山道かどうかなど気にする必要なんてないのに。
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2年前に来た時は僕も勝手がわからず少し慎重に行ったものだが二回目なのに加えて落葉し見通しが効くので何も心配はない。前回は少し道がわからず沢沿いを歩いた部分も今回は正しいルートを辿り沢を渡る。
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正しいルートでありながら危ういトラバースからのトラップ。
ここだけは沢沿い行った方が安全だな。
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堰堤上で対岸に渡り苔むして平坦な林道跡に出る。N田君がそれを見て「いいところですね、ずっとこんなところを歩きたいです」と言ったがその先で崩落しているのを知っている僕はこれでもか?と返答。N田君も気のせいでしたと訂正。
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ショートカットも交えつつ林道を行く。
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来年の山について話しているとN田君が「岩場じゃなくて藪ならどこでもいける気がするんですよね」と言うので、それならば・・・と口を開こうとしたが口を滑らしたことに気づいたか急いで訂正が入った。
初見殺しの渡れない橋の手前で先行っていいぞと二人を先に行かせる。
何も知らない二人はそのまま歩いてどこか妙だな?というそぶりを見せつつも直進するので呼びとめて引き戻す。物理的に直進できない。
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リーチの長い僕は適当に渡渉。N田君も勢いで渡渉。
本Pは渡渉場所を探し下流に向かい石を何個か投げいれてなんとか渡った。まだ経験が足りないが石を投げ入れて足場を作るテクニックは習得したらしい。
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その後は平和な林道をぶらぶらと歩いて16:26、銅親水公園到着。計画通り日没前に帰ることができた。まあこの季節4時くらいには歩き終わるようにしておいた方が良いな。
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駐車場に車は僕の一台だけ。水沼温泉センターに立ち寄って帰る。
夕食でハンバーグを食べている時、僕はライス2杯目で十分だなと思っていたのだが後輩二人はおかわり!とライス三杯目に突入し気を利かせたのか三人分を頼み僕も三杯目を食すはめに。正直きつく僕ももう若くないなと思わされた瞬間であった。


そんなわけで久々の足尾はきりんこさんの後追い+オーソドックスなルートではあったがほどよい岩場、凍りかけの滝、ほどほどの笹藪とナゲ、好展望と後輩達への受けもよく悪くない歩きだった。足尾への好印象も植えつけられて熊も出なかったし来年は足尾の奥地に連れて行けるだろう。
今週末はそれなりに天気が良くどこでもいけそうだが気温は低いようで。地味な低山でも縦走しようかと考えている。