2018.2.4(日)
川乗橋BS -鳥屋戸尾根取りつき -509m地点東 -917m地点 -笙ノ岩山 -変わりゆく天気
-雪舞う蕎麦粒山 -日向沢ノ峰 -踊平 -横ヶ谷平 -獅子口小屋跡 -危うい沢沿いの雪道
-林道へ離脱 -百軒茶屋 -清東橋 -上日向 -北上橋BS

雪山のご利用は計画的に。


金曜の雪は平地では積らなかったが山ではそれなりに積っていると予想された。よって低山地味尾根で半端な雪に翻弄されるよりは中程度の山へ雪山装備で向かった方が良さそうだ。
最近栃木に集中していたので久々に奥多摩辺りへ行きたい。
蕎麦粒山の北尾根が気になっているのだが積雪状況次第では危うい。ここは安全に棒の嶺から黒山、高水三山方面への縦走辺りが妥当と見た。棒の嶺から黒山が半端に歩き残しているし。
土曜の天気が微妙で日曜が快晴っぽい。土曜は細々とした所用をいくつか済ませ、夜はさっさと寝た。

2/4、四時に起きる。6時間くらいきっちり寝たため寝起きは良い。時間は多少余裕があるので夕飯の残り物、チンジャオロースーを温めてご飯にかけ朝食をしっかり摂った。この何気ない食事が後ほど活きることになる。
五時前に家を出て高速で青梅へ。コンビニで立ち読み・買い出しのいつものルーチンを済ませると川井駅近くのいつもの駐車場へ。
しかし今まで見なかった看板が立っている“観光客用の駐車場のため私用車はご遠慮ください”的なことが。登山は観光に入りますか?というか観光客の車は私用車カテゴリから外してくれるのか?
何か嫌な感じなので駐車場するのをやめて鳩の巣駅西の駐車場まで移動。ここは観光客用と書かれているが私用車禁止と書いてないしハイカー御用達なので問題はない。ただしトイレは改装中。時刻は7時前。

さて、7時半くらいの川井駅からのバスで清東橋まで行くつもりだったが鳩の巣駅から川井駅への電車はあるだろうか。7:05発・・・間に合いそうにないな。
しかしもしかしたらと淡い期待を抱いて急いで装備を整える。冬靴は前回の反省を活かして右足の靴下は登山用ではないが少し厚い普通の靴下にしてみる。
準備を整えて駅へと向かおうとしたら電車が陸橋の上を通過。だめだったか。
しかしなんかそういう気分だったのでそのまま鳩の巣駅へ。
改札通ると折り良く奥多摩行きの電車がやってきた。予定と逆方面だがこれも何かの導きかと乗りこむ。
奥多摩駅に到着し、出た所にある東日原行きのバス停に並んでみる。時間が無くて取り替えていなかったストック先端のバスケットを雪山用に換装しているとバスがやってきた。乗りこむ。

さて何か流れ流され東日原方面へ向かっているわけだが一応こちら方面にも歩いてみたかった尾根が二つある。一つは滝入ノ峰を経て一杯水避難小屋・天目山(三ツドッケ)へと続く尾根だ。後から知ったがヨコスズ尾根と言うらしい。これは登山道として整備されているようだ。
もう一つは笙ノ岩山を経て蕎麦粒山へと向かう尾根。これも帰ってから知ったが鳥屋戸尾根というらしい。記録をそれなりに見るし登山道だと思っていたがどうやらこちらは一応バリルートらしい。とはいえ奥多摩の明瞭な尾根だ。半分登山道だろう。
どちらを歩いても積雪状況は同じだろう。それならなんとなく蕎麦粒山に行こうかなあと鳥屋戸尾根へ行く気になった。
これがある意味第一のミス。無雪期ならなんてことない尾根ではあるが今日に限って言えば積雪、それなりの標高差・距離・スタートが八時近くなのを考えると登山道であり雪が踏み固められ標高差も少ないヨコスズ尾根を選ぶべきであった。鳥屋戸尾根へいくならもっと早いバスに乗るのが望ましい。

まあこの時はそもそもどちらも当初歩く予定はなかった尾根なので深く考えておらず川乗橋でふらりとバスを降りた。結構な人数がバスから下りてくる。どうやら川乗山(川苔山)へ行く人々のようで。ここで僕も川乗山行く~♪とすれば良いところを天邪鬼な僕は絶対川乗山へなんか行かないと決めてしまった。
スパッツを取りつけダウンは終い込み準備をして歩きだす。7:48。
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舗装路を少し歩くと鳥屋戸尾根取りつき到着。小さな案内があるがこれはこちらに気を配っていないと気付かないので知らずに迷い込む人間はいないだろう。一応はバリルートなので控えめらしい。
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あんまり雪はない。溶けて凍ったザラメみたいなのが薄くいるだけ。最初からそれなりに標高を上げて行く。どうも右膝の調子がのっけからよろしくない。痛いと言うわけではないがどうもしっくりこなくて。歩いているうちにしっかりするだろうとペース遅めで行く。ここでペースを落とし過ぎたのが第二のミス。
509m地点の東を通過していく。バリルートといえども無雪期はそれなりに人が通るためかしっかり道筋が見える。雪の上の足跡は一人か二人程度だったが。8:03。
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膝とは裏腹に右足の調子は良く靴に圧迫されて痛いということはない。靴下の厚みを変えたのは成功。
変わり映えのしない植林斜面を黙々と歩いて行くが相変わらず雪はうっすらとしかなく退屈な気分に拍車をかける。風もなく寒さがないのは良いのだが逆に汗をかきそうだ。いや少しかいているのでペースを上げずに行こう。
8:53、750mくらい。ペースを上げずに行こうと言いつつこれは遅すぎるかなとも思い始める。
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830mくらいまでくると少し雪の量が増えてようやく雪山気分か?と湧きたつ。
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しかしその先の日当たりのよい急斜面は雪が溶けていてどこかがっかり。
右が崖になっている個所では狭くて滑りそうな地面にちょっと緊張する場面もあったが。
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木々が邪魔だが六ツ石山方面。
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急斜面をのぼりあげて900m付近になると急にしっかりと雪が出てきた。先行者?のトレースあり。僕より一本前のバスだろうか。バリルートとはいえテープがあったり比較的歩かれていることが分かる。
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ザラメから雪の量が増えてモフモフに。二人分の足跡かな。一つは真っすぐトラバース気味に行くが尾根に乗らなくていいのか?
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天気もいいし雪山日和だなと暢気だった頃。
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トラバース君に行くトレースを少し追うが間違って類と判断し尾根の上に。こちらにも足跡がありこれが正解だろう。
モフモフしているが現時点ではそんなに雪は多くない。
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1090mで南東からの尾根に合流する地点へと歩いて行く部分は尾根直登では岩っぽいせいか左から少し巻いてから登るような感じになっている。なんてことのない場所だが雪があるせいで左の谷間に落ちたら嫌だなあと少し慎重に通過したトラバース個所を振り返る。
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1090mらいの尾根合流地点に登りあげた。案内板一つ。10:02。
積雪量が少し増えてモフ度上昇。
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馬酔木トンネルを潜り抜けて。雪の深さは脛くらい?
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しかし大体は足首くらいまでしか積雪しておらず急斜面で日当たりが良いともっと少ない。平坦部だと積雪が多いような。交互に繰り返し標高を上げて行く。
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1220mくらいまできて方角を北に変えれば笙ノ岩山は近い。そこまで行ったら一息つこう。
二人分くらいのトレースに導かれモフりと進んでいく。
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10:37、笙ノ岩山。積雪量が結構増えた。雲が増えてきたのが気になるがさて。
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三角点らしく石柱がちょうど埋まる程度の積雪量。
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木々の隙間から見る南西の方は天気が良いのだが進行方向の北が怪しいんだよなあ。
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出発から2時間46分。無雪期コースタイム2時間らしいのでこれは遅い。膝はしっくりくるようになったが雪+慎重に歩いてきたせいだろうな。蕎麦粒山へはコースタイムここから2時間らしいががっつりそれくらいかかりそうだ。
腰をおろして一休み。軽くおにぎりでもつまむか、とザックを開くが・・・ない。朝買ったやつらがコンビニ袋ごとない。これは昼飯全て車に忘れたか?やべーやつじゃん。これが第三のミス。

まあそんなこともあろうかと僕はメインの水と行動食・非常食は前日にザックに入れておくことにしている。スポドリ2L、カロリーメイト3箱、スニッカーズミニ3つ、ミックスナッツ140gが出てきた。まあこれだけあれば今日は何とかなるか。行動続行。ナッツを齧り水分も補給。

10分ほど休み先は長いので歩きだす。
雪が増えてズボズボしだすが膝まで行かないくらい。これはこれで楽しいが進むスピードは遅いな。
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しかし日当たりや風もあるのか先に進んでも積雪量がもっと増えることはなく。標高あまり変わらないゾーンなのもあるけど。
南東も雲がもくもくと湧いてきている。
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馬酔木の向こうに見えるのはたぶん川乗山。
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雲が増えてきたが日差しがあるし風もないからまあいいか。
そう思いつつ暢気にモフっていった。
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続く