仮称白樺平に近づいたところで北側のナゲ達を観察すべく笹藪を泳ぐ。
確かこの辺りに・・・と探すとナゲ達が暇そうにしていた。なんだまだ咲いてないじゃないか、と思ったらハクナゲさんか。じゃあ仕方ないな。
be0a8106.jpg



しかしこのナゲ、葉の付け根と花芽、花がまだ咲いていないことからハクナゲさんなのだが葉を裏返すと色はアズナゲさんっぽい。毛は生えていないけど。よく見るハクナゲさんは葉の裏が緑色のことが多いからこいつはハクナゲさんとアズナゲさんのハイブリッドなのかもしれない。
fe0b8558.jpg



笹藪を泳いで白樺平へ下りて行く。昼寝でもしたくなるところだがこの先のルートを考えると時間が読めないので先へ。
739d03cd.jpg


26dcb2b7.jpg



後輩達と初めてここを縦走したのはもう三年近く前。最近時がたつのが早く感じるなんて30代前半の僕が行ったら笑われるか。
7e31faa9.jpg



大平山への分岐へと歩いて行くとおじさんが一人休んでいた。やはり天気が良いだけありちょくちょくと歩いている人が居るようで。
8268f45a.jpg



時々今週末は家でだらだらしようと思う事もあるのだが、後から人の記録を見て青空が広がっていたのを知ると悔しくなるだろう。そう思って結局山に来てしまう。今日は引きこもっていたら後悔したであろうパターン。
fc6bfb63.jpg



11:34、大平山への分岐にやってくると年輩ハイカー三人が食事中。社山から縦走してきたらしい。千住が浜から歩いてきたと言うと怪訝な顔をされた。それもそうか。ルートを言うがたぶん良く分からなかったと思う。
f8fc52d8.jpg



話を切り上げて黒檜岳へ。
そういえば分岐から素直に黒檜岳へマークどおりに行くのは初めてだなと思いつつ歩いて行く。11:52、黒檜岳。
左でハイカーが食事中なのに右の方で鹿が食事中。
全く人を恐れない鹿の様子に先客ハイカーも呆れ顔に見えた。
da3620fe.jpg



ここの鹿が人慣れしてるのは有名だけど熊にはこうなってほしくないものだ。
4952f4dd.jpg


1f3f0850.jpg



少し先のもう一つの黒檜岳で昼休み。11:56。持ち時間残り4時間くらいあれば予定通り行けるかな。
4169e913.jpg



15分くらい休んで西進。雨量観測所を過ぎて歩いて行く。
にょろづいているのはハクナゲさん。こちらは葉の裏も緑色。
4da1c85b.jpg



日光浴しているアズナゲさんがいたので近づいてみると咲きかけていた。日当たりのいい1900mでこれなら奥袈裟のナゲ達には少し早かっただろうな。
34717b6f.jpg



ここからじゃ先日瀑泉さんが登ったルートは良く分からないな。
たぶん以前小足沢左岸尾根から戻る時に見ていると思うのだが。
51df0ec5.jpg



登山道区間を適当に歩いて12:42、1919m地点のちょい北へやってきた。
ここからが今日のキモ。1581m地点経由で中山を目指す。道は無い。
shige-ponさんが以前歩かれたのを見たことがあるだけだ。
早速灌木が狭くデブ返しかと警戒するが問題は無かった。
a42f8282.jpg



日光浴中のナゲさんも横を素通りさせてくれる。
5befb558.jpg



変わり映えのしない針葉樹林を方角合わせて降りて行く。
歩きやすいが景色が変わらないから迷ったら大変なことになるな。
1f0d1897.jpg



残雪や木漏れ日浴びてにょろりと育つベビナゲさんを横目に下りて行く。マークの類は皆無だが道痕っぽいのはあったりなかったり。たぶん気のせいだろうな。
ゾウガメから木が生えている感じ。
6b623b3c.jpg



ずっと尾根形もよくわからない斜面を降りてきてたが1700m辺りから北を向くと尾根形がしっかりとしてくる。
尾根上は灌木が狭そうだったので右側をトラバース気味に歩いて行く。
d7ae3f66.jpg



1620mくらいまで下りてきて13:20。
にょろりと貧相なシャクナゲリラが出てきたのでつついて遊んでいると突如シャクナゲートが立ち塞がった。季節柄おしゃれをしている。
誰も見に来てくれないんだろ?仕方ないな・・・。
にょろにょろまとわりついてくるナゲ達を押しのけつつ撮影して行った。
92360b15.jpg


fbf92b00.jpg


39d19ac5.jpg


6e48b7f3.jpg



しかしちょっと甘くしてやるとすぐつけあがる。獣道を通りちょいと押しのけるだけで済んでいたがふと横を見るとこれだ。
9c968f2d.jpg



1581m地点辺りで13:36。
その先北方向はナゲ密度が高そうだったが僕はこの辺りから東へと進行方向を変えて中山へ向かう。じゃあなナゲ共。
ベビナゲの隙間を通りナゲ藪に別れを告げた。
e6fcad1d.jpg



東へ下りかけて数分後、1540m辺りで早くもナゲめいてきた。しかし隙間が見えるしこれくらいなら余裕だなあと思っていた。
aa1458e4.jpg


7d844b18.jpg



ナゲさんもおめかしして目の保養になるしまあいいかとナゲ藪を泳いで行くが徐々にこれはまずいのではないかという気がしてきた。
2166e3be.jpg


7e703c39.jpg


7aa6c878.jpg



西ノ湖向こうの景色は良いが進行方向はこれだ。
完全にナゲ達の罠にはまってしまった。全方向包囲されている。まだ1490mの鞍部手前なのに13:55。終バスは16:15くらい。少し焦り始めた。
9e24a3a0.jpg


e20a03b4.jpg



続く