反射板跡から20分藪いて1624m地点を過ぎた13:15、粘り強く藪を漕いだおかげでようやく藪が薄くなった。
去年と今年の裏那須歩きからこういう雰囲気になると栃木側に獣道があると踏んだ。
移動して見るとやはり獣道ゲット。まだ赤柴山は手前のピークに隠れて頭しか見えていないが、ようやく勝算が見えた。
4e2f99b0.jpg



ようやく大佐飛山・男鹿岳方面を眺める余裕も出てくる。
少し霞みがかるがこの季節この場所からは貴重なパノラマ写真(拡大可)。
週頭にbongenkiさんが西俣沢左岸尾根利用して大長山・大佐飛山と行くとんでも歩きをしていたがその尾根はここからは見えないだろう。
d4c349f2.jpg



藪が薄く、休憩するならまさにここと言った感じ。チェルシーさんが休憩しましょうと提案されるが、鞍部手前のピークまで行ってからにしましょう。その先の様子を見て撤退か進むか決めるのでと言う。いや、本当は撤退する気なんてもうさらさらなかったのだけれど。
7fdba066.jpg



この辺りを谷から登るのはきつそうだ。
72ce342f.jpg



進行方向と歩いてきた稜線。
こんな場所が続くのなら何度でも来てみたい。でも世の中そんなに甘くはないのだ。
a5bf05f8.jpg


8f4c35a4.jpg



白い花がさいていてなにかと思えばチェルシーさんがバイケイソウと言う。良く見たら葉っぱがそれ。お前ら花を咲かせたのか・・・。
b2e4c288.jpg



さっきは登りにくいかと思った谷間だけど振り返って見ると灌木藪でなんとかなりそうな気もするな。まあきっと尾根の方が楽なんだろうけど。
30ceebde.jpg



13:23、1590m級鞍部東のピークで10分休憩。番屋のコルからそれなりに来た。ここはもう裏那須ではないのかもしれない。
来年からは男鹿山塊藪開きと称した方が良いのだろうか。
18370257.jpg



ようやく赤柴山がすっきりと見えた。手前に大薙ぎ。その先の県境尾根もまだまだ長い。年一で歩いて何年かかるだろう。
79bc17f2.jpg



福島方面の山山は霞んでシルエット。
どこも熊の巣なんだろうと怖気づく僕もいた。
e2d3b489.jpg



相変わらず福島側に巣食う灌木オールスターズを避けて栃木側の薄いネマガリ藪を行く。
時折しゃく~っとナゲ達が立ち塞がりかけるが一またぎで左側に回避。
腰から胸丈で獣道も拾えたりするのでそれなりのペースで進んでいく。
196e40cc.jpg


281fae4d.jpg



安心してください(たまに)獣道ありますよ。
チェルシーさんを探せ。
372cd375.jpg



ちょっとネマガリが鬱陶しい高さになってきたな・・・と思った赤柴山手前の1620m級小ピーク。下ると前方に道があるような?
2838e94f.jpg



謎の刈り払いロード出現。残雪末期のどこかの記録で見た奴はこれだな。高速道出現とチェルシーさんに喜び勇んで報告。14:07。
087b6837.jpg


d1ad2caa.jpg



これで山頂まで楽勝ですねと二人して喜んでいたのだが2分後、こうなった。
f2f5a530.jpg



山頂まで繋がってないとかなんのため刈り払いだよあり得ないだろと二人して憤慨。しかもちょうど藪がきつくなってネマガリどころか灌木の森になってきたのに・・。
しかし仕方がないので山頂へと藪を漕ぐ。
しかしこうして見ると灌木の中を不自然にネマガリの帯が通りはるか昔はここも道だったのではと思わせる。
fbd4f025.jpg



サラサドウダンやナゲの横をすり抜けたりよじ登ったりして行く。
adc73cf2.jpg



14:18、赤柴山山頂。下館岳友会だっけかのプレートあり。
念願の無雪期赤柴山を討った。
番屋のコルから2時間半くらいか?思ったより大したことなかったよおお前。なんて嘯いてみる。まあ実際ところ去年の三ノ倉から番屋のコルのタイムと併せて三ノ倉-番屋のコル-赤柴山で約5時間だ。きついけど絶望的ではなかったなあという感想。
単に県境稜線への出入り、栃木側からの藪がゲロすぎただけだが。
fb859e66.jpg



青空の下、三倉山・大倉山への藪稜線、そして茶臼岳を振り返る。
ちょうど三年前の6月、僕は初めて那須に来た。あの日M崎君と茶臼岳-朝日岳-三本槍と歩いただけで僕はぐったりと疲れ果てて足を引きずりながら帰った。
それが今ではこんなところまで来て、足は痙攣しかかったりしているがあの時よりもずっとピンピンしている。鍛えれば栃木に行けない山はないんだって、そう思えた。
663dc827.jpg



福島側、北へも尾根は続いている。この尾根結構長い。斎藤山までいけば確か道があるんだっけか。それにしてもそこまで激藪だろう。県境無雪期歩きを終えた人のエクストラステージだろうが、今はとても行く気になれないな。
9f4286cc.jpg



大川峠、そして男鹿岳へと続く稜線。まだまだ遠い。こんなところ年に一度くらいしか来る気に慣れないから進捗は遅い。だけど赤柴山で来られたのだから、いつか必ず大川峠までは繋げられると思っている。分水嶺全部歩こうと言うつもりはないが。
a640c4a2.jpg



三角点はどこだとナタで藪をつついて探すチェルシーさん。しかし三角点は見つからなかった。
ただオロ山にもある明治大ヨンゲルの青い板はあった。それと"ラーメン屋辞めます"などと書かれた謎の板が見つかったと言う。へーラーメン屋もくるんだー等と思いつつ僕は腰をおろしてゆっくりした。
それを見てチェルシーさんも一服しないとと慌てて休憩に入った。
f2486a15.jpg



折角だから記念撮影しましょうと僕のカメラで撮影。とはいえ自撮棒がないから一人ずつになるのだが。
赤柴山ってわかるやつものないかなーとチェルシーさんんの見つけたラーメン屋板を裏返すと慶応大ワンゲルの残した遺物であった。ちょうどいいから手に持って撮影。
彼らは県境を5日か6日かけて縦走したようだ。県境尾根に出入りするゲロ藪支尾根を使うよりそちらが賢明だろう。僕は日帰りで細切れに行くけどね。


5b0d5d77.jpg



チェルシーさん
6253745e.jpg



14:33、名残惜しいがゆっくりもしていられないので下山にかかる。日没までに林道に下りないと。チェルシーさんの林道ヘッデン歩きは慣れてますからの言葉が頼もしい。
シャクナゲートに綻びあり。最初は獣道の上に藪が被さっている感じで歩きやすい。
0e5a602e.jpg



今日何度見たか分からない光景だがそれでも振り返って眺めてしまう。
bd30dd47.jpg



15分ほど下るとそこはジャングルだった。
しかしここもまた灌木の間にネマガリゾーンがあり足元も超過密ではないような。ここも昔は道だったんですかねえとチェルシーさんと。いつの時代かは知らんがな。
fbd6c1cc.jpg



定石の栃木側薄ネマガリに期待してそちらへ。
しかし次第にネマガリが勢力を増してきた。こうなると獣道も見あたらずきつくなってくる。二枚目が1550mくらいで15:00。
3d7bdd65.jpg


7f6b10ba.jpg



トラバース気味に少し楽しようと進むがちょっと歩きにくかった。
baf72200.jpg



さらにネマガリが高くなりトラバースも厄介になったので尾根センターに移動。1530m地点は近いのだが。尾根センターもジャングルで楽ではない。ネマガリの足元がお留守なとこを見つけて喜ぶがすぐに不明となり灌木の隙間を抜けるところでは段差で空中戦を強いられたり。泳ぐチェルシーさん。
1b6f97a2.jpg



裏那須では良くある日常。
e7a9e941.jpg



後ろのジャングルを抜けて少し魂も抜けた感じのチェルシーさん。たぶん僕も似たような顔をしていた。
637fa302.jpg



こから数分胸から顔くらいのネマガリ藪をガサゴソしていくと15:23、1530m地点あたりについた。まあ正確にはこの辺りのどこかということになるが。藪が低くなり獣道ゲット。
a05c50c3.jpg



獣道で林道までいけないかなと夢を見つつ。
17c11899.jpg



赤柴山からここまで1時間足らずか。やっぱり下りは早い。
33618bce.jpg



人も通わぬ藪山の向こうに茶臼岳。このアングルも貴重だ。
926642d4.jpg



さて1530m地点を過ぎて南進し、この先南東に折れてコブキ沢右岸尾根とでも言うべき尾根を降りるつもりだ。
獣道が続いているが前方は林っぽい。
cd87cf00.jpg



獣道で林道まで。そんな淡い希望は露と消え、お馴染みネマガリ藪で僕らはコブキ沢右岸尾根へと入り込んだ。
eb6f8593.jpg



続く