南東の尾根に入ることを意識しすぎて尾根の左側からはいってしまった。
ネマガリトラバースはゲロいので尾根センターによじ登る。
新鮮な空気が吸えて落ち着いたがネマガリに囲まれて尾根形、進むべき方向が合っているのかよくわからない。
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微妙に南に落ちて行く支尾根に入らないように、でも東にも落ちないようにと思いつつ進むが正直言ってこんな状況では進行方向はよくわからない。コンパスと地形図GPSを駆使。
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ワサワサとネマガリをかき分けて下りること10分ほど、1490mくらいまできただろうか。なにやらネマガリがうすくなり足元がお留守になったような。地面にしっかり足を付ける喜びと言うか。
ノラさんがもう少し下部を歩かれた際に次第に笹を消えてと書かれた記事があったので期待していたしそういう理由があるのでとチェルシーさんに説明していた。これは楽をできるかもしれない。
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踏み跡なのか獣道なのかネマガリの足元がお留守な所をつないで歩いて行くと徐々に笹が薄い場所も出てきて終いにはこれ登山道かよというような高速道路も出現。この辺りは捗った。
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しかしこの高速道路どうも東へと逸れて下りて行く感じで。後から考えれば東支尾根に続いていたのかも知れずコブキ沢へ楽して下りられたのかもしれないのだが、この時は南へと進むことしか考えておらず藪入りして軌道修正。
踏み跡を外れるとやはりゲロい。
ガサゴソと踏み跡探しつつ下りて行きちょっと空間発見。16時くらい。1420m辺りまで下りてきた。ここで10分休憩。
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その先もネマガリがワサワサしているのだが尾根ちょい右側に薄い踏み跡か獣道が大体続いておりそれなりーに楽して歩いて行ける。踏み跡が無くなってもまた適当に進めば見つかったり。次第にネマガリも減衰しており、腰高程度までネマガリが抑えられた斜面を降りて行くと16:29、1328m地点北の1285mくらいな鞍部についた。
藪も薄く前方に踏み跡がありこんな奥地で不思議な感じだ。5分休憩。
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さてここでいくつか選択肢。一番安全なのは1328mへと登り返しコブキ沢右岸尾根を歩いて適当にコブキ沢へ下りて林道だろう。
西の沢へ、はちょっとないな。東の沢はちょっと考えた。
1328mまで行き大川林道へ下りるのはありかなとも思う。
チェルシーさんにどれが良いかと問えば今日の主催はふみぃさんだからお好きなようにと。じゃあ登り返すの面倒だから尾根の左をトラバースしてからコブキ沢に下りましょうと提案した。
これが間違いであった。

最初は良かったのだがすぐに素直にトラバースできなくなる。藪も悪い意味で半端に薄く傾斜があり。懸垂レベルのとこを下りてからトラバースしたりしていったのだが20分くらいかけても1328m地点の北1250mくらいで手惑ったのでトラバースは諦めて尾根へ登ることにした。この間わりとやばくて写真を取る余裕はなかった。
一応写真のところをトラバースして1328m地点ピークよりは東に出た。
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急な尾根を灌木とネマガリ頼りに登る。足が電解質不足で大分ピキっている。急傾斜の支尾根で少し上に登ってからトラバース気味にコブキ沢右岸尾根1300mライン目指してのぼっていく。
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この針葉樹がアスナロか~、なんて思いつつ厳し目のトラバースでなんとかコブキ沢右岸尾根に復帰。標高差30mくらいは得したけど時間と体力は大分無駄にした。17:29。
急がば回れとはこのことだ。
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アスナロとネマガリが軽く邪魔だなと思ったが尾根の右側に明瞭な作業道が続いていた。
実にありがたい。尾根センターに戻ったりもするがやっぱり右側の踏み跡が明瞭でいい。古い石杭なんかも数個見た。古い境界だったりしたのだろうか。
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17:43、緩い下りの尾根を1270mまで下りてきたがここで東の支尾根でコブキ沢へ下りることにする。東の1238m地点へとアップダウンしたくないからだ。
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さて、藪具合は・・・と言ったところだがさほどひどくはない。密なところも下に行くと出てきたが結構スカスカで下りでは藪漕ぎといった感覚はなかった。
ただし結構急で疲れた足では滑りそうで慎重にもなったが。
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微妙に細かい支尾根が出てくるが方角を合わせて下りて行った。そろそろ休憩しませんかとチェルシーさん。後100mくらいだし最後に一息入れますか、というがそれなら下まで行きましょうと撤回。末端辺りで岩場も出てきてフリーで下りられるギリな感じ。
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最後の最後末端まで行こうか、でも狭い。右下の支沢に下りた方が楽そうだがめっちゃ急でえいやになるなと思ったところでチェルシーさんがここまできたら安全にいきましょうとナイス判断で補助ロープを垂らす。安全に下りた。
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18:25、コブキ沢の支沢に着地。コブキ沢出合いはすぐ。伏流が染み出ているので水を汲んだ。濾過してちょっと飲む。チェルシーさんはこれはいけるとそのまま飲んでいた。腹筋も攣るわ腿も攣るわと僕は林道が近く安心した反動かあちこち攣っていた。
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ここまできたら焦らずのんびり行きましょうとチェルシーさん。ついでだし懸垂下降を練習して見ませんかと。興味はあったのでそれでは・・・と沢靴履いてハーネスとかを借りて支沢のちょっと急な小滝で練習。靴がつるつるに滑る小滝だったのでびびったがなるほど確かに懸垂下降は安全だなと勉強になった。でも慣れないので怖かった。
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休憩、練習と30分ほど時間を費やしたがそのままコブキ沢へと降り立つ。林道終点まで500mほどあるのでどんなもんかと思っていたがグーグルアースで見た通りの河原が広がっていた。19:00。
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林道の実線終点はまだのはずだがコンクリ+鉄板橋がある。昔はここまで車が入ったのだろうか。
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その先の堰堤で左岸側に一段上がると林道跡。それで堰堤を巻く。
すると松木沢の崩壊林道を彷彿とさせる崩壊っぷり。
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それでもそこの先は酷い崩壊はなく落石とかのある林道をぶらぶらと歩いて行く。19:20を過ぎて暗くなってきたのでヘッデン装備。
これ一人だと暗いですね。熊が。
なんて話しつつぶらぶらと1時間以上歩いてようやく大川林道ゲートにやってきた。
20:19、ゲート前駐車地。長い一日を無事終えることができた。
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それでは温泉でも、といける時間でもないので集落の自販機のある場所まで移動し飲み物買って乾杯。五臓六腑に染みわたる。
お疲れさまでしたとまた今度なんて軽く話して時間も時間なのでお別れした。
途中で眠い以上に足とか腹筋が攣りそうになったのでコンビニの駐車場で休憩入れてなんとか日付が変わる数分前に家に着いた。疲れたが充実した一日だった。

今回の軌跡
この地図は電子地形図25000(国土地理院)を加工して使用しています(令和元年手続改正により申請適用外)

無題

無事無雪期の赤柴山を討つことができた。
このゲロきつい歩きに同行して頂いたチェルシーさんには感謝しかない。
結局のところ問題なのはやはり県境稜線へのアプローチで。番屋のコルの東西南北を一応体験した身から言うとやはり栃木側、刑部沢から番屋のコルへ行くのは悪手だった。下りでエスケープするにしても福島方面へ下りるべきだろう。時間もそんなにかからないし。去年の記録参考。
1530m地点から今回の下りルートは鞍部からトラバースせずに1328m地点経由で行くのであれば使えるルートだと思う。無駄な動きをしなければ2時間半から3時間で1530m地点からコブキ沢林道までいけるだろう。
肝心の県境部分であるが往路のモンスターネマガリが強烈過ぎて激藪と言う印象はそんなになかった。いや局所的にはつらいところもあったのだが。1624m地点付近、赤柴山直前、赤柴山から1530m途中のジャングルとか。でも番屋のコルから3時間半くらいでいけたからそれなりには進めると言う事だ。獣道も結構拾えたし。
大峠から無雪期に1530mまで行くのであれば恐らく車二台で福島側、大峠の北からスタートして一気に1530mまできてしまうのが一番楽だと思う。裏那須の藪慣れした人なら十分日帰り可能だろう。問題は車二台の移動が相当面倒なのと今年は大峠の北、林道崩壊して数km余計に歩くらしいことだが。
後は県境へ出入りするゲロ藪を経験できないのもマイナスかな。あれを経験すれば大抵の藪漕ぎは心が楽になれると思う。

続きの県境歩きはまた来年、早くても秋かな。これから暑くなるしここの藪連続でいくと心が死ぬし。
週末はまた別の場所の県境を歩こう。そう考えている。
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コメント

 コメント一覧 (12)

    • 1. みー猫
    • 2018年06月29日 07:28
    • おはようございます。
      ゲロ過ぎてコメント入らない?(笑)……画像からは男鹿岳から降りた尾根を思い出しますが、メインの尾根上は比較的楽なのですね…時折現れる高速道路は驚きです。覚えておくくらいにしておきますが…ところで裏那須の藪慣れた人って表現は、当てはまるひと?ですよ……居たら参考にするのかな(笑)お仲間さんとも、お疲れ様でした〜
      みー猫
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    • 2. むうた@半壊
    • 2018年06月30日 13:44
    • ご無沙汰です
      何時も思うのですが、よくこういうぼさっかを長い距離歩けますよね♪
      画像見てると草刈り機持って行きたくなります。もしくは空爆要請すると楽に歩ける様になりますが、景観が台無しになりますね
      で、ですね、安全で短距離で涼しくて楽しい山教えてください
      なんか、深山幽谷は疲れまして
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    • 3. 瀑泉
    • 2018年06月30日 16:48
    • ナゲヤブ往復2時間くらいでウンザリしているようでは,とても裏那須のネマガリには耐えられそうにないですワ。
      赤柴山に続くメインの尾根上なら,歩いても良いかなぁ~くらいには思えますが,其処に行くまでがヤブが此れではネェ。
      だいたい,風も抜けないだろうし,見ているダケで暑くなってしまいましたヨ。
      まぁ,裏那須まで行くにしても,行部沢で涼むだけで十分です(笑)。
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    • 4. ふみふみぃ
    • 2018年07月01日 21:00
    • みー猫さん、こんばんわ。
      藪いしマイナーだしでコメントは要らない条件が揃ってます(笑)。藪が薄くなると途端に獣道が現れて楽になるのですがどうせなら藪が深い所に道を作っておけと。
      裏那須の藪慣れた人、烏ヶ森の住人さんやノラさん辺りですかね(笑)。誰かの役に立つといいんですが。
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    • 5. ふみふみぃ
    • 2018年07月01日 21:13
    • むうたさん、こんばんわ。
      裏那須は稜線に出てしまえばそれなりに獣道もあるし展望は良いので長距離藪漕いだリターンはあります。
      空爆はともかく草刈り機でかりとってほしい区間はありますね(笑)。
      安全で短距離で楽しい山なら色々ありますが涼しいとなると近場では難しいですね。この週末奥鬼怒の2000m級の尾根を歩いてましたが陽射しが差すと暑くて暑くて。白根隠山-前白根の稜線とかは多少の風吹いてれば涼しそうですけどカンカン照りだと日差しを遮るものもなく干からびそうで。柳沢川の水は冷たかった気がするので赤岩滝を下から眺めて水浴びして帰るとか。沢を絡めないとこれからの季節はきつい気がします。
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    • 6. ふみふみぃ
    • 2018年07月01日 21:19
    • 瀑泉さん、こんばんわ。
      ネマガリは掻き分ければ進めるとはいえこの季節熱がこもるしなんだか痒くなるしでやっぱつらいです(笑)。
      県境尾根に行くも帰るも激藪なのが人を寄せ付けない理由であり、おかげで静かな山旅が楽しめるのですが、そのせいでいくら県境尾根はわりといい場所と言えども人に勧められません(笑)。
      刑部沢からの登りは風が吹かなくて。朝から天気が良かったらサウナだったと思います。
      刑部沢は涼しくて良かったですが見るべき滝もないし瀑泉さんは大沢とかの方が良いんじゃないですか(笑)。
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    • 7. こぼしだ
    • 2018年07月05日 21:14
    • こんばんは。
      那須の屈強藪、ふみふみぃさんの年中行事ですね。
      青々していて笹の葉見ているだけで疲れましたよ笑。ふみふみぃさんタフだな~!よく虫にやられませんね。
      自分はハイマツ藪とか少し歩くとかぶれたりもしますよ。
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    • 8. ふみふみぃ
    • 2018年07月07日 14:30
    • こぼしださん、こんにちわ。
      裏那須の藪は年一でないと心が折れます(笑)。
      虫にはしっかりやられましたよ一週間痒かったです。ようやくおさまったと思ったら今度は奥鬼怒の藪か虫かにやられたまた痒かったです。
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    • 9. sai*ar*jya2*0*
    • 2018年07月07日 17:15
    • ふみふみぃさん、こんにちわ。
      フムフムと(笑)赤柴山やこの地の写真を眺めております。
      何時の事になるかわかりませんが、参考にさせて戴きます。
      ついでに、鳩待峠まで繋いでくださいませ。
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    • 10. ふみふみぃ
    • 2018年07月09日 02:36
    • sai*ar*jya2*0*さん、こんばんわ。
      今回の歩きと去年の歩きの記録を見ていただければ分かるのですが大半の時間を県境尾根への出入りに費やしており県境尾根自体を歩くのに余り時間を割けておりません(笑)。
      sai*ar*jya2*0*さんはテン泊での藪漕ぎが得意なようですから三ノ倉の三角点から大川峠までテン泊で一気に行かれた方が良いかもしれませんね。ただそうなると問題が水で。私が歩いた区間では稜線からすぐに水場はなく、巻機山-朝日岳間の地塘と違い濾過しても飲みたくないしょぼくて汚いいつ干からびてもおかしくない地塘がいくつかあった程度でした。
      鳩待峠までというか黒岩山まではいつか繋ぐつもりですがいつになることか(笑)。日帰りや一泊でチマチマ繋いで行くので中々進みませんね。
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    • 11. sai*ar*jya2*0*
    • 2018年07月09日 10:37
    • ご丁寧にありがとう、大いに参考になります。
      やむを得ずのテント泊、藪の中では食欲ガタ落ちのチキンハート、エネルギー粉末でしのいでおります(笑)
      巻機山辺りの池塘もこの時期は濁っていて、浄水器が直ぐに目詰まりしたというページが有りました。
      秋の雨上がりが狙い目かな、ピンポイントで動けるのは死ぬまでホリデーなオヤジの特権です。何時になるか判りませんが「大ばか者」のお仲間入りを果たしたいです。
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    • 12. ふみふみぃ
    • 2018年07月09日 23:26
    • sai*ar*jya2*0*さん、こんばんわ。
      私の場合、藪の中でも腹が減るとはいえ何時も余計に食料担ぎすぎて重さにへこたれています(笑)。
      巻機山の池塘、去年行った際はちょうど雨が降った直後で冷たくておいしい水でしたが渇水期はそうなりますか。
      秋の雨上がりは狙い目でしょうね。ただ池塘自体が藪に隠れて見逃しかねないサイズですし、秋にテン泊で縦走している慶応大のワンゲルに水場情報聞くのも一つの手かなとは思います。
      大峠方面から開始するのであれば、番屋川沿いの林道をさかのぼり破線を番屋のコルまで登って行けば1230mくらいで番屋のコル方面と別れて南南西に上がっていく沢筋で水を汲めます。番屋のコル方面は谷間ですが水が流れていません。
      赤柴山から紅葉の稜線を眺められる日を楽しみにしています。
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