9:50、遡行再開。
休憩地点先の二俣もどきは上に出てみるとやはり水流がまた合わさっていた。
その先の二俣は左へ。赤っぽいナメ床をすぎると両サイドがザレて沢が開けた。
すっかりいい天気で日差しが暑い。
cefc8d4a.jpg



しかし沢が開けたのは一瞬でまた笹が覆いかぶさる。終わったなと思ったが水流は続き笹のトンネルを通過していく感じに。
f29cd2f7.jpg



写真には写っていないが1750m辺りで非常に細い枝沢が左に分かれていた。右へ進んでいく。
03aa46c2.jpg



1770m辺りでボサった細い水流と急なガレに分かれた。
参考にしたひろたさんに記録にはガレ登ったとか書いてなかったはず。
でもボサったところより拓けたガレの方が気分が良いですよねとそちらを登って見ることに。
d6c6f5e0.jpg


4b7cc2b4.jpg



10:29、1800mくらいでガレは終わっているように見えた。ここから先はガレの上の急な所をよじ登るか右に続くボサった沢形を行くか。
沢形の方が安全ですかねとそちらへ行くことに。ただそちらはみー猫さんが様子を見た限り水が無いとのこと。
ガレ上部で水が湧き出ていたのでそこで汲んでいくことに。
冷たくておいしい水だが汲むのに時間がかかる。みー猫さんは笹の葉を利用して水を集めていた。
水汲み+靴履き替え+休憩で30分ほどまったり。汲みすぎても重いだろうと2Lしか汲まなかったことを後ほど後悔した。
6611366f.jpg


0e5e2b9c.jpg



11時になったので沢形を詰めて行く。
みー猫さんがあれ?やっぱり水流あったと声を上げた。まあ湧き水の方がおいしいし良いか。ちょろちょろ石の下を通っているので登山靴で問題なし。途中の枝沢から水が湧いている所がありそこでもう少し水を汲めば良かった。
次第に水は涸れ笹トンネルの様相を呈してくる。
907c4f09.jpg



ぼさってきた沢形を離れて鹿道らしきものをガサガサ。
振り向くといい天気。
しかしすぐに鹿道は不明瞭になりやっぱり沢形に戻った。
f4721693.jpg



次第に倒木を乗り越えたりと面倒になりつつ30分くらいで1900mを越えるとついに沢形が不明瞭になった。鹿道のようなものをガサガサするようになる。
78f2bfbd.jpg



県境名物ネマガリダケの藪を鹿道や沢形のようなものを利用しさらに30分ほどガサゴソしていくと12:00、県境尾根に出た。暑い。疲れた。
鹿道や沢形と言った藪の隙間を利用できた分裏那須り大分ましだが荷物は重いし暑いしで参った。
77d95414.jpg



ぐったりと20分ほど休憩。
ここから黒岩山まで栃木・福島の県境尾根ピストンになる。そのため食料と水等を除いた装備をデポ。軽くして藪漕ぎへ。12:20。
福島側が藪が薄いとのことでそちらによると確かに藪が薄いが藪が薄い方へと進むとどんどん西へ下りてしまうので尾根センター近くへ戻る。
1960m鞍部の付近はネマガリが濃く倒木があるわ踏み跡も薄いのが分散してるわでちょっと不快。
dd2ac231.jpg



少し強引に突破して1970m辺りを過ぎるとに次第にネマガリは消え針葉樹主体に。こうなるとどこでも好きに歩けて楽になるがこちらになってからの方が踏み跡もたどりやすくて。
30aab7d5.jpg



13:00、倒木が邪魔だがそれなりに歩きやすい藪で2050mくらいに。雲が出てきたが展望はある。
c70c7eb6.jpg


ea41aa15.jpg



2090m辺りまできて等高線が密になるとなにやら岩壁のようなものが聳え立つ。バンドから岩の隙間の狭い所へ移動しよじ登るがこれまた急であまりよろしくない。登りは良いけど下りたくないこと請け合い。県境を素直に辿るとこうなる。
2b85a785.jpg



さらに多少傾斜は緩いが狭い土溝を登るとナゲ達が暮らす岩峰の上に出た。地形図で見るにすごく小さい端っこの2040m小ピーク北東側にいるようだ。
荷物デポ地が雲に覆われて心配。
9b495b9b.jpg



ナゲ達を掴んで小ピークの岩峰を北から巻いた。明瞭な踏み跡はなくここは県境歩きの一般的なルートではないようだ。福島側から巻いて来るのだろうか。
巻いてから撮影した写真、どこを向いて撮影したのか覚えがない。
c52cac38.jpg



ガサガサとナゲ達の藪を福島側に移動すると急に踏み跡が現れてそのまま福島側をトラバースするように移動してから溝を登りあげるとテープの付いた箇所で岩の隙間を通過。
f460e614.jpg



潜り抜けた先の展望が良い。ここからは山に遮られて尾瀬の様子はよくわからないのだが。みー猫さんは岩峰の上に出て写真を撮っていた。
僕は疲れたので岩に腰かけて休憩。
af8c923a.jpg



少しだけ下り栃木・福島・群馬の三県が交わる場所へ。
灌木・倒木藪の中の薄い踏み跡を適当に辿ると稀にテープがあったり。
栃木・福島・群馬の三県が交わる場所はちょっとした広場だが何かあるわけでもなく気を付けてGPSでそろそろだと確認してないと素通りするだろう。みーへ猫さんが素通りしていったので呼び止める。まあ呼び止めたところでだからなにって場所なのだが。
95041177.jpg


65b99d3e.jpg



また少しだけ下りいよいよ黒岩山への最後の登り。少し細尾根。
細尾根と言えば、このイキモノ。ナゲ達が踏み跡を覆い隠そうとしている。まあ足元スカスカな間隔で分かるのだが。散ろうとしているアズナゲさんの花。
a8ff1f2d.jpg



頭が出たので振り返る。
11418dd8.jpg



中々つかないなーと思っていたが14:03、黒岩山。この旅の一つの目的は達した。やはり同じ県境を来るにしても最初は北から歩きたかった。
0314ff16.jpg



曇りつつある景色を眺める。
右奥が燧ケ岳だろう。
b1d97d02.jpg



北岐沢の先に見えているのは去年登った荷鞍山だな。
5b5e9de5.jpg



奥日光は雲に隠されてしまった。
f757d0a0.jpg



あまりのんびりしていると日没までにテン場につけないし16時過ぎから雨がぱらつくらしいのでそれまでに荷物デポ地に帰らないと。
14:18、黒岩山を発つ。

ピストンなので道迷いもなく戻っていく。
往路で急だったので下りたくない岩場ルートは福島側のルートを探る。適当な岩の隙間を覗き込むと鹿道か踏み跡か何かある。ちょっと急だが掴める灌木は多数なので下りて行くとそのまま岩場を巻いて県境尾根上に戻れた。
b24922ab.jpg


b7814cea.jpg



その後は灌木ゾーンの踏み跡を辿り、ネマガリの濃い鞍部付近では少し栃木側・福島側それぞれに逸れたりもしたが15:31、荷物デポ地帰着。
下りなので早かったが暑かったせいで水の残量が少し飲んだら300mlくらいしかない。この先省エネが要求される。おまけに結構疲れている。ぐったり。
f339a2c0.jpg



しかしテン場予定地まで水場はないので日が暮れる前にと15分休んで歩きだす。
15:46。
重い荷物を背負ってすぐ先の小ピークへの登りが辛い。踏み跡を使ったり使えなかったり。どうしようもない密なモンスターネマガリでは決してない。でも倒木が多いし疲れる。
c32a2537.jpg



比較的踏み跡を辿れている1682m手前辺り。16:08。
dca1078f.jpg



孫兵衛山南峰への登りとなると次第にネマガリが高くなり踏み跡がよくわからなくなる。1990mで倒木の上で踏み跡探し。みー猫さんが福島側で踏み跡発見。
この頃の僕は水をケチっていたのと暑さ・疲労で半分グロッキー状態。よく足がつらなかったと思う。のそのそと歩いて行く。
da2c7a7f.jpg



こんなしっかりした踏み跡が出てくると笑ってしまう。
ba4c0621.jpg



ちょっと福島側に寄ってるが大丈夫か?と思ったが上部で踏み跡が右へ曲がって行き問題ない。疲れた登りで踏み跡あって助かった。
52e5d0ad.jpg



孫兵衛山の三角点峰も寄りたかったのだがこの時間・体力では寄るという選択肢などあるはずもなく。孫兵衛山南峰へ向かう。何故か踏み跡は薄れネマガリで埋まっているが平坦なのでガサガサと。そこだけ刈り払われた感がありああここが孫兵衛山南峰なんだなと分かった。16:58。
fc2d2162.jpg



確か山名板があったはずなのだが見当たらないのでさっさと諦めた。
休憩していると虫が多い。みー猫さんが気を利かせてハッカ油を少しつけてくれた。肌につけると刺激があるので服の上から。

10分ほど休憩して後は下りだしとやる気が出たので前に出て下っていく。17:10。
ネマガリの隙間を下りて行くと赤布あり。去年東大のワンゲルが台倉高山からここまできているのでその時に残したものか。
d8007919.jpg



しかし下りて行く間にさっきみー猫さんに塗ってもらったハッカ油が僕の肌をむしばむ。どうやら汗で服を貫通したらしくどうもむず痒い。テン場まで我慢しようとしたがこれは無理だなと鞍部まで下りたところで服を脱いだ。みー猫さんが患部に水をかけてくれ合羽に着替えたらなんとか収まった。どうやら僕はハッカ油と相性が悪いらしい。ミント味のアイスは好きなのに。
この際コンパスを無くしかけたのと併せて数分ロス。コンパスは服に引っかかっていた。
b989a05b.jpg



この騒動で疲れたのでまた先頭をみー猫さんに譲る。
平坦な2000-2010m辺りは大した藪もなく。ただ倒木をまたぐのが地味に疲れる。
f7c1a735.jpg



1915m手前鞍部への下りに入ると1980mくらいからネマガリが濃くなってきて。薄いラインを探しつつ下る。下りで進めるのでたまに強行突破。
6fad43a4.jpg



18:10、1915m西の鞍部到着。なんとか日没前にテン場に着いた。
b9821120.jpg



水を汲みに行かなければいけないので急いでツェルト設営。
僕のツェルト。インナーポールが適当過ぎたので後で直した。
8eeae89b.jpg



みー猫さんのツェルト+フライ。
342513fd.jpg



そうこうしていると18:30近くなり薄暗くなってきたので一応ヘッデン装備して一足先に水場を探しに一人で下りて行く。北東の火打石沢源頭だ。
適当に沢形を5分ほど下っていくと支沢が始まるところでちょうど水がしみ出していた。冷たくてうまい。ただとても細い。最初は湧き出ているすぐそこで汲んでいたのだがとても時間がかかる。
みー猫さんの足音がきたので呼ぶ。みー猫さんはコップとろうとで少し下の流水が溜まっている個所で一気に汲んでいた。僕は2Lは湧いている個所で汲んだが諦めて残りはみー猫さんと同様に汲んだ。少し落ち葉の破片が入ったが仕方あるまい。湧き出てるすぐ下で冷たいし健康に影響はないだろう。
8ea00fe5.jpg



テン場に戻る最中に結構暗くなる。ヘッデン持ってきて正解。
ただし上に戻る途中方角を間違えて少し左にずれた。1915mにむけて登ってしまいあれ?となる。東に下りかけるがもしかして、と西へ下りツェルト発見。セーフ。

ツェルトに入るとちょうど雨が降り出した。予報より遅くて助かった。
雨なのでそれぞれのツェルト内で夕食。雷面もするがそれなりに離れているようだ。雨は酷いものではなくちょっと強くなったがツェルトでも問題ないレベルで。
食事を終えてうつらうつら。気温が高くて寝袋いらなくね?とも思ったが夜は寒くなりそうなので一応エアーマット+寝袋装備。
僕はテントではあまり熟睡できないのだがこの日は疲れていたのか20時半くらいにみー猫さんと話した記憶を最後に次気が付いたら3時半くらいだった。良く寝たらしい。雨はもう降っておらず二度寝して朝を待った。

ここまでの軌跡。
この地図は電子地形図25000(国土地理院)を加工して使用しています(令和元年手続改正により申請適用外)

無題
このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

コメントフォーム
記事の評価
  • リセット
  • リセット