結論から言うと盆休みは入院・手術。一か月登山禁止。


丸山岳から下山している最中、どうも下腹部と言うか足の付け根に違和感があった。
酷い痛みがあるわけではなく、なんとなく違和感。どうも腑に落ちない感触がして足が動かしにくい時があった。
とはいえ沢下りでも支障は無く、この違和感の正体は果たして何か。結石とか盲腸ならこんな耐えられる痛みではないだろうしなどと考えているうちに違和感が無くなりみー猫さんにも言わずじまいで終わった。

そのまま違和感も薄れ、帰って来てからもあれは筋肉痛だったのかと思いかけていたのだが10日くらいたってもなんとなく違和感があり少し変だなと思い始める。
そしてシャワーを浴びている時、ふと足の付け根、鼠径部というらしい個所の右が少し膨れていることに気付いた。これは何かの病気なのでは?とようやく異常に気付き、その日の仕事は午前で切り上げて医者に向かった。

医者に向かったはいいが果たして何科で診察してもらえば良いものか。もしかしたら膀胱とか関係してるかも知れないし下腹部だから泌尿器科か?とりあえず総合病院の受付で症状を話すとやはり泌尿器科でしょうと言われる。
しかし泌尿器科の先生は急用で不在らしい。日を改めてと言われかけるがまた休みを取ってくるのは面倒なのでじゃあ外科とかは・・・と言ってみると受付の方が外科の先生に連絡をしてくれた。少し話しあって何やら思い当たる節が外科の先生にあったのかとりあえず外科で診察してもらえることになった。

外科の先生に症状と患部を見せた所一瞬で「鼠径ヘルニアだね」との診察結果。そんなに簡単にわかるものなのか。どうやら外科で正解だったらしい。
鼠径ヘルニア、通常は腹筋の衰えた年配の方がなるもので若い人間には珍しいらしいが腹筋に負荷のかかる人間はなりやすいらしい。心当たりは登山しかなかった。
先生はあっさりと治すには手術しかないですねと仰る。まじか・・・、今までメスを入れたことないのに。話を聞く限り通常の生活を送っている以上は緊急に手術をするものではなく、時間が空いた時にという感じではあったが毎週登山をしている僕としてはうっかり登山中に悪化したら洒落にならない。どうせいつか手術するならさっさとお願いしますと頼む。手術後は一月激しい運動は禁止らしいので盆休み前半に手術して紅葉シーズンに間に合わせようと言う算段だ。手術自体は割とポピュラーで盲腸より簡単らしい。
すると先生はこの病院専任ではないため土曜に再診して別の先生と手術の日程決め・検査を受けてくださいと言う。
とりあえず今日は帰ることになり課長に今度手術することになったんでと一応連絡を入れると流石に驚かれた。

帰宅し鼠径ヘルニアについて調べつつ面倒なことになったなあと思っていると課長から着信があった。かけ直してみるとどうやら僕が診察を受けた総合病院は市内であまり評判が良くないらしく周りがそこはやめろ、時間あるなら別の病院で診察受けて来いと言っているらしい。
そんなこと言われてもなあと一応診察を受けた病院より大きな総合病院の診察時間を調べたが午前しか診察を受けつけておらず諦めた。


翌日、手術することになった旨を課長に詳細再度伝えつつ周囲の人間に病院の評判を聞くと性別・年齢層にかかわらずその病院は評判が悪いから手術はやめた方が良いと答えが返ってくる。どんだけ評判悪いんだあの病院は。一応市内では3番目くらいに大きいはずなのに。先生の診断は正しかったと思うのだが。
流石にここまで評判が悪い病院で手術するのは怖くなってきたので、次の日午前休みを取り別の総合病院に行くことにした。「地域医療支援病院」とやらで紹介状がないと初診は2500円取られるので行きたくなかったのだがここまできたら致し方ない。
改めて2500円を犠牲に診察してもらうとやはり「鼠径ヘルニアだね」との診断。手術するしかないとの判断は一致。ボロクソ言われたあの病院も先生の目はおかしくなかったようだ。
盆前に手術したいですと頼むとじゃあ今日そのまま血液とか検査して来週麻酔科の診察と手術前の問診、10日に手術予定でとあっさりスケジュールが決まった。
面倒なことに15日に休日移動して泊まりで関西出張という仕事の予定が入っているため手術後5日で新幹線乗っていいですかと聞いてみると構いませんよ、痛いかもしれませんがと苦笑いされた。一ヶ月は激しい運動を我慢しますがその後は登山してもいいですか?と聞いてみると自己責任で構いませんよと言われる。恐らく問題は無いが腹筋に負荷がかかるのは確かなので再発の可能性は否定できないようだ。まあその辺りは仕方ないだろう。藪漕ぎしたり沢登ってもいいですか?とまでは聞かなかった。

そんなわけで盆休みは病院暮らし、その後も一月は山から離れることになった。アルプスだとかM崎君と山だとか予定はあったのだが仕方あるまい。
手術後一月たっても完全に痛みは消えないだろうし違和感や再発の可能性に怯えつつ山に行くことになるだろう。果たして今までのような歩きに戻れるかは分からない。ナゲさんと触れあえた日々が遠くなりつつある。