2018.9.16(日)
駐車地 -大弛峠 -朝日峠 -朝日岳 -金峰山 -朝日岳 -朝日峠 -大弛峠 -駐車地

雲の切れ間に


酷い未舗装路の運転で歩く前から疲れてしまったがここまできて歩かず帰る選択肢もないので準備をして歩きだす。8:48。
とりあえず地形図の薙の上あたりから大弛峠へ未舗装路をぶらぶらと。
ちょうどこの辺りだけ晴れ間がのぞいている。
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林道から北東方面の展望がある。甲武信ヶ岳は見えないだろう。
紅葉にはまだ早いようだ。
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数分で大弛峠に到着。8:52。
ここまで数百メートル未舗装路の路肩に断続的に駐車されていたが、当然のごとく大弛峠も南側の舗装路も駐車で溢れている。流石百名山へのお手軽登山口。
歩く人もかなりの人数なんだろうとげんなりするところだがリハビリ中の身にとっては仕方ない。
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ぐしゃぐしゃにぬかるんだ泥んこ登山道を登っていく。
登山道は雨に弱い。絶対に転びたくないので慎重に。
前も後ろもハイカーが多い。今日の所は大人しく後ろをついて行こうと歩いて行くのだが小さなお子様連れやGBも多く向こうから道を譲られてどんどん前へ。こっち手術明けなんですけど。
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マイペースで歩くことも許されずペースを落とさず前へ前へ。当然息も切れるが先週と違い今日は涼しいので歩ける。50m程の急登が終わると緩やかな登りで呼吸も整った。
上層の雲と中層の雲、中層の雲の上にいる。
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ナナカマドは紅葉のタイミングが早いらしいがそれでもこの時期はまだ紅葉がさほど進んでいない。
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縦列縦隊のGB隊達に道を譲られ相変わらず前へ前へ。今日は何人に道を譲られるのか。100人までは行かないだろうけど。既に登山を終えて戻ってくる人も多い。足が早い人はもう戻って来ているのか逆に抜かされることは無く。

"しゃくぅ・・・"
朝日峠手前の少し岩っぽいところで葉ぎしりしているイキモノがいる。
久々登場、シャクナゲさんである。
どうやら登山道を歩く人は沢山いるのに誰一人としてナゲ達に注目してくれないらしい。そういえばダケカンバの標識はあったがアズマシャクナゲの標識は無いな。どちらもモブっぷりは変わらないと思うのだが相変わらず不憫な地味植物である。
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9:20、朝日峠。ケルンというかでかい石饅頭があったがピンボケ写真しか撮影してなかった。ぬかるんだ地面はヌタ場のようだ。
抜かした人間に先行されてまた道を譲られるのは面倒なので休まず先へ行く。それが可能なくらい先週より体調はいいし気候もいい。
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峠と言うくらいだからまた登って行くのだが大した登りではない。2528m地点を越えて鞍部からまた登る。
すると相変わらず世間様から相手にされていないナゲ達の上方に青空が広がっているようだ。朝日岳までそんなにすぐだっけ。
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すると朝日岳まではまだなのだが岩場で展望が広がっていた。
雲海の向こうに富士山。やっぱりこれ大菩薩方面にしてたら雲の下だな。きっと。今日はこっちで正解。
雲は多いがこれはこれで。雰囲気はもう夏じゃなくて秋。清しい空気も秋を感じた。紅葉にはまだ早いけど。
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国師ヶ岳、甲武信ヶ岳方面。
足元ではハイマツの隙間からナゲが顔を覗かせる。相変わらずハイマツを風よけにしているようだ。ちゃっかりしたイキモノである。
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撮影休憩を終えて先へ進む。立ち枯れの木々の隙間から富士山を垣間見つつ。立ち枯れの木々は雁坂嶺行った時の光景と似てる。青空と涼しい気候のおかげか今日はここまで体調に問題は無い。
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9:46、朝日岳。少し手前の登山道から少し離れたところにあるスペースが最初山頂かと勘違いした。正しい山頂の山名板も古く擦れておりおっさんハイカーが横にどっしり座り込んでいたので撮影したものの見栄えはせずボツ。ちゃっかり写り込んできたナゲもがっかり。ここからも雲海の向こうに富士山。
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下りに入るところで金峰山への稜線が見えた。やはりここだけ雲の上だ。
毎週山に来ていた頃ならなんとも思わなかったかもしれないが久々に山らしい山に来たような気がして、なんだか感動してしまった。同じような写真を何枚も撮ってしまう。
紅葉が進むともっと人が増えるんだろうな。
南アルプスの山も見えないし富士山も頭しか見えてないけどまあいいか。
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一旦100m程標高を下げて行く。今日は大して標高差のない山だからこれくらい有った方がリハビリにはいいだろう。樹林帯を登り返していく。鉄山は山頂を巻くコースになっており山頂へはいけないように塞いであった。
大した登りでもないのでぶらぶらと歩いて行く。相変わらずハイカーは多くぬかるみもあるためそういう所で止まることになり自主的な休憩は必要ない。
2550mを越えて金峰山も大分近いのだが雲に覆われてしまった。さっきまではすごくいい感じだったのになあ。未舗装路で時間を取られたツケがここにきて。
登山道脇のナゲ達がニヤニヤしているので葉っぱをめくってやると大体はアズナゲさんだがハクナゲさんの割合も増えてきた。
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10:26、2570mで登山道が南西に曲がる辺り。賽の河原的雰囲気。
晴れてれば展望は良いのだろうが今は雲の中。1時間早ければなあと朝日岳から見下ろした時は雲に覆われていなかったことを思い返す。
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まあ仕方ないかと金峰山へ歩いて行く。ここらへんはアルプスっぽい。
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雲は流れているようだが西からどんどんやってくるから西の展望は期待薄か。瑞牆山は見れなさそうだ。
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巨岩ゴロゴロゾーンへと歩いて行く。周りはハイマツの海だが時折足元を見るとこそこそと姿勢を低くして潜んでいるナゲ達が居る。
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巨岩ゴロゴロゾーンになると人々の動きが遅くなる。百名山ハンター達は岩場に慣れていないらしい。病み上がりの僕にどんどん道を譲るやつらが数十人いたし深田信者の低レベル化が懸念される。雲の切れ目から一瞬歩いてきた稜線が見えた。
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前行く人々がとろいので横の岩によじ登るが曇ってしまった。ストック手首から吊るしたままこういうことしてると馬鹿だと思われるのでやってはいけない。こそこそと段差で手間取る人のちょっと先に岩上を歩いて下りた。実のところ岩場がゴロゴロしているこの辺りのどこが山頂なのか未だによくわかっていなかった。
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ちょっと小高い岩場から振り向くと青空。なのに皆撮影してなくて不思議だな。
そう思って前方のでかい岩の方へ下りようと前を向くと今いる所がどうも金峰山の山頂だったらしい。なんだかなあともう一度撮影しようとしたら他の人もカメラを構えていた。
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五丈岩まで下りて行くが相変わらず岩場慣れしていない人々が渋滞を作っている。面倒なので横を通る。雲の切れ間から奥千丈岳方面。石楠花新道はいつか行くつもり。
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10:40。人の多い五丈岩周辺をうろうろと。
中々雲が切れない。大日岩からここまでの間を歩いていないので行きたいところだがこの雲の中ではやる気は0。
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適当に人がいないスペースを見つけて腰をおろし昼ご飯。
五丈岩の上に結構人が登っている。わりと簡単そうだがうっかり落ちて怪我してる場合ではないので自重。なんだかあるさいなと思ったら五丈岩の上からドローンを飛ばして周辺を旋回させる人が現れた。
こんな人が多いところで飛ばして人の上に落ちて怪我させたらどうするつもりなんだろう。きっと何も考えてないんだろうな。ドローンは人が見れない景色を撮影できる有用な道具だと思うけどこういう輩がいるから好きになれない。
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まだ拝んでいない西の展望を期待して雲が流れるのを待ちつつのんびり。しかしすっきり晴れることは無かった。
カーナビに騙されず中央道から来ていればなあと後悔先に立たず。
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しかし今日はコースが短く高低差もないとはいえ順調だったな。大弛峠からコースタイム2時間半らしいが1時間48分。
この一週間は昼休みにテニスを3回やったし瞬発力は戻ってきたらしい。後はもっとロングを歩けるよう持久力を取り戻さないと。距離が2倍だとこうはいくまい。

30分ほどのんびりしていたが雲は無くなりそうもないので帰ることにした。11:12。
大岩ゾーンをこえてぶらぶらと歩いて行くと急に雲が流れ去った。
これは西側の山々を撮影するチャンスと足を停めてカメラを構えて待機。出てこいよ瑞牆!と期待したがその全貌を見せてはくれなかった。
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往路でも撮影した構図だが雲が流れた今の方がいい雰囲気。
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本当は時間もあるし大弛峠に戻ってから国師ヶ岳も行くつもりだった。でも雲の中行ってもなあ。大弛峠に戻るだけなら程良い疲れで済みそうだし今日はやめとくか。そんな感じで今日は楽をすることにした。
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往路と比べると前行く人々が減って道を譲られること回数も減り歩きがはかどる。
でも今から金峰山に向かって行く人々も結構いて流石百名山(笑)、シャク名山とは違うなと思う。
次第にガスの中を歩くようになりやっぱり国師ヶ岳は行かなくていいなと。
僕より少しペースの速い人が後ろから来て今日初めて道を譲った。結局復路もザックを下して休む事は無かった。
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ぬかるむ急坂を下りて12:55、大弛峠。往路とあんまりコースタイムがかわらなくて不思議。晴れ間が見えるがどうせ国師ヶ岳から展望は望めまい。あっさりと帰る。
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未舗装路をぶらぶらと歩いて行く。雨が降ると水流が出来るのか深さ10cmほどの溝。オフロードバイク集団がやってきたのだがそのうち一台が見事この溝でこけてしまい失礼ながら笑ってしまった。
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13:01、駐車地に帰ってきた。
靴を履き替えてから運転席に座り、さてどこの温泉に寄ろうかなとスマホを手にして前を見ると前に停めている車、バックドアをあけて30-40台くらいの女性がこちらに背中を向け上を着替えていた。いや、背中向けてるとはいえ堂々としすぎだろ。ブラジャー外すな、恥じらい完全に捨てていい年齢じゃないだろまだ。
スマホを手にしているとうっかり盗撮の濡れ衣でしょっぴかれかねないので急いで車を出すと帰途に就いた。僕は悪くない。

大弛峠から先、長野側と異なり山梨側はずっと舗装路。そして延々と路肩駐車。でもこっちからきたら運転楽だっだたろうなあ。道の狭さはどっこいどっこいだけど。
集落まで下りて道が広くなった所で温泉を検索。鼓川温泉やらが近かったのでそこに寄ることにした。焼山峠からの道は狭くてくねくねしていたが舗装されていたのでオールオッケー。
鼓川温泉はJAFの会員証を見せると100円引きで3時間410円、ロッカーも無料と良心的な価格だった。何故か内湯はワイン風呂のイベントをやっていた。
まあ皮膚から吸収されるアルコールは微量だろうし飲酒運転にはならないんだろうが酒嫌いの僕はワインの香りが嫌いだし揮発したエタノール吸うだけで酔いそうなので露天風呂に浸かった。ぬるいがゆっくり浸かれるのでちょうどいい。

温泉を出てどこかで蕎麦でも食べて帰ろうかなと思ったが微妙な時間帯でどこも店が閉じている。諦めて帰ることにした。
中央道は案の定渋滞で八王子JCTまで大分時間がかかった。確か温泉から約170kmで3時間半かけて帰宅。山より運転で疲れる、そんな一日だった。

今回も登山道なのでルート図は略。
ろくに標高差もない9km程度なら順調に歩けることが分かった。まだ泊まりは無理だろうが日帰りなら1.5倍くらいの距離なら行けるだろう。来週はもう少し距離を伸ばして歩きたいが、天気はまたもや不安定か。