8:34、山王峠を後にし県境尾根を東へ。
相変わらずカエデメインの不思議なエリア。
もみじ谷とかは聞くけれどこうもモミジが続く場所は初めてだ。
5fc00421.jpg


6fe0d577.jpg



赤・黄・オレンジと紅葉に囲まれ続けている。
今日楽しめているのはいいがこの先生半可な紅葉は楽しめなくなるのではと後遺症を心配している。
806f0816.jpg


8454e8d8.jpg



しかし解せないのはこれ程までに見事な紅葉なのにあまりこの県境尾根の紅葉を話に聞かないことだ。皆熊が怖いのだろうか。
まあ確かにこの辺り確実に熊はいる。何度か熊糞を踏みそうになった。
ただ熊密度で言うと奥鬼怒温泉の裏と比べたら1/10くらいだろう。
ec2d1920.jpg


103f298e.jpg


ce65c5e8.jpg



960mから1010mにかけての登りが急で真っすぐ木々に捉まりながら登っていくと足にきた。
途中から踏み跡らしき斜めのルートを行くと途端に足が楽になる。
傾斜が緩くなりぶらぶらと尾根を北東へ行くようになると尾根上の紅葉が減り結構落葉したのかなとスッキリした感じに。
やれやれようやくカメラをしまって歩きがはかどるなと思ったがこの尾根はそんな甘くなく。尾根上は普通に赤いのが居るし相変わらず右側斜面を覗くと赤やオレンジのカエデがびっしり生えていた。楽させてくれないらしい。
799c79cf.jpg


34791625.jpg


6cb2adf8.jpg



とはいえ1050mも近くなるとやはり落葉が増えてすっきりしてくる。
僕はモミジの種類や色づき落葉する順番は詳しくないのだが、どうも最後に残るのは赤いカエデらしい。
見返りみー猫さんの頭上に鮮やかな赤い奴。
de7fd229.jpg


499a6d88.jpg



紅葉にどっぷり浸るならさっきまでの方が良かったが鮮やかな赤い奴狙い撃ちならこの辺りの方が良いか。
f2d9d369.jpg



尾根上がすっきりしたので歩きが早くなる。右斜面に突っ込めばいくらでも撮影できるだろうが今日はもういいかと言う気分。贅沢になったものだ。
a260d58a.jpg



1074m地点で9:25くらい。
鞍部への下りはちょっと慎重に。落ち葉が滑りそう。
何かまた色とりどりの紅葉に捉まる。
2de245b2.jpg


1f691d75.jpg



しかしまあ不思議なのはこの県境尾根、山王峠から東も相変わらず藪が薄く非常に歩きやすいと言う事だ。
先人の記事で藪が薄いことは知っていたが今でも人が入るのだろう。地元の人だけは毎年紅葉を楽しんでいるのかもしれない。
7822011a.jpg


66712b13.jpg



水上山からの尾根が合流し県境尾根が北へ向かう1100m小ピーク。9:47。
公共と書かれた石柱の他に苔むした古い石柱もあり。
昔看板の棒だったのかもしれない四角い杭のなれのはてもあった。
やはり昔から人が入っているようだ。
ここでみー猫さんと午後は天気も下り坂のようだしこの先の1188.1m三角点へは行かず貝鳴山への分岐から貝鳴山へ真っすぐ行く方針を確定した。県境の先はまあ来年以降で良いだろう。10分ほど休憩。
26379379.jpg



鞍部に下り小ピークから東を望む。
木々の隙間からちらりとしか見えないがやはり周りの山々もいい色をしている。
8f77f7bc.jpg



1070mを越えており紅葉も寂しくなると思いきや風通しが悪いのかわりと黄葉も生き残っている。
54bc2802.jpg



しかしそれも1100mを越えると大分寂しくなって。
すっきりとした尾根を歩いて行くと木々の隙間から西に雪を纏った山々が。みー猫さんが会津駒から北への稜線ではないかと言う。4月に歩いたところだがここからでは僕に同定はできなかった。
この尾根の欠点として自然林が続き、枝の隙間からしか展望が得られないことが挙げられる。
e5041a3e.jpg



南南東の日留賀岳から鹿又岳辺りの稜線が見えたと思うのだがもくもくと雲がこちらに進出しようとしている。どうやら午後から天気が崩れるのは本当らしい。
この辺りもたまに薄暗くなったりする。
0418bf5e.jpg



10:32、そろそろ貝鳴山分岐かな、と思ってから微妙に時間がかかったが貝鳴山分岐にたどりついた。境界見出標現る。流石に1180mになると晩秋の趣。
休憩するかどうかとなるがそのまま貝鳴山方面へ歩いて行く。
38685226.jpg



こちらの尾根に入るとすぐに境界見出標や杭が断続的に続き驚く。こちらはもう少し藪があるのかと思ったが笹藪さえなくて歩きやすいし。
ただ尾根上の植生はカエデより他の広葉樹が増えた気がする。
まあ横や頭上を見上げると綺麗なのが居るのだが。
dd01b19b.jpg


7065e042.jpg



ブナだかなんだか知らないがカエデ以外の落葉広葉樹は大分枯れ葉レベルになっており撮影しなくていいので楽。空も曇ってきたしきびきび歩くかと小ピークは右の踏み跡から極力巻こうと小賢しい動きに移ったり。
しかし晴れていたらここもまた気分良く歩ける地味尾根だろうなあと思う。苔がいいアクセント。
b7c96d07.jpg



1100mから標高を下げて歩いて行くとまた紅葉が良くなってきて。
県境尾根と比べるとカエデ密度は下がっているのだが普段の地味尾根と比べるとこれでも十分だ。たまに綺麗なのがあると上を見上げる。
左下の斜面を眺めるとカエデ集落があることも多い。
何故かまた青空。
56a939b3.jpg


8461b71b.jpg


01110eb9.jpg



1060m小ピーク辺りの紅葉が鮮やかなので15分休憩。11:20。
cbb9efca.jpg


e897c321.jpg



尾根上は大分落葉、左の斜面は紅葉な尾根を鞍部に下りて登り返していく。
貝鳴山は近いが小ピークを2つほど越えなければならない。
今日は大した距離も標高差もないはずだが小さくアップダウンを繰り返したせいかわりと足に来ているのでじわじわ登る。
じわじわ色づくグラデーション。
91cf25e8.jpg


6bcd08a6.jpg



一つ目の小ピークは右から少し巻いて。
何かのねぐらか。
06b1f668.jpg



1100mを越えて二つ目の小ピークへ。
落葉が進みすっきりとしてこれはこれで気分が良い。足は重くみ~猫さんから少し遅れを取る。
94cdbacc.jpg



木々の隙間からろくにない展望を求めつつ。こうして見るとわりと面白いそうな地形もあるがカメラではうまく撮れない。
1150mを越えて貝鳴山まで後一歩になると何故か軽く藪めいて。なんで県境近くの山奥の方がすっきりとしているのか。
山頂に着いた!→まだ少し先でしたと騙されたりもしたが12:36、貝鳴山。山名板はない。
休憩しますか、となるが展望も紅葉もないのでもう少し先へ行くことにした。
fceaa22b.jpg


a61eb529.jpg



続く