1620m地点へ向けて歩いて行くと次第に傾斜は緩くなり雪原にたどりついた。
山頂が見えたかのように思えるが実際はもっと奥だろう。
くの時に小尾根が湾曲しているようだ。
小尾根の上を行くのが安全なんだろうが灌木オールスターズの頭が見えている。気を抜いたら踏みぬくくんだろうな。
この辺りから足が痙攣し始める。
余りの暑さに汗をかき電解質を失ったらしい。
しかし戻る選択肢は無いのでのろのろ進んでいく。
エビの尻尾もどきと言うか。山頂は近い。後一息。
この辺りは傾斜の緩い雪原になっている。
とりあえず山頂踏むかと思ったが大分足に来ているのでせこせことみー猫さんの方へ歩いてザックを下した。後は下りだから何とかなるだろうたぶん。
あの藪はきつかった。この季節歩いた方がどう考えても楽なんだろうがせり出した雪庇や傾いた稜線を見ると歩く気にはならない。
藪は死なないからな。やっぱり安全第一だろう。
尾瀬の北西にあるやばい山達もいつかいってみたいものだ。
南の尾根に足跡が続いていたがどこへ歩いて行ったのだろう。滑り降りて登り返した足跡なのだろうか。
12:55まで休んで下山。
北の巻機山へと続く稜線を1809mまで。
午後になり雪が緩んできた感じがする。
叶わぬ夢である。
そして景色を見ながら歩いていると踏みたく。
ここからスタンダードな沢筋を下るか威守松尾根を下るかの選択肢があるのだが
みー猫さんは雪崩の恐れがある沢筋を避けたいとのことで尾根へ。
藪尾根ならなんともおもわない感度も雪山だと緊張する。
みー猫さんが捕獲された。これは少し回り込むかと思ったら結構大きい空間が雪の下に。
少し急なとこはびびって中腰になりピッケル突きさし下りて行く。
下りは足の負担が少ないのが救い。
この尾根に足跡は見つからないがどうも右の谷間へと下りて行くスキーの人もいるらしい。
この時点で僕はずっと尾根通しで歩くのをあきらめた。
それではどうやって下山するかと南側の支尾根を考えるがどうもどの支尾根も細くて斜めトラバースとか強いられるのではないかと怖かった。
一本近づいて様子を見るがいまいち様子が分からず。
1340m地点ちょっと先から北へ下りて広い谷間で離脱するのはどうかと提案。
雪崩を懸念するみー猫さんは難色を示すが谷間も広がっているだろうし細尾根行くよりは怖くない気がしたのでこのルートを推した。
結局北側のそのルートで行くことにする。
わりと傾斜がきつくピッケル差して慎重に下りて行ったのだがある程度進み少し傾斜がましになったところで、これもうピッケルでブレーキかけて尻で滑った方が楽だなと気付く。
しかしやはりブレーキをかけ損ねると危ない。
最後一気に下るかとブレーキかけなかったら少しひやっとした。
スキーの痕があって安心するがみー猫さんはスキーだと雪崩に会う前に滑って先へ行けるからと言う。
対する僕らはもそもそと沈みつつ。
いや、正確にいえばワカンを履いていない僕はみー猫さんよりかなり沈む。
沢の真ん中にぽっかり穴が開いていたので壁をトラバースしていった時は酷くグズグズではまりまくって困った。
1000m辺りで東からの支沢を合わせて谷間が大幅に広くなったため雪崩の危険は回避。
休憩&この先はトラバース無しとみてスノーポン装着。そうしないと沈んでしまう。
やがて沢から左岸に上がり歩いて行く。
無雪期だと藪ってるのかもしれないが今は関係ない。
沢を合わせて左に折れる。
右岸に作業道が通っているがどうせ雪に埋もれている今は関係ないのでそのまま左岸を歩いて行った。
巻機山の登山口へと続く舗装路についたが除雪されていなくて。
心もち沈みにくくなった気はしたが。
16:47。ようやくスノーポンを外して足が軽くなり、沈まない地面を歩けるので楽になった。
ここまでくればそう時間はかからない。17:05、ゴール。
先にいた車はいなくなり、レガシィの手前に一台停めてあった。
足も疲れたが日焼けが酷い。
途中雪をぬって冷やしたが酷いやけどレベルだ。
日焼け止めを塗れば良かったと後悔した。
明日はどうせ休みなので温泉へ。
金城の里とやらは320円の割に別にぼろくもなかったので悪くない温泉だった。
この前トンカツを食べそびれたのでトンカツ屋を探す。
駐車場は空いていたが中は満席。諦めて別の店に行こうとしたがみー猫さんが粘り腰。
座席を相席させてもらい事なきを得た。
トンカツのたたきはおいしかったがストーブがんがんたいており汗だく。
ゆっくりはできないお店だった。
その後僕が運転して帰ったのだが下山後から花粉症が酷くひたすら鼻をかみつつ帰るのであった。
展望は最高だしまさに雪山登山と言った一日であったが反省も多かった。
何を一番反省するかと言えば日焼け止めを塗らなかったこと。この後1週間程日焼けに苦しむ事になった。照り返しを舐めてはいけない。
今回のルート、みー猫さんと予定が合わなかったら一人で行こうかと思っていたがやはり一人ではきつかったと思う。経験が足りない。裏那須辺りと比べてもやはり豪雪地帯は違う。ピッケルの使いどころとか慣れが必要だろう。来年はワカンも買おうかなあと思う。
今年はもう雪山シーズンも終盤であるが、後1,2回は行きたいなあと思っている。
コメント
コメント一覧 (2)
あっという間でしたが、最後に温泉とメシにありつけて、
最大の難所が突破出来て良かったです(笑)
気持ち、引っ張り気味になりすみません。体温調節と慣れだと思いますので
楽しんでもらえて良かったです。まだ残雪はありますので、
ヤシオも気になりますが、どっか楽しみましょう。
トレースの無いところは、やっぱり良いですね♪
ふみふみぃ
がしました
温泉は大体なんとかなりますがここ最近のキーポイントは飯ですね(笑)。
今回は少し前回の歩きと間が空いたのと汗だくがかさなったのが失敗でした。普段ならひっぱり出気味でもついて行こうとするのですが今回は足が痙攣していたのでマイペースに行かせてもらいました(笑)。
残雪歩き、やはり行きたいのはこの前行ったマイナーなとこなのですが、アプローチの雪が気になりますね。日帰りで行けたらなあと思っているのですが。
ふみふみぃ
がしました