アカヤシオの残滓を見ながら下っていくと740m辺りで尾根の北西側にびっしりとアカヤシオが咲いているのに気づいてしまう。しかも花付きが悪くない。
崖なので深追いできないのと日当たりが悪く見栄えがしないのが幸いした。これで緩い斜面で日が当っていたらまた足止めされるところだった。バッテリーが危ない。
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しかしその先で岩っぽい細尾根になりアカヤシオの勢力が増してくる。
色んな意味で危険な場所だ。
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おまけに前方の鞍部から登り返した710m級ピーク、北側がピンク色に染まっており完全にやばい。
もうやめてくれ、僕のデジカメバッテリーはカラータイマー点滅末期だ。
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どこをどう見ても今日一でヤバい。
奥の方はどうなっているんだ。
どうしてこんな時に僕のデジカメは青色吐息なのか。
僕はどうすればいいんだ。
頭を抱えていると後ろの本Pから声がかかる。
"ここどうやって下りたんですか?"
どうやら彼は彼で窮地に陥っていたようだ。僕はリーチを活かして適当に下りたからなあ。
岩場で詰まった本Pに指示して慎重に下りさせた。
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本Pも危機を脱したところでアカヤシオレッドゾーンに突入だ。
入口からしてこれなので期待がさらに高まる。
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振り向いた崖も結構咲いているのがこの先と比較してしまうとなあ・・・。
なんて、自分で自分をじらしていたらデジカメのバッテリーが切れた。
おおデジカメよ死んでしまうとは情けない。僕はスマホに切り替えた。
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スマホに切り替えてアカヤシオレッドゾーンの中心へ。
これはとんでもない。崖側だけ咲いていたらこけおどしだなと思っていたが尾根の上も相当だ。
庭園かと思った。
素晴らしいのは目線の高さで花付きのいい奴らがずらっと並んでいることだ。
質は良いのに背が高くてうまく花が見えないことって多いからなあ。
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辺り一面本当にアカヤシオの海。こんな場所をずっと探していたんだ。
今まさにアカヤシオの海で溺れている。
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急斜面の崖側もかなり咲いているのだが尾根上にこれだけ咲いているので心穏やかに近づかないで済んでいる。
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全方位アカヤシオの楽園を堪能した僕らは下山を続ける。
671m地点には何もなかった。
600mより下へいくと植林となり後は下るだけと言った感じだ。
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490m小ピークを左に巻く明瞭な踏み跡があったのでそれに従い歩いて行くがここから南東に下りようとすると結構急だ。ヤマツツジを見て引き返し南西へとピークの南を巻いて進む。
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435mで尾根を東に曲がり支尾根へ。
ここでさらに細かく南東に分かれる尾根にへ行くのだが最初は気付かず。
380mまで下りた時点で右に支尾根があることに気付きトラバース移動。
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移った支尾根で350mまで下りるが前方に小屋の屋根が見える。
南に折れてちょっと急な斜面を木々に捕まり離脱。
最後一段無理やり下りて排水溝のある空間に降り立った。
下りてからゴム階段があることに気付き本Pを誘導。
その先を見ると車道へと踏み跡が続いており緩く最後は下ることができた。
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13:38、車道到着。
122号を小中駅方面へ歩いて行く。
小中駅手前で北へ曲がり駐車地へ。
振り向けばちょうど電車が来ていた。
14:01、駐車地着。計画通り。
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時間と体力に余裕がある。なにせ10kmちょいか歩いていない。
本Pにこれじゃリハビリにならないよなあ?と声をかけて小友のいつものところへ寄ることにする。
延長戦だ。
その前にコンビニにより水とアイスを買う。
暑いのでICEBOXにサイダーを注いで飲もうとしたら本Pも同じことを計画していてお互い苦笑い。
休憩してから移動した。

今回の軌跡
この地図の作成にあたっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平24情使、第26号)
無題

市境尾根を適当に歩くだけでアカヤシオに出会えるお手軽コースであるが、今回のように思わぬところでアカヤシオホットスポットが存在している可能性があるので適当な支尾根で出入りするのがお勧めだろう。今回のように中野山北の市境尾根部位と中野山と671m地点の中間に存在するヤシオ山が盛りの時期に焦点を合わせてくると一番楽しめるだろうか。
目安としては鳴神山山頂のアカヤシオが3部咲になった直後辺りだがまあピンポイントで真っ盛りに出会えるかは運命力次第だろう。完全に空振りというのは避けられると思うが。来年は他の方にも是非歩いてもらいたいお勧めスポットであるのは間違いない。小中駅等を起点に公共交通機関で来れると言うのも、わりとポイント高いのかもしれない。