沢とか登山道に戻った僕らは銚子岳へ向けて標高差200m程を登り返していく。
なんとくなく尾根ではなく谷間から登って見たり。
大して意味は無い。
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尾根に出て歩いて行くと傾斜が増す。
そうなると必然的に父が遅れだす。
少し先で待って、とやっていたが銚子岳分岐が近くなった所で先に分岐まで歩いて父を待つことにした。
銚子岳と県境分岐に12:03。
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腰をおろしてしばし父を待っ。スマホを弄っているとこんにちわと声がしたので顔を上げて挨拶を・・・と思ったら妖怪が居た。
ピンクウサギの着ぐるみ、ただし中身は中年おじさん。
わりと暑い日なのに平気なのだろうか。
暑苦しい恰好な割に颯爽と妖怪は去って行った。
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少し待って父も来たのでザックをデポして銚子岳へ。
近い上に空身なので徒歩三分。12:11。
展望はあまりない。
思ったより人の通るが登山道だったので放置したザックが気になり少し急いで分岐に戻って一休み。
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12:30、今度は南の静ヶ岳分岐へと歩きだす。
下りになると父のペースも遅れることは無い。
少し下っていくと南東の山々が見える。奥の方にある笹が茂っている山が竜ヶ岳だと思われる。
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一度鞍部まで100m下って150m程登り返すので父のペースダウンが懸念されたが傾斜が緩いせいかさしてペースが落ちることもなく登って行った。
県境は真っすぐ静ヶ岳へ向かうのに対して登山道は左にカーブして静ヶ岳から逸れて行く。
そのため登山道で行くと無駄に折り返して静ヶ岳に向かう事になるため父が僕だけ直接いったらどうかと提案するが、分岐でザックをおろしてピストンした方が体力消費が少ない気がしたので分岐まで歩いて行く。
いくつか池があったが濾過して飲むにも勇気のある濁り具合だ。
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13:02、静ヶ岳分岐。
静ヶ岳だけへは100m程標高を上げる寄り道ピストン。
父は何度も行っているからここで待っていると言う。
そんなわけで父とザックをデポして僕は一人静ヶ岳へ向かった。
傾斜は緩いので大して疲労は溜まらなさそうだ。
何人かとすれ違いつつ15分足らずで到着。
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東側には展望があり竜ヶ岳が見える。なんであの山周辺だけ笹しか生えていないのか。
静ヶ岳山頂付近はマンサクが大量に咲いていたが僕は特に好きでもないのでさっさと分岐に戻った。
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13:30に分岐に戻ると父が爆睡していた。
登山道脇とはいえ不用心である。
起こして歩きだすと仮眠したから体力が回復したと言う。
体も口も軽くなったのかは知らないが気付けば原発の話から第二次世界大戦時の世界状況へと話題が移っていた。仮眠の前は最近の妹の話だったのだが。
そういえば父は社会科の教師だったことを思い出す。定年間際は小学校でばかり教えていたはずなので印象が薄れていたが。
僕は進路は完全に理系に進んだ男だが、元より歴史も嫌いじゃないのでそれを話すのは良い。ただ問題はここは人が割といる登山道であり、父の話声は割と大きいと言う事だ。
この辺りの山を歩くのは年一とはいえ人目は気になる。
客観的に見て登山道を歩きながらルーズベルトやスターリンについて話しているのは異常だろう。父は何も気にしていなかったが。僕が気にし過ぎなのか。
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登りだったのだが父が遅れることもなく竜ヶ岳への分岐へ。
竜ヶ岳が近くなると植生が変わる。谷川の笠ヶ岳辺りのような雰囲気。
ついでに話も北朝鮮建国時の顛末辺りに変わっていた。
そういえばこの辺りで以前シカ達が大量にたむろしているのを見たと父が言う。
登山道から見えるのに少し離れていて保護色っぽく同化しているので良く見ないと気付かなかったらしい。へえ、と思っていると今も鹿がいると言う。
確かによく見てみると鹿が横に並んでだらだらしていた。暢気な奴らだ。
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笹ロードをぶらぶらと歩いて14:18、竜ヶ岳。人気の山なのでゆっくりしているハイカーが多数。
まあ大部分は縦走ではなく近くの登山口からピストンだろうが。
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県境を南へと歩いて行くと3年前に父と行った釈迦ヶ岳。それなりに距離がある。
あの時の天気は酷かった。一昨年の藤原岳も曇りだったし何故かいつもGWの帰省時は天気が良くない。今年は晴れ間がわりと見えていたので三度目の正直か。
眺めもいいし広い山頂でゆったりとしている。中々悪くない場所なのだがまだ距離があるので15分ほど休んで下山へ。
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竜ヶ岳分岐に戻り東へ。1042m地点先の分岐を北東へ。結構急な下りなので少し慎重に。
話題はトランプへ移り現代へ帰ってきた。
馬酔木の集落があるくらいで基本的には開放的な笹原が右側に続く。
時間のせいかルートのせいか人は大分少なくなった。
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850mくらいから森林帯に入る。
トラバース道になっても整備された登山道が続き大鉢分岐に15:27。一休み。
大鉢への標識は無い。トラロープでいかないようにしてある。
でも良く見たら登山口とかいた標識に小さく←大鉢山と書いてあった。
ハイカーが一人通り過ぎるのを待って大鉢山へ。
道は消えて行くようにも思えるが?
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いざ入り込んでみると木々が覆いかぶさってくるが足元は非常に鮮明。
ついでにテープもベタ打ちレベルではないが定期的にある。
孫太尾根よりはマイナーっぽいが迷う事はなさそうだ。
まあ人気の登山道がすぐ近くにあるわけだし足尾とは違う。
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馬酔木の庭園に入りテープもまあ信用できるなと思っていたら東の崖方向へ誘う奴もあり気を引き締める。結局のところ地図とコンパスで確認しながら歩くのを怠ってはいけない。
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テープはあるけど人気はないしこういうルートは嫌いではない。
わりと気分良く下りて行く。父のペースもそんなに遅くない。
少し視界が開けた登り返しが大鉢山手前。
登り返しで少し父が遅れるが一足早く大鉢山に16:09。
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昔は3つくらい麓から登山道があったらしいが今はまともに使えるのは一つだけ、後は崩落したらしい。その一つもあんまり歩く人がいないらしく展望台と書かれた標識は倒れ、山名板は朽ちかけていた。展望は悪くない。
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10分ほど休憩。もういいかと水を飲み干す。4L消費しきった。
スマホを弄っていると父がそろそろ下山しようというので起き上がる。
大鉢からも標高差はまだ300mくらいあったはずだが結構傾斜が急なので体感的に早く下れる。
道が不鮮明なのではと思っていたが杞憂だった。
最後は植林帯を九十九折りで下るようになった。
ここで少し父が遅れ気味になったがゴールは近いので特に問題はなく。
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川横の林道に16:46。後はだらだら舗装路歩き。
犬の散歩にきた地元民とすれ違う。もうここは山ではないということか。
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ぶらぶらと歩いてキャンプ場横を通り過ぎる。
オートキャンプ場は盛況だ。
しかしここは山のふもとで民家も近いしあんまり自然に浸っている感じもないと思うのだが。電気水道も完備で至れり尽くせり。家の庭でテント張ってるのとあんまり変わらないような。
子供のころ家族で行ったキャンプ場はもっと山の中だった気がする。
まあ笹の上にテントを張り、池塘の水をろ過して飲んだりしてる最近の僕は世間とずれているのかもしれないが。
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17:01、駐車地着。移動距離19km、累計標高差2000m越えはまあGPSが間違えてるだけだろうがそれなりにアップダウンはあったな。11時間近い歩きで父はかなり疲れたようだが、とりあえずこの辺りの道を僕はよく知らないので温泉までは父の運転。
さっぱりして僕が運転を変わったのだが渋滞に問答無用で巻きこまれた。
高速が渋滞なので下道に行くも下道も渋滞でのろのろ運転な諸行無常。
後からニュースで見たのだがちょうど渋滞がピークの日だったらしい。
実家への帰省は新幹線移動で良かったと思った。


今回の軌跡は前記事に載せたので略。
まあバリルート呼ばれる個所も歩いたのだがやはり人気の山々の周辺でありヤマレコ等で記録が見られるだけあり普通の登山道と大して変わらなかった。
普通に登山道で藤原岳と竜ヶ岳を周回するには登山口間の移動がネックなので有用なルートだとは思ったが。
年三回は律儀に帰省する僕であるが季節的鈴鹿の山に父と行けるのはGWだけ。一応鈴鹿セブンマウンテンくらいは何年かかけて制覇しとこうかなあと思っている。

なお翌日関東にとんぼ返りして翌々日は疲労が抜けきらぬままみー猫さんと残雪歩きに繰り出したのだが、それはまた別のお話。