2019.5.12(日)
歌ヶ浜駐車場 -明智第二トンネル西 -鉄塔巡視路 -茶ノ木平・細尾峠分岐 -篭石 -1380mくらいから林道終点を目指す -林道終点 -長手沢右岸尾根 -1575m地点 -手焼沢左岸尾根 -1450m辺りを北西にトラバース
-沢横断 -適当な支尾根 -半月山スカイライン -中禅寺湖展望台 -展望台の西端から北へ延びる尾根
-にょろりとしたイキモノ -中禅寺湖畔 -歌ヶ浜駐車場
アカヤシオを求めてぶらぶら
GWはアカヤシオのいる場所を荷行かなかったので5月に入ってからアカヤシオを見ていない。
そこでのんびりと、しかし貪欲にアカヤシオスポットを巡ることにした。
今まで登山道だしと歩いていなかったが明智第二トンネル辺りから鉄塔巡視路をいくとアカヤシオがすごいらしい。お目当ては長手沢や手焼沢周辺のアカヤシオではあるがそれだけでは標高的にアカヤシオの撮れ高が少ない。そのためここを絡めて歩いてみることにした。
5/12、歌ヶ浜の駐車場に6時過ぎにやってくると結構埋まっていた。もう少し遅いと危なかったか。
とりあえずトイレに行こうとするが建て変えるらしく跡かたもなくなっていた。
仕方なく準備をして歩きだす。6:22。
今日はいい天気である。一日良い天気だろうとこの時は思っていた。
これ幸いと立ち寄るが、実はこの時チェルシーさんとすれ違っていた。お互いこんなところにいるはずがないと気付かなかったが。
人の知り合いには気付かなかったが知り合いのイキモノには気付いた。
アズナゲさんが土産屋だかの軒先で開花を迎えようとしている。
一緒に行くかと声をかけるが断られた。成長すると狭いと思うのだが。
なんだか駐車が多いな。わりと有名な場所なのだろうか。
2分も歩けば花付きのいいアカヤシオ達がもさもさと密生している。
ああこれは駐車も多いわけだ。苦労して地味尾根を歩く必要もなく簡単に花見が楽しめてしまう。
こういうのはよくないと思う。まだ日が差す前なので見映えがしないが、日が差していたらこの辺りから動く必要に駆られず今日の登山が終わってしまったかもしれない。
登山道脇にしては生粋な咲っぷりだ。なんだか悔しい。
これでは地味尾根のアカヤシオ達が太刀打ちできない・・・。
悲しい気持ちになり僕はシャッターを切りまくった。
花付きも良くアカヤシオの株が大きい。よくない傾向である。
地味尾根のアカヤシオ達にもハンデが必要だろう。
明るくなり切る前に僕は離脱することにした。
少し離れて見ても良い感じに見えて悔しい。
"油断するなよ"
こいつらが道のない地味尾根に生えていたらなあ・・・。
これが生まれの違いによる悲劇か。仕方ないので来年もまた来よう。
男体山と白根に背を向けると僕は明智平方面へと巡視路を歩いて行った。1410m辺り、7:08。
北側の眺めは良いが高圧電線が写り込むのはいかんともしがたい。
10分ほど歩いて茶ノ木平方面と明智平方面分岐に着いた。7:19。
どうもけしうはあらぬアカヤシオ達がいるようなので少し明智平方面へ立ち寄って見る。
アカヤシオは今まさに盛りで良い感じだ。
ということはこれ以上下るとくたびれヤシオである。
すぐに鉄塔下へ戻り茶ノ木平方面へと歩いて行くことにした。
1453m地点へと歩きだすが登山道を北に少しそれた方にアカヤシオが群れているのに気付く。
登山道から少しそれていると言う事は一般ハイカーに見過ごされているのでは?
救わないと・・・。僕は道を外れた。
見上げる格好になるので日が差していないと映えないが中々の密生ぶりである。
尾根を少し外した北側というのがいい。
登山道からでもその一旦は垣間見えるのだが一歩踏み込まないと楽しめない。
僕は気分良く適当に練り歩いた。
しかし1453m地点あたりから先はしばらく笹原が続きアカヤシオ不毛の地となった。
まあ本番はまだ先だしさっさと進むか。
そう思っていたのに1520m辺りでまた一藪挟んで尾根の北側に群れる者たちの姿が。
一歩踏み込んでみるとこれも中々。
でも小規模な集落なので時間のロスは最低限で済んだ。7:57。
これはもう終わりかと思ったが何故かその上へと登っていくとそれなりに見れる奴らがいた。
気まぐれである。
以降は薄紅色の者達をほぼ見ることなくしゃくしゃくと登って行った。
1580m辺りの展望台奥の斜面に群れている奴は蕾なのでスルー。
地味に歩いていなかった茶ノ木平・細尾峠分岐より北東の明智平方面部分を歩いていく。
まあ笹藪の間をぶらぶらいくだけで変わり映えしなかったが。やはりこの時期花見と併せて歩くのが良いんだろう。
ここから細尾峠方面へと南下して行く。
篭石辺りのアカヤシオは8分咲といった感じでこれから標高を下げて行くことを思うと期待が持てる。
登山道脇なのに悔しい。
ただまあこうも咲いていると吸い寄せられるのは仕方あるまい。
彼らは道を忠実に歩いていたのだが道を逸れてアカヤシオを満喫している僕に触発されたのか道を逸れてきた。
彼らがその後道を踏み外したとしても僕は悪くない。
ここでうっかり1453m地点の北東にアカヤシオが群れていることに気づいてしまう。
少し道から逸れた場所なら救っておかないとな。
しかしここ周辺は中々いい咲っぷりの奴らが密生しており危うく長手沢方面辺りのアカヤシオ目的で歩いているのを忘れるところであった。今はまだ道半ばなのである。
あくまで寄り道ということを忘れてはいけない。
でも咲いている場所が道の近くなだけでこいつらに罪は無いしな・・・。
結局はアカヤシオ達にほだされて10分ほど過ごしてしまった
これなら細尾峠へ行く理由は無いな。
僕は1385mくらいから南西に延びる支尾根を下りることにした。
本当は一本南の支尾根を下りるはずだったのだが。
まあいいかと70m程下りて小さな沢にたどりついた。
誰も来そうにないし小さくて明るい癒し渓である。9:12。
折角なのでザックをおろして20分ほど休憩した。
鹿道のようなもので適当にトラバース開始。
ふと下を見ると沢は僕が休憩した少し下流から急に小滝の連瀑帯となっていた。
トラバースすることにして正解。
でも滝の上から見下しておけばよかったとも思った。
鹿道なのか作業道なのか知らないがやけに明瞭になった。
細いが歩くのには支障がない。
やがて支尾根に合流したので南へ下りて行く。
どうもこの笹原は大昔に木々が刈り払われたのではと思ってしまう。左は植林だし。
特に何の問題もなく林道終点が下に見えてきて、適当な割には的確なコース取りだったなと自我自賛していると下の方から人の声がしたような気がした。
この直後、半裸の釣り人と出合う事になるなどと僕は夢にも思っていなかった。
続く
コメント