11:44、箕輪山へと歩きだす。
不思議なものでガスっていた箕輪山方面が晴れだした。
ハクナゲさんも咲いている。
何かに導かれているかのようだ。
正面を見るとそこそこ時間かかるのかなあと思ったが標高差はさほどない。鞍部辺りにハイカーが一人見えたと思ったらさほど時間はかからずにすれ違った。
鞍部の登り返しが始まるくらいまでやってきて11:57。
なんだか箕輪山方面はすっかりいい天気だ。背後の鉄山は雲に覆われているのに。
明らかに誘いこまれている。暑い。
何やら書かれているので読んでみると塩沢登山口へのコースは高山植物保護のため下草刈りや枝きり等の整備はしなくなったようだ。ナゲ達の地道なアピールが利いたのか?
ナゲ達が登山道を埋め尽くすのには数十年単位の時間が必要だろうが。
避難小屋からの下りと違い登山道は幅がある。
岩がぽこぽこあるのでそう歩きやすいわけでもないが解放感はある。
鉄山方面はガスというか雲に覆われて。
若い夫婦らしきハイカーが先客として。
横向から登って来たものの疲れたので安達太良山は諦めたらしい。まあガスってるしいいんじゃないだろうか。吾妻山やら磐梯山は見えない。
踏み跡があるので一休みしてからいってみることにした。
昔は道があったんだろうなあと言う感じで。
ナゲ達灌木が刈り払われた道跡をささが覆っている感じで。
これじゃあ山頂に山名板もないだろうな。
帰ろうかと思ったが、某山アプリは頭がおかしいのか山頂どころかその東の1718.5m三角点まで道があるように書かれている。コースタイムは山頂から三角点まで5分。そんなわけないだろ。
距離がほとんどないし見かけ倒しで足元がお留守だからだ。腕で灌木を軽く押すだけで進めた。11:28。
しかしまあここから先は目では踏み跡を追いきれない感じ。足で探る。
ここまできたら三角点まで行く気になっている。
ここまで誘い込めば十分だと言うのか空は曇って来たが。
どうもまたナゲ達に一杯喰わされた気がする。
ナゲ達の横に分かりやすく笹ロードが続く。
帰っていいですか?という感じだがなんとなく隙間があるので通って行く。
隙間もなくなってガチ藪漕ぎとなり面倒だから引き返すか?今日は藪漕ぎにきたわけじゃないしと思うが良く見ると数m先に笹ロードがチラ見。仕方ないのでそこまで藪を漕いだりして進む。
ここまで面子が揃っているのは裏那須の三ノ倉を下りた時以来か。
まあ写真で見ると分からないが足元だけ踏み跡が残っている部分が多いので見た目ほど苦労はしない。
何故か奥の方が笹ロードが分かりやすかったりもした。
"枝にテープ回してへんやろな?"
某お笑い会社の社長の持ちネタをパクってナゲ達が脅したのか、テープ類は見なかった。
その先の下りで藪に滑りこんで進むとそこだけ刈り払われた空間に1718.5m三角点。12:38。
山頂らしき辺りから10分くらいだった。
踏み跡が残っているおかげで見た目よりは楽な藪だったが初見5分は無理。
一応ルーファンがいるから。
というか藪慣れしてない人間には踏み跡辿るのも無理だろう。
一般ハイカー用のルート図に記載するものではない。
10分ほど下ったが避難小屋から先は雲へと突っ込むような感じ。
辺り一面ガスに覆われている。
これはピストンじゃなかったら道に迷ったかもなあと思ったり。
鉄山横のトラバースで一人のハイカーとすれ違う。何処まで行くのだろうか。まあまだ日没まで時間はあるが。
ガスって何も見えない代わりに風とミストのおかげで涼しい。
この季節にしては破格の涼しさではないのか。
ある意味ついている。

13:44、矢筈森手前の1650mくらいまで登って来たところで膝の下ぐらいの筋肉が凝り固まって動けなくなった。理由は運動不足が一番であるが、箕輪山から水を飲んでいなかったのも大きい。ペットボトルからハイドレーションに水を移すのが面倒だったのだ。
足が痙攣しそうだなと思いつつ無視して歩いてきたツケがきた。
まあ日没まで時間もあるし休憩してもいいだろう。いやせざるを得ないのだが。
半端な場所だが腰をおろして塩タブレットを5個噛み砕き水を飲んだ。
10分くらいで回復した。
帰りはロープウェイを使わずこちらで駐車地まで歩いて行く。
稜線すぐ近くなのに沢に水が流れている。
有毒ガスとか鉱物が溶けていそうなので飲む気はない。
左のくろがね小屋経由ルートと右の経由しないルートに分かれる。
まあ普通はくろがね小屋経由で行くのだろう。
だから僕は右へ行く。
とはいえ藪に還っていることもなく刈り払い・枝払いもされていそうだ。
人気はなくてもちゃんと整備されているのだろう。
とても幅広で歩いてきた道とは大違いだ。
ガスの下に出たのかすっかりいい天気。暑い。
やはりくろがね小屋経由の道が人気なのかそこそこハイカーがいる。
休憩しようと思ったがそのまま下っていく。
旧道の方がショートカットなのでそちらを行くのだがぬかるんでいて下りだとかなりやばい。
簡単にツルっといける。ストックで何度も踏みとどまった。
まあ旧道の方が早いので馬車道に合流する度旧道へとまた戻ったのだが雨上がりの日は利用しない方が良さそうだ。
ゲレンデ方面に出てそのまま駐車地へ。15:41、着。
標高差は大してなかったが久々にしてはそれなりの距離を歩けた。
すぐ隣の奥岳の湯でさっぱりする。600円。
建物前の水道で靴の泥を洗えるようにブラシもおいてあったのがポイントが高い。
平日なので新4号で夕方の帰宅ラッシュに巻き込まれるのではないかと危惧し仮眠せずに帰った。
今回の軌跡

登山道歩きだしロープウェイも利用したしとお気楽登山で特にコメントすることもないのだが、想定外に藪漕ぎとなった箕輪山東の1718.5m三角点、これはちょうどいいアクセントになった。
この地図の作成にあたっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平24情使、第26号) |

登山道歩きだしロープウェイも利用したしとお気楽登山で特にコメントすることもないのだが、想定外に藪漕ぎとなった箕輪山東の1718.5m三角点、これはちょうどいいアクセントになった。
見た目に反して意外と楽なのでインスタ映えする藪漕ぎを気楽にできるのでお勧めだ。
久々でもそれなりに歩けたので次週は奥日光でリハビリしてお盆のテン泊に出かけたのだが、結果としてはもう少し標高差のあるところを荷物多めで歩いておいた方が良かったかなあと、今になって反省している。
コメント
コメント一覧 (6)
この辺りに詳しい知り合いによると,沼ノ平の火山ガス遭難は,霧で登山道を見失ったことによる事故だったそうです。なので,今もって登山道から外れさえしなければ,危険は無いらしいですヨ。
ふみふみぃ
が
しました
でなければやろうと思わないですね。過去に箕輪山は行ってるのですが,三角点を見ようなんて考えもしなかった頃のことです。
安達太良本峰に二度目に行ったときはガスが巻いていてほんとに傍に行かないと山頂がわからないぐらいでした。景色は一回目に行ったときに見ております。その時に荒涼とした景色だなって思いました。ふみふみいさんの今回の記録見ても稜線上は赤茶けた火山の稜線っていう感じは変わらないですね。いつか箕輪山に行く機会があったら是非ナゲや灌木オールスターズと戯れて三角点を見に行こうと思いましたです。
ふみふみぃ
が
しました
石延沢も気になったままですので、いつかーっと。
ふみぃさんが行ったばかりなので、ナゲさんの再会は数年後あたりですね。
ふみふみぃ
が
しました
お察しの通り石筵川です(笑)。船明神山方面に抜ければ藪漕ぎはなさそうですが帰りが遠くなるよなあと眺めてました。
ガス溜まりに突っ込んだのが原因なんでしょうが、ガスがなかったとしても沼ノ平近くに下りる勇気はないですね。あからさまに火山だと流石に登山道を自ら離れる気にはなりませんが、ガスガスの時だけは注意ですね。
ふみふみぃ
が
しました
私も何もなかったら三角点には行かないのですが某山アプリに生意気にもルート図が乗っていたので仕方なく現場検証に(笑)。
荒涼とした安達太良山から鉄山のラインから少し離れるとすぐに復活するナゲ達の現金さ。この緑と赤茶のギャップがいいのかもしれませんね。ノラさんの歩かれた銚子の滝方面からも緑ですが。
見た目の割に踏み跡辿れて厳しくない藪なので是非ナゲ達とのふれあいを楽しんでください。
ふみふみぃ
が
しました
仏沢は知りませんでしたが、箕輪山南の鞍部に出る沢ですか。あの辺りなら詰めは完ぺきな藪漕ぎですね。
石筵川はいずれと考えつつ微妙に遠いので先延ばししてます。下山も考えるとわりと長いですし。
数年後もナゲ藪の間の踏み跡は足で辿れると思うので思いだしたころに行ってあげてください。
ふみふみぃ
が
しました