奥布引沢出会いは釜が深そうだったので中間部から乗り越して沢底へ。
少し歩いて行くと3mくらいの小滝。釜が深い。
中段を右に渡って左岸をよじ登れるかなと進んでみる。
冷たいシャワーでずぶ濡れになり、僕はすごすごと退散した。
なお右岸から簡単に巻けた。
もう濡れているので怖くない。真ん中を登った。
その先でボサがかかりはじめるがまだ酷くはならなかった。
1500mくらいで11:32。
地形図だと崩壊地でもあるのかと言う感じの場所だがどうも笹が被って来た。
みー猫さんが右に上がって笹藪歩いた方が楽なのではと言う。
僕は笹藪は面倒だなあと沢にいたのだがみー猫さんが快適だと言うので上がって見る。
笹藪かと思ったら草原だった。
ここが源頭草原らしい。
草原の端を沢が流れて行く。
ナメの傾斜ある小滝が続きここはちょっと面倒だった。
とにかく水流が太い奴を辿り奥へ。
こんなんで本当に天上の楽園何かあるのかと不安になってくる。
左はすぐ奥で湿原?から水が流れていた。
冷たいしうまいのでここで水を汲む。
やはりすぐにネマガリ&灌木の藪に入る。どこで沢分岐間違えたのかなあと思ったがすぐに踏み跡を見つけ笹藪から頭が出た。
笹藪に囲まれた最後のエデンとはいえるが。参考の記録に書いてあった天上の楽園をそのまま引用。まあ正直下の源頭草原の方が雰囲気良かった。疲れたので昼休み。沢装備解除。
この先は左上の藪にぶっこまないといけない。
藪入りはあちらから。
当たり前だが踏み跡はなく。獣道も見あたらない。ガチンコ藪漕ぎである。標高100mくらいあげないといけない。ネマガリにはじき返されたので、みー猫さんにネマガリと灌木どっちがいいですかと聞くとネマガリと返答が。まあそうですよねとネマガリにアタックを再度。コツを思いだして掻き分けて進むと少しは進める。
藪入りして30分後、1645mくらいまでようやくきた。南に伸びる尾根がわかる。
灌木オールスターズが待ち構えているのである。
まあ標高の関係かハイマツはいないしナゲもあんまりいないので飛車角落ちともいえるが全く持って楽ではない。
北を見れば刃物ヶ崎山。いくつかルートは考えてある。いずれ行く。
ナルミズ沢支流を見下す。紅葉の時期は素晴らしいだろうが誰も来ない場所。
幸いにして稜線の左は灌木の隙間に笹ゾーンがあることに気付きトラバース気味に登って行ったら捗った。
あんまり見ないなと思っていたナゲ達が山頂西方面でシャクナゲートを形成してスタンばっていた。でもそっちにはいかないんだ。僕は無雪期に布引山から大烏帽子までの布引尾根を歩くことをあきらめた。
風が強いが半身は藪の中なので暖かい。
下りは楽なので僕が先にどんどんおりていく。
尾根が広いせいでどうとでも下りれる代わりに今いち方向が分からず。何故か右寄りになり修正を繰り返した。
途中休憩をはさんでどんどん下る。笹藪は下りなら楽だ。
ひたすら展望のない笹藪なので飽きは来たが下る分にはなんの問題もない尾根だった。
1360mくらいまでおりてきて少し展望。地蔵の頭が見えた。
1335mくらいで14:30。密藪でも下りなら早い。まあ登山道の半分くらいのペースだが。
湿っているし斜め。
とりあえずキープはするが別の場所を探すことに。
確か少しだけ下ると左岸にいいテン場があったはず。
ナルミズ沢は人気の泊まりでくる沢とは言え、基本的には今のトレンドは東黒沢→ウツボギ沢支流下降ときて大石沢出会い辺りのテン場で泊まる、なので人出が多くてもこの辺りは空いているとの目論見だ。
みー猫さんが上流の様子を見に行ったが魚止めの滝が少し先にありいいテン場はなかったとのこと。
僕も荷物をデポし下流へ様子見に。
実はここ河原から少し下流にいくと湿原から冷たい水が流れており水場もすぐそこと本当にいい場所だった。湿原の水はかなり冷たかったが一応濾過して飲料水へ。料理に使う奴は過熱するので濾過しなかったが。
ツェルトを立てて水汲みに行ったらツェルトの出入り口をあけていたせいで羽虫達がテントの中に大挙して。ムヒ噴射したら墜落したのでそのまま外に捨てた。
沢泊まりの楽しみと言えば焚火だがこのテン場唯一の欠点、薪が全然ない。どうも前回利用者が最近燃やしきってしまった感がある。
まずかな薪を集めて燃やしたが中くらいの枝が無く種火は起こせたものの拡張はできず。無念。
夕飯のメイン。
みー猫さんの料理も食べてお腹は十分膨れた。
ツェルトに潜り込む。
折角上流よりにいるので明日は下流の人が来る前に遡行しましょうと明るくなったら歩きだすことに。5時くらいか。そのために4時起きで行く。
薄手の長袖一枚+夏用シェラフでは少し寒いかな?ちょうどいいかな?くらいで。今回持参しなかったがシェラフカバーがあればベストだったか。
耳栓で沢の音は遮断して眠りについた。
二日目に続く。
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