2019.9.15(日) 同行者:みー猫さん
-ナルミズ沢(1330m辺り) 左岸テン場  -ナルミズ沢右俣源頭  -大烏帽子山 -地蔵の頭 -ジャンクションピーク -水場 -朝日岳 -笠ヶ岳 -白毛門 -登山口

二年ぶりの大烏帽子へ。

目覚ましで四時に起きる。
二度寝するか迷うがみー猫さんのテントから光が漏れていたので起きだして朝飯を作る。
時々山の記録で見かけるラーメン餅を朝飯にして見たが中々いける。
ツェルトを片して河原に下りるがまだ暗い。
八月末くらいの記録ではナルミズ沢に30人くらいはいっていたというのも見たので早めに行動して渋滞を避けたい思いがあった。
五時に歩きだすつもりだったがまだ沢は暗い。15分くらい待つと明るくなったので歩きだす。5:14。
朝一沢ジャブは少し水が冷たいがそんなに気にならない。
昨日の下降地点を過ぎて前方に魚止め滝8mが見えてきた。
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5:21、魚止め滝8m。水量はそれなり?写真に写っていない右奥には巻き道がある。
登るなら水流右らしいが。
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直登ラインを見上げてみる。かなりぬめりそうだがこれならいけそうな。
みー猫さんは朝一から無理しなくてもと言ってくれたが折角なので登って見ようととりついた。
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途中まではホールドもしっかりしていてすいすい。
しかし半分上で固まる。一段上がるのにホールドが微妙でしっかりしたスタンスが無い。
致命的なのは勢いづいて取りついたためうっかりストックをしまい忘れたことだ。
どうしようかなと思ったが右手に灌木、左を伸ばしてガバを掴みつま先立ちでごまかしてなんとか越えた。そして一気に滝上へ。
荷物が軽かったらなんともないのだろうか。
でも沢屋の記録を見ても簡単だったとかヌメるのでロープだしたとか感想はマチマチ。まあリーチのある僕でもホールドなくなった個所はたぶんルート取りを間違えたんだろう。
危うげな動きの僕を下から見ていたみー猫さんは落ち着いて右から巻いた。
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小滝をへつったりナメったりしながら歩いて行く。
噂にたがわぬナメの多さ。地蔵の頭が存在感を示していた。
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しばらくゴーロを歩いて行くと1390mくらいで深い釜を持つ小滝が現れた。5:47。
泳いで取りつけば簡単に登れそうではある。
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しかし泳ぎたくない僕らは右岸を一段上がりへつってこえることにした。
特に問題なくいけると思ったら途中で岩が一か所きれていて。
少し下りて反対に上がるのだがここが微妙で結構怖かった。
やっぱり泳いで取りつくのが安全なんだろう。
通過して小滝の上部で水流を横切る。一歩目で水が跳ね上がり右足ずぶ濡れ。
みー猫さんにも警告したがみー猫さんも同じように水しぶき浴びて濡れていた。やったぜ。
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5:54、1460m二俣。
左俣は朝日岳方面やJPと地蔵の頭の鞍部に出るようだ。
一息入れて僕らは右俣へ。
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右俣に入ってもナメ&ナメ。
ここで三人くらいがテントを張っていた。僕らより上流で泊まっていたとは。
昨日板幽沢に入って以降久々に人類を見た。
まだ朝飯中のようでお先に失礼。
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途中10分少々ゴーロを行くとまたナメが出てくる。
沢は狭まってきたが飽きるくらいナメが続いていた。
これじゃ板幽沢は勝負にならんわといった感じ。
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フェルトならそんなにすべらない。
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振り向けば雲の上にいた。
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ナメ滝横のお花畑。
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さらに小滝を登ると8m滝出現。
写真を見ると右岸をへつって登れるようにも見えるが現地では試す気にもならず左岸の明瞭な巻き道で巻いた。結構急でフェルトだとすべる。
滝の落ち口へのトラバースが何故か不明瞭だった。
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左俣も小滝が多いようだ。
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どこまでも続いて行きそうなナメを行く。
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深めのバスタブ。
夏にはちょうどいいか。
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突っ張りで小滝を越える。
早めに出たせいか後続0。
マイペースで上がっていく。
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朝日が草原を照らす。
沢底までは届かない。
明け方は星も見えて晴れだと思っていたのに雲が出てきて残念。
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右岸を一段上がりへつりで越えようとした3mくらいの小滝。
実際にへつっていくと落ち口に近づくとスタンスが狭くて外傾しておりホールドも微妙。怖いので戻った。ラバーソールなら行けたか。
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仕方なく横の草付きでまいたのだがこれがフェルトだとめちゃくちゃ滑る。
腕力で越えたがこれも怖かった。ちょっと上まで巻き上げられる。
落ち口に下りてへつろうとしたところをみる。
やっぱりこれは無理だったね。
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その先で苔の生えたナメを歩いて行くとほどなくして1610mの二俣に着いた。7:00。
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ここらで休憩しましょうと言うみー猫さん。
日のあたる場所が良いので少し先に行こうとしたがみー猫さんがそのうちここにも日が差すと言うのでしばらく待つ。
座ってのんびりしていると15分くらいで日が差した。
誰も来ない静かな草原だ。
以前大烏帽子山南の鞍部でテン泊した際電波が入ったのでここも、と思ったらやはり電波が入る。
天気を見ていたらアルプスがピーカンらしい。
天気予報いつの間に変わったんだ。
皆アルプスにいったからナルミズ沢が空いてるんですかねなんて話す。
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明るくなった所で詰めに入る。
大烏帽子には二年前行っているので寄るつもりはなかったがやっぱりここまできたら寄りたくなったのでみー猫さんに打診。適当に大烏帽子に伸びる沢形へ最後行きますかとなる。
曇っているのがつくづく残念。
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迷ったすごく微妙な二俣。
右へ行けば大烏帽子へ近いはずだが左へ進んで天国の詰めとやらを見たい気持ちも。
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関係ないが後光の差すみー猫さん。
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何故か一つだけ落ちていた石英の塊。
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左に進んだが結局迷って今のうちに右へ行きますかと中間草原へよじ登る。
草がフェルトだと超滑る。
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良い感じの草原。でも歩いている僕らは滑るので戦々恐々だ。
登山靴に履き替えるか迷ったが右の沢筋に戻るつもりもありそのままで。
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沢筋に戻ろうとしたもののむしろ沢に入った方が藪漕ぎなのでは?という空気。
仕方なく横の草付きを歩く。少し先の笹藪越えたら靴変えましょうと話す。
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いい雰囲気だが足元が滑るので焦っていた。
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地蔵の頭を眺めつつ、笹藪ゾーンを抜けて少し落ち着ける草原へ。
すかさずここで沢装備解除。
しばし足を乾かした。
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20分くらいのんびりしているとさっきまでこの辺りを覆っていた雲がすっかりいなくなっていた。
スマホで撮影してラインで親に送り生存報告。
大烏帽子の上も雲はなし。今がチャンス。
いそいそと荷物をまとめて歩きだした。7:57。
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草原を少し西にトラバースし稜線に近づいた所で荷物をデポ。
少し南に踏み跡が見えた。あれが天国の詰めか。というかあそこまで詰めてからここに登っても良かったのでは?しかしこれは実際やってこないと分からなかったことなので仕方ない。
ナルミズ沢詰めた後大抵の人は大烏帽子山に寄らないのだ。すごく展望いいのに勿体ない。
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で、まあここで気付いたのだがすぐ先に見える鞍部、あそこで2年前は暗くなり風雨の中笹の上にテントを張った。しかし実は少し東に行くだけで草原となっており少し下れば平坦地で小さな池とナルミズ沢の源頭。最高のテン場がすぐ近くに会ったのだ。まああの時は余裕なかったから仕方ないのだが。
やっぱりこういう場所は一回来ただけじゃ分からないことも多いのかもしれない。
大体一回目は余裕が無いし。
ともあれ誰も来ないのをいいことに適当に荷物を放り投げると、僕らは2年ぶりの大烏帽子山へと最後の登りに取りかかった。
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続く