2019.10.5(土) 同行者:本P、酒、Hey
沼原 -破線路 -湿原 -笹藪の洗礼 -登山道 -姥ヶ平 -牛ヶ首 -茶臼岳 -朝日岳 -熊見曽根 -隠居倉 -三斗小屋温泉 -沼原

後輩の登山研修

確か8月の終わりごろだったか、開発部で採用活動の一環としてインターンを実施していた。駆り出されていたのは若手や新人で。そういえば今年は新人を山に連れて行っていなかったなと思い、新人達に今度藪山インターン行くか?と声をかけた。すると藪はともかく登山道ならとわりと乗り気だったので10月頭に実施することにした。9月にしなかったのは紅葉目的で色々遠出するつもりだったからだ。まあ大体悪天で実行できなかったが。
ともあれ登山研修に連れ出すことにした新人は三人。そのうちの一人、酒は趣味が登山と前から聞いていて盆休みもテン泊でブナ立尾根から入り雲の平へ行って新穂高に抜けてきたという男。こいつはどこに連れて行っても問題は無い。今すぐ藪に連れて行っても問題なさそうだが本人は藪は来年からという。雪山には今年から行きたいらしい。
二人目のHeyはインドア派で運動は本当にダメだと言う。とはいえ通勤は自転車なので最低限の体力はあるだろう。とりあえず一回くらいはと来る気がある。
もう一人は運動好きで登山研修にもかなり乗り気だったのだがピンポイントでいとこの結婚式が重なったらしく不参加。結婚式不参加で山に行くのはだめかと親に掛け合ったらしいがあえなく却下されたらしい。そりゃそうだろう。彼のために第二回登山研修は早めに行いたいところだ。

枠が空いたので最近山に連れていなかった後輩の本Pも捕まえて4人で行くことにした。
当初は谷川方面を考えていたのだが天気予報は雨。やむなく那須へ行くことに。
那須の紅葉は一度も見たことが無いのでそれはいいのだが登山道歩きで姥ヶ平によるとなるとロープウェー側からは避けたいので自動的に沼原スタート。8月末に歩いているので大体ルートが被ることになる。まあ仕方がないかと出かけることにした。

10/5、大体滞りなく3時半過ぎに後輩達をピックアップ。一路那須を目指す。
5時半過ぎに沼原の駐車場へ着くと既に10台以上いてやはりこの時期は人気なのだなと思う。
風がとんでもなく強くて寒い。空はどんより曇っている。やる気をなくす感じだが天気予報は晴れてくるらしいので信じることに。
後輩達は防寒具と合羽は持って来いと脅してあるのでその点はぬかりなく低体温症の心配はなさそうだ。
一人だけ登山装備を全く持っていないHeyには登山靴とストックを貸して出発。6:01。
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最初は初回だし・・・と姥ヶ平に最短で行く登山道をいくつもりだったがうっかり心が破線路に呼ばれたのか白笹山へ向かう登山道へと歩きだしていた。
後輩達には山アプリは入れさせたがルートを良く分かっていないので反対意見は出ない。それならいいかと白笹山ルートからすぐに北東へとずれていく破線路へ入って見る。
破線路を歩いて記録をわざわざ見たことは無いのでどうなっているかは出たとこ勝負。まあ破線路だしそう酷いことにはならないだろう。登山研修にはちょうどいい。
軽く沢になっておりすこし笹が被さっているがこの程度良くあることだからと後輩には説明。
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笹で塞がれそうで塞がれないでも少し覆いかぶさる破線路をぶらぶらと歩いて行くと6:18、湿原に出て西の展望が拓けた。西ボッチが見えている。
これには後輩達も好印象。
よくわからない場所に連れ込まれたとの不信感はぬぐい去れたようだ。
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湿原の端、排水溝のふたの上を歩いて行く。
なんでこんなところに排水溝が続いているのかは謎だが。
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湿原を過ぎてもう5分もかからず登山道合流かというところで事件は起きた。
刈り払われた踏み跡を辿っていくと破線路が谷間を横切る辺りでふっと踏み跡が消失したのだ。
排水溝が続く方に行こうとしたが蓋が取れている上にあらぬ方向に下っていく。
微かな踏み跡?みたいなのを酒が見つけてそちらを進もうとしたがどうも谷を横切らず上に上がってしまうようで。
僕は面倒なので笹藪を突っ切ることにした。研修的には笹藪に触れておくのも重要だろう。
しっとり濡れた笹藪は割と密だった。
皆合羽の上を防寒具代わりに着こんでいるのでセーフ。
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笹藪の中の溝を通り谷を渡って対岸を小尾根の低くなっている所を目指して藪いていく。笹藪は濃い。
適当に笹藪を掴んで小尾根へと強引に上がる。
見下すと後輩達が苦戦していた。
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小尾根に乗れば後は北へと適当に笹藪トラバースして行くだけ。
一向に笹藪が薄くならないので不慣れな後輩達にはいきなりハードだったかもしれない。
そろそろ登山道かなーと思いつつガサガサしていると登山道の方から声が上がる。
"熊が居る!!"
もしかしなくても僕達の事かな?まあ藪を豪快にガサガサして登山道を目指している馬鹿がいるとは思わないのだろう。
かなり警戒されていたので人間でーす、と声を上げながら登山道に飛び出た。6:43。
後輩達も続けて藪から出てくる。
熊だと思っていたらしいハイカーに"熊三人組・・・いや四人組みか"と笑われた。
登山道歩きなら25分くらいのところを大分時間をかけてしまったがウォーミングアップにはちょうど良かったか。風が強く寒いので三枚着こんでいたがいい汗かいたので一枚になった。
ちょっといきなりハードだったので軽く休憩を入れる。
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休んでいる間にハイカーにどんどん先に行かれたが姥ヶ平へと歩いて行くと今度は道を譲られる。
1500mを越えたところでナゲさん登場。
新人にこればシャクナゲだと紹介するが反応が薄い。
やはりきつい笹藪漕ぎの後に道端に佇んでいるだけの地味植物を紹介してもインパクトが薄いか。
岐奥に刻んでやるにはやはり一度ナゲ藪を味あわせてあげないとな。
今日の所は面通しだけで済ませた。
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1550mまで上がって東に曲がる赤たりで展望が・・・本来ならある。
紅葉のいい景色が見えるはずがガスガス。
少し意気消沈しつつもそのうち晴れるはずなので先へ。
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三斗小屋温泉への分岐で帰りはここを左から来ると話したが後輩達は良く分かっていなかった。
姥ヶ平方面へと歩いて行くとひょうたん池が近づく辺りから東側の見通しが利くようになる。
いい感じに色づいてきて後輩達の反応も良い。
なんだか人の声が登山道ではない左の方からするのであっちに道あるんじゃないかというが、さっきの笹藪漕ぎで恐れをなしたのか気のせいですよと言われる。細い踏み跡のようなものがあったのだが。
少し進むと声の正体は岩の上にいる人々だった。やっぱりさっきの分岐から進むのだろうか。登山道ではない。
気になったが後輩達に行く気が無いようなのでスルーした。いや晴れなら行ったかもしれない。
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7:42、ひょうたん池分岐。
とりあえずひょぅたん池に寄ることにする。
茶臼岳はガスの中でテンションが下がる。
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木道を歩いて行く。
晴れていれば結構綺麗な紅葉なんだろう。ただこの辺りはまだピークには早い感じだ。
5分ほどでひょうたん池。Heyの感想は意外と木道が長かった。
踏み跡で池のほとりにいけるようだが本来進入禁止らしいので人の目もあるし行かない。
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写真を撮りつつ戻る。足早な人に道を譲って見たり。
分岐で10分ほど休憩。
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8:08、少し先の姥ヶ平に着いた。
こっちで休憩すれば良かったか。
光がさせばいい感じなのだろうがいかんせん雲の中。
少し紅葉を眺めて先へ進んだ。
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牛ヶ首へと登っていくと風が強い。まあ上着を着ているから耐えられるのだが。
少し光が差してきたが肝心の紅葉に当たらない。
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それなりにハイカー行きかう登山道。
行く手から光が差したのでシャッターチャンスと姥ヶ平に光が差すのを待つ。
しかし光届かずまた暗くなった。
じっとしていると寒いので先へ行く。
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8:34、牛ヶ首。
ガスガスで茶臼岳も雲の中。
写真は日の出平方面だがこちらも雲の中。
しかしそれよりも問題なのは強風。暴風ではないかレベルの北風が吹く。
体力のないHeyのことを考えてガスっている茶臼岳をパスして峰の茶屋後方面へ行こうと思っていたがとんでもない逆風で心が折れそうだ。
どうするかと話した結果とりあえず保留の登山でロープウェイ方面へのトラバース道へ行くことにした。風が茶臼岳で遮られるはず。
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ロープウェイ方面へのトラバース道に入ると風が吹かず穏やかで。
そして風が早いせいか雲が流れて南の展望はある。
意外とにも下方の紅葉がまあまあでこれはこっちに来て正解だったかと喜びあう。
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雲が流れてシャッターチャンスあり。
南月山や茶臼岳も綺麗に見えてきた。
なんだか良い感じなのに僕達以外人が来ないので不思議だった。
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南東へと回り込んで来るとようやく人がぽつぽつと。しかしやはり人が少ない。
紅葉のシーズンなのに意外だ。
本Pは手慣れたもので歩きだし直後からストックを現地調達している。
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すっかり良い天気になってのでテンション上がりつつロープウェイから茶臼岳への登山道に合流。
9:02。
しかしくる場所間違えたかな?というレベルで閑散としている。
いつでも人で溢れていて、紅葉の時期ともなればなおさらなのに。
こいつは強風でロープウェイ停まってるのか?ロープウェイ目当てできたやつらざまぁと言ったら後輩からツッコミがはいった。
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ベンチも当然空いているので休憩。
いまなら茶臼岳から展望がありそうだが・・・。また雲が流れてくるのでタイミングは運次第か。
標識に立てかけてあるのは本Pのストック。鞄を漁っているのはHey。
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しばらく休憩したので茶臼岳へ。
途中まではいい眺めだったのに岩場に来るとガスガスに。
まあ半ば予想できていた。
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山頂が近付いてきて一瞬雲が切れて展望が。
すかさずカメラを構える酒。
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9:33、一応三角点を見てから茶臼岳山頂。ガスガスだし風は強いしで状況は良くない。
ただまあこの先もHeyの体力を持たせる必要があるので岩場の蔭で小休止した。
人影はやはり少ない。
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10分少々休んだので先へ。
西のガスが切れたので姥ヶ平を見下すと結構人がいた。
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ぶらぶらと歩いて行くと鬼面山や朝日岳が見えてくる。
尖った朝日岳へこれから行くというと少し後輩は不安そうだった。山慣れしている酒は別だが。
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10:12、峰の茶屋跡。ハイカーも増えてきた。
隠居倉方面の紅葉が良さそうなのだがいかんせん光が差さず地味。
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裏那須方面は北からまた雲が流れてきている。
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一息ついて朝日岳方面へ。
峠の茶屋方面の沢沿いの断崖を見て本Pが感嘆の声を上げていた。
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剣が峰の北側に回り込み、あれが後で通過する隠居倉だと説明。
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すっかり天気の良くなった登山道を歩いて行く。まあまた雲が流れる可能性は高いのだが。
後輩達の鎖場の通過を心配したがまあ大した所でもないので普通に突破。
本Pは現地調達のストックをそのままもってくる余裕っぷり。
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10:44、朝日の肩。
案の定というかなんというか。またもやガスに包まれた登山道。
やる気が削られる。
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しかし5分ほど休んで南西の尾根の紅葉を眺めていたらガスが取れた。
行くなら今。朝日岳山頂へと展望を求めて歩きだした。
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続く