2019.10.21(月) 同行者:みー猫さん
猿鼻山 -小東岳 -小東峠 -山王岳 -石橋峠 -糸岳 -二口峠 -清水峠 -水場 -清水峠 -山形神室岳 -トンガリ山
-ハマグリ山 -笹谷峠
人里近いのに山深い。
朝起きると風もなく穏やかだった。
日の出は大東岳に阻まれる。
今日は朝からガスもなく進行方向が綺麗に見える。
気分良く歩けそうだ。
確か朝日連峰だったような。
準備をしているうちに時間は過ぎて予定より遅れて6:42、出発。
大東岳より上に太陽が登ってしまった。
少し南西に進んでから西へと下るのだが相変わらず登山道に笹が覆いかぶさる。
潜り抜けると足元はお留守。
西に曲がると一気に標高150mくらい下る。かなり急。
昨日の疲れた足でここにこなくて正解だったか。
下り立った鞍部は平坦だが笹が覆いかぶさりここのテン泊も余り気分良くなさそうだ。
登り返すが見えているのは小東岳分岐手前の小ピーク。7:12。
登り返しは笹が薄くて快適。
展望が開けて南面白山と猿鼻山の西斜面が見える。
下って来た斜面と登山道。鞍部辺りが笹藪で後は広葉樹林。
小ピークから進行方向を眺めるが糸岳までもまたアップダウンが続く。
街からそんなに離れていないはずなのに山深く感じる。下の方の沢沿いに登山道もあるはずなのだが。
紅葉のタイミング的にはちょうど良かったか。
太平洋がわりと近くに見えるのが意外だった。
7:32、小ピークから少し歩くと小東岳分岐に着いた。この辺りにはナゲも暮らしている。
小東岳は縦走路から外れている。すぐそこだが標高差70m。
昨日の疲れもあるからどうしようかと思ったがみー猫さんがどちらでもというのでどうせこの縦走路は二度と来ないだろうからと荷物をデポして行くことにした。
登山道脇で大人しくしているのはアズナゲさん。この辺りハクナゲばかりだと思ったが何故か小東岳周辺はアズナゲ領域らしい。
急な登りだが空身なのでとても楽。
たったか登って7:41、小東岳。
テント二張りはいけそうだが風当たりは強そうだ。
これから歩く先、二口峠の林道法面が見える。
奥の右側にあるポコとした山が仙台神室か。あれもまた縦走路から外れており150mくらい登り下りしないといけないので今回はスルーすることにした。
やばそうな岩壁に限ってカラフル。
分岐でザックを回収し小東峠へ下る。7:58。
ここは広場になっておりテン泊するにはちょうどいい。
ただ展望が無いのが難点か。初日にここまできていれば二日目は大分楽になる。
15分ほど休んで先へ。
ぶな林を一登りすると展望のある稜線に。
小東岳の南西尾根にある岩峰が存在感を示していた。
遠くに裾野の広い山が見えたが、あれが月山らしい。
ブナ林に入り1160mくらいへと南東へ登れば灌木と笹の稜線歩きになる。
緩く登って1132mの山王岳へ8:49。
ピークらしいピークではなく登山道外は密藪。
みー猫さんが山名板を少し探るが見つからなかった。
紅葉を見て幅の狭いトラバースを少し進むとずるずる滑る急降下。
ここはかなり滑りやすかった。
急斜面が終わり石橋峠へと歩いて行くと密な笹藪がお出迎え。
登山道も足元がお留守とはいえ腕で笹藪を漕ぐ形に。
9:03、石橋峠。
ここから先はしっかり刈り払われていて登山道明瞭。
さっきまでの区間は笹の育ちが良すぎるのだろうか。
左右に昔は道があったようだが閉鎖されて藪に還っていた。
糸岳手前のピークに向けて一気に標高を上げて行く。
振り返れば笹藪ゾーンは一応道型が見えて。
遠くに鳥海山が見えた。
急登が終わる辺りでにょろりと参上ハクナゲさん。
赤黄緑三色セットで売り込みたいようだが赤が少ない。
手前のピークから黄葉見つつ軽く登下降すると糸岳に着いた。9:36。
西側の展望がいいので腰をおろしてゆっくりした。
20分ほど滞在して二口峠へと下降して行く。
やっぱり仙台神室に寄るのは面倒だなと再確認。
二口峠へと下って行くと三人くらいとすれ違った。平日なのに。
どうやら台風の土砂崩れで通行止めになっていた宮城側からの二口林道が開通したらしい。
黄葉を見つつ下っていく。みー猫さんもご満悦。
10:27、二口峠。ハイカーの車が三台。全て宮城ナンバー。
舗装された林道を清水峠側の登山口までだらだらと歩いて行く。
わりと通行が多いが全部宮城側からだ。去年は一週間しか宮城側からは開通してなかったらしいからその反動か。
やたら舗装が新しいなと思ったがどうやら去年工事するまでは未舗装だったらしい。
山形神室方面の谷間に大きな滝が見えた。
恐らく小松原沢の銚子の大滝だろう。落差50mらしい。
瀑泉さん、如何でしょうか。
仙台神室もこの角度からだと標高差大したことなさそうに思えるが・・・。
山形県と宮城県の境にあるゲート付近には人が結構いた。三脚と椅子を用意して撮影している。
そんなに長時間眺めても変化ないだろうに。
そのうちの一人、軽自動車の年配の方に声を掛けられて山の話をされる。東北の訛りが強くて単語の意味が時々分からなかった。日本百名山を登ったとか白神山地近くの出身で親がマタギだったから熊肉を良く食べたとかの話は分かった。話が長く続きそうなのでみー猫さんが先が長いので・・と打ち切った。
清水峠への登山道へ入るとすぐに新しそうな熊糞が。話に引き寄せられたのか。
警戒レベルを上げつつ歩いて行った。
続く。
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