鞍部で南側の灌木が切れたので垣間見。やはり黄色や茶色主体で赤いのは少ない。
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しっかり刈り払われている一方でトラバースする部分は道が狭く滑ったら笹藪斜面に落ちるなと思いつつ歩いて行く。
まあそんな心配はすぐになくなり安定して歩ける細い道になった。
清水峠の先、水場は標高100mくらい下る上に縦走路から少し外れているのでできればそこまでで水が汲めないものかと思っていたが途中で水が流れている沢はなかった。
昨日湧き水汲んで5L背負った僕だが既にして水が空になろうとしている。
地形図通りに一度ターンして標高を稼ぐ道で歩いて行くと黄葉は綺麗。
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11:25、清水峠。みー猫さんはまだ水1.5Lくらいあると言うがさーせん残量0ですと申告し水を汲みに。
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登山記録にとかに乗っている正式な水場は大分遠いのだが地形図を見た感じ差トラバース道を歩いて行けば5分ほどで地形図で水線のある沢が登山道を横切っている。
ここで水が汲めるのではないかと言うのが僕の目算。
とりあえず縦走路を外れて西のトラバース道を歩いて行く。
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6分ほど歩いて目をつけた場所に着いた。
するとちょうど登山道の2mくらいしたから水が湧き出ていた。計算通り。
ぐずぐず急斜面を2m程下りないと行けないから水場扱いされてないんだろうな。
ただまあ灌木掴んで下りられそうではある。
ペットボトルを沢に放り投げると僕は灌木を掴んで沢へと降り立った。
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倒木の奥、岩の隙間からこんこんと冷たい水が湧き出ている。
冷たくて透き通った湧き水なのでこれも濾過しなくていいだろう。
ペットボトルで汲んでガブのみ。3L汲んだ。
みー猫さんもプラスチックの容器に汲んでいた。
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登山道へ登りあげるのに両手で灌木掴んで登らないと行けないので登山道にペットボトルを放りあげて回収。
清水峠に戻って昼食。
みーねこさんがガスつかっていいですかと聞いて来るが僕も使うつもりなので問題ない。
むしろ僕の方が時間がかかると言う。
山菜ごはんに中華飯の素を入れてデザートにチーズ。
昨日の夜に散々消費したうえで二日目の昼にこういうもの食べるような食料計画でいるので荷物が軽くならない。
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水汲みも含めて清水峠周辺でずいぶんゆっくりしてしまったが12:27、先へ進む。
黄葉の林を少し歩くと東側の展望が開けて。
谷間のスケールが大きく感じる。
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アップダウンしつつ歩いて行くが1239m小ピークの一つ北のピークでは何故かコンクリブロックとナゲが佇んでいた。
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一旦下り前方の1239mピークへ90m登り返したら100m下り、100m以上のぼり返して1272mピークへ。
さらに登って山形神室岳は1343.9mと疲れた身には堪える構成になっている。
単純標高差岳で考えていると痛い目に会う。
まあ荷物が軽いと気にならないのだろうが。
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色づく景気が慰みだが高曇りになり光が足りない。
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軽く灌木ゾーンを抜けて1239mピークの北側に出れば幅広に笹が刈り払われた下りに。この先ブナ林に突入して一気に下る。
二口峠から先は笹の育ちが悪いのかなんなのか刈り払われた後に笹が伸びていない。
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鞍部からは雨が降ると水が流れるのか沢形に水が溜まっていて。
登り返す急斜面もずるずる滑りこれは厄介だった。
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7割くらい登り返した所で地元民らしきおじさん登場。
誰かに会うとは思わなかった。ここは俺の道と豪語する。
上の方で滑った、キノコ取りは持ち帰った後の洗いとかを考慮すると割に会わないなどの話をされて去って行った。
1272m地点直下のおそらくおじさんが滑った所。
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振り返れば大東岳も大分遠い。
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13:35、1272m地点付近を通過し山形神室岳へ歩いて行く。
刈り払われた登山道にナゲ達も顔を覗かせているのだが。
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登山道に出ようとしたナゲ達の非常な現実がこれである。
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まあ黄葉する灌木も枝打ちされていたりしたのでその点は平等かもしれない。
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今から行く山形神室はここから見るとあまりぱっとしない。
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むしろ行かない予定の仙台神室の方が気になってくるが時間も体力も足りてない。
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13:49、仙台神室と山形神室の分岐。先へ。
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山形神室へと稜線を歩いて行くと、登山道脇で次世代のベヒナゲ達が秘かに力を蓄えている。
背が低いから見逃されているようだ。
いずれこの登山道が荒廃し自然に帰ればナゲ達大勝利の日が来るのかもしれない。
人気の登山道で今のところ望み薄だが。
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13:59、山形神室岳。
三角点とナゲがいるだけ。まさに地味な山頂である。
西の展望だけ見て先へ。
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30mくらい下って南の展望が良い所に腰をおろして休憩。
紅葉は終わってしまったのだろうか黄色いのしか見えない。光が差せば見栄えはするだろうが。
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綺麗なのはいつも危険な場所
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休憩している間にソロ女性ハイカーに抜かれて。
僕らも15分くらいのんびりして下る。
東の下方に見えるのは川ではなく高速道路。
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下方の沢は河原のようで簡単に歩けそうだ。
それでもこちらまで一気に標高あげるから登れないだろうけど。
一方で仙人沢コースとやらで仙台神室と山形神室の鞍部には登れるらしい。
まあそこを行くと短い周回になるのでわざわざこんなとこまで遠出してそこだけ歩いて帰るかと言うと・・・。そもそも笹谷峠から東の峠道は通行止めなので仙人沢コースの登山口にも今は行けないかもしれないが。
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振り向けば真ん中ににゅっと入道の頭のように突き出る仙台神室岳。
こちらから見ると特異的な形をしている。
いつかは行くか。いつかは知らない。
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山頂っぽくないトンガリ山(1241m)に14:40。
女性ソロハイカーにおいつくがここで僕のデジカメがて電池切れ。いそいそと電池交換。
南西に派生する尾根が興味深い。紅葉が綺麗だし一部剥き出しの地面になっているのは何だろうか。
ここが足尾だったら来週行ってたね。
さっき調べたら積雪期は歩かれているようだ。
雪ある時に歩けるなら無雪期も余裕だろ(藪を無視した発想)。
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笹谷峠への登山道はこちら。
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こうして見ると標高上の方は紅葉終わりか終わりかけだったんだなと思う。
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コンクリ固めたみたいな岩場を登り返す。
天気のいい日に来たかったなあと言う光景。
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15:05、ハマグリ山。
本物のハマグリらしき残骸が残置されている。
なおこのピーク地形図に標高さえもかかれていない。
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紅葉見ながら稜線を歩く。
1146.1mで曲がり下りて行くとツツジの紅葉が鮮やかになった。
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蔵王連峰は雲の中。
笹谷峠の駐車場は繁盛している。
しかしみー猫号、前を行くハイカー、後ろに見えたハイカーを合わせて3台。
残りの車はガスガスの蔵王連峰に行ったのだろうか。
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紅葉ゾーンを抜けると前を行くハイカーが道を逸れる踏み跡へ。どうやら展望地があるようで僕達も続く。
展望地から駐車場を眺めていると一台の車がゲート方面へ。あそこは狭いのでセダンタイプやSUVは転回できないのだがさてどうなるか。
車は見事ゲートで行き詰った。やったぜ。
昨日の僕を見ているようだ。
バックで戻って行ったが昨日のガスガスで何も見えない状況よりは簡単だろう。
行く末を見届けたので下山することにした。
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この辺りの紅葉が色づくには少し早いなあと思いつつ下って駐車場に15:50。
僕達の旅は終わった。
距離は大したことないのだが重装備だとアップダウンが多くて想定以上にハードな歩きだった。
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みー猫号で天童高原に戻りつつ温泉検索。
天童最上川温泉 ゆぴあが遅くまでやっており入浴300円とのことでレガシィ回収して向かう。
値段と遅くまでやっているおかげかよく賑わっていた。
夕飯は天童駅近くの蕎麦屋に行きたかったのだが(以前出張できた際に食べたらおいしかった)少し離れているし帰路のルートから外れているのでそのまま温泉施設で食べた。値段と量は良心的。
少し渋滞する山形市内でガソリン入れてから離脱。
高速で2時間くらい仮眠してたら日付が変わっており高速代が3割引き。前回の経験が活きたな。
やっぱり山形も遠かった。

二日目の軌跡
この地図の作成にあたっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平24情使、第26号)
無題
黄葉を楽しむには中々いいタイミングだったのだが山形神室辺りの紅葉には少し時期が遅かったか。
まあ紅葉勝負では栗駒山に勝ち目がないのでこれはこれで。登山としての楽しみは登山道歩きならラフな感じのこちらが上。縦走だし。
初日に天童高原から南面白山までの区間は地図を見ると分かるのだがぐるりと大回りしている。
この区間をスキップして面白山高原駅から南面白山に登り笹谷峠までの縦走であれば健脚の方なら日帰りできるだろう。(やってる人の記録があった)
まあ問題は笹谷峠から麓までの区間を考えると車が二台いることだが。
今年は東北の紅葉を二回ほど楽しめたがどちらも代案であり本命の場所はどこもいけなかった。これは来年以降に期待だろう。
紅葉の時期は行きたい場所が多いのに天候がままならないのが困ったものである。
昨日は南会津の低山に行ったのだが、これも東北と言う事になるのだろうか。