逆茂木の藪を一漕ぎして一段登れば、細尾根に我が物顔でナゲ達が蔓延っていた。
ニセナゲも入り乱れており、ナゲよりニセナゲの方が地味に邪魔だったりする。
しかし両サイド切れ落ちた細尾根であり、こいつらがガードしていないと怖い。強風では絶対に歩きたくない場所だ。
ナゲ達を掴みつつ隙間を進んでいく。
リクエストに答えた?のか風が吹き始めた。少し寒いし怖い。
この辺りはスラブの急斜面な山々ばかりで特徴的だ。
なんであんな奥地に植林ゾーンがあるのかと話す。
すぐ先の小高いところが山頂だと思ったらもっと奥だった。
ノラさんと互いにカメラを構える格好に。
山頂手前の細尾根についてからわりと時間がかかったなあと言う感じで。
20分ほどのんびりして10時になるとようやく陽が差してきた。
左前方に蒲生岳。中央右奥に見えるのは浅草岳だろうか。
矢筈岳も直線距離ならそう遠くないのに、行くのは大変だ。
しかし急な西尾根は見下してもどうなっているのかよくわからずとても進む気にはなれない。手前に見えている細尾根も果たして通過できる幅があるものか。
大人しくピストンで帰る。
北西尾根を下り高幽山へと縦走もして見たいがこれまた尾根が下れるか分からないし稜線が歩ける幅なのかも未知数。スラブは怖い。これが足尾ならば何も考えずに進んでいるのだが。
平坦地から先の急斜面は案の定とても怖かった。
塩沢川右岸のだれも歩きそうもない稜線。近場にあったらトライしてみたいところだがここは遠い。今回は様子見で・・なんて感じでは来る気にならない。
塩沢川右岸のだれも歩きそうもない稜線。近場にあったらトライしてみたいところだがここは遠い。今回は様子見で・・なんて感じでは来る気にならない。
踏み跡を辿り下るのだが往路と違い藪はどうとでも通過できてしまうので微妙に往路とずれてしまう。
普通なら誤差レベルでどうとでもなるのだがここはやばい。
小尾根が本当に細かくて少しずれただけでとんでもない斜面に辿りついて詰む可能性がある。トラバースとて場所によっては容易ではないのだ。
ちょっと左によりすぎて右に戻りつつ下って行った。少し登り返したりもした。
スラブで滑って灌木掴んで止まったりとヒヤヒヤ。ピストンなのに楽じゃない。
往路でも休んだ倒木に腰かけて一休みしてから黄葉の中を下りて行った。
ついでとばかりに少し奥の笠倉沢の様子を見に。
すぐ下流がナメ小滝となっておりつるんといったらずぶ濡れだ。ただ辺りが黄葉で雰囲気が良い。
少し遊んだ。
踏み跡は笠倉沢よりもそらに奥に続いていたが一体どこまで続いているのだろう。
林道を歩いて行くと車が一台とまっていた。通行禁止の簡易ゲートを越えたらしい。まあゲートと言うほど立派なものでもなく簡単に横にどかせそうだったしなあ。富山ナンバーだったが釣りにでも来たのだろうか。禁漁期な気もするが。
上の稜線から見下し、そしてまたここから見上げると地形が大体分かってくる。やっぱり南東側を登って行くと最後絶壁になるから東北東からいくしかないのか。
南西は絶壁がないように見えるけど針葉樹に隠れた部分どうなってるんだろうな。
一度は来てみたかったけどもう一度は行きたくない。そんな山だったし家から遠いから調べに行く気にはならないが。
かといってこのまままっすぐ帰るには時間が早くて。去年紅葉が良かった山王峠辺りに寄って見ませんかと提案した。
一先ず蒲生岳登山口に戻り各自の車に分散。
僕達は一路栃木へ引き返し県境の山王峠へと向かったのであった。
今回の軌跡
地形図の実線が途切れるところで林道は終わるがその先も踏み跡が沢沿いにあるので問題はない。
この地図の作成にあたっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平24情使、第26号) |
地形図の実線が途切れるところで林道は終わるがその先も踏み跡が沢沿いにあるので問題はない。
林道往復4km歩きで時間を消費するのが面倒だ。
尾根に取りついてからは距離も標高差も大したことないのだが急斜面とスラブ、そして逆茂木で時間がかかる。帰りも慎重に下る羽目になるので山頂でのんびりして写真も撮ってとしていると思ったりより時間のかかる山だった。面倒なのでまた行くことはないだろうが一度は行ってみてもいい山だと思う。いくならやはりこの季節か。
急斜面すぎるせいか熊の気配は全く感じない山であった。
コメント
コメント一覧 (4)
予定変更いただいてありがとうございました。思ったより展望良く、かつ尾根の道中はキツいとこでしたね。トップも程よい長さで展望区間が短かったら寂しかったでしょう。藪がないと非常に怖いような気がしました(笑)暫く腕がダルかったです。
ふみふみぃ
がしました
ふみふみぃ
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