なんとなく獣道がある笹藪を歩いて行く。
左側はスラブの崖になっているのに気付きびびって少し右に寄る。
風は強いはあられは降るわで寒いのだが東の空は雲の隙間から陽射しが神秘的。
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何か微妙に笹藪がうざくなった気もするが下りだったしネマガリでもないので大して支障もなく、県境稜線に出た場所から5分くらいでヌーグラ沢右岸尾根の合流地点に着いた。9:02。
西に続く県境尾根。枯木山は見えないか。
鞍部まで下りときますか?ときたっちさんが言うが、次回はヌーグラ沢右岸尾根を利用すると思うので鞍部まで行く必要はない。
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きたっちさんが苔むした境界標を発見。
笹藪だし寒いしで落ち着ける場所ではないので引き返す。
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ヌーグラ沢中間尾根合流地点を過ぎて北へ。笹は少し薄くなった。
藪の隙間から展望あり。
あれはヌーグラ沢左岸尾根の1211.0m三角点峰か。晴れていればカラマツの紅葉が映えるのだろう。
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笹ばかりの県境尾根であったがポツポツとベビナゲが現れるようになる。
地味に勢力を広げているらしい。
そして一気呵成にナゲ達は尾根上を支配した。県境オンラインはナゲ達の勢力下だ。
しかしシャクナゲートの間にナゲの細道が続いている。獣道にしても不自然で昔々に刈りとられたのかもしれない。
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ナゲの細道を一旦抜けると続いて行くトラバース道。やはり人の手によるものではないのか。
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しかしその先踏み跡は下っているようにも思えたので適当に密度の低い笹原をトラバース気味に歩いて行く。
ナゲの隙をついて尾根上に出て1304m南の鞍部から東の展望を。
南東に見える山の山頂辺りから白い筋が見えてあれなんでしょうねと話したら、きたっちさんがハンタマスキー場のゲレンデではないかと言う。確かにそれっぽい。
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栃木側が切れ落ちておりおっかないが展望は良い稜線だ。ただし今日は寒い。
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しかしその先でまたもやナゲが立ち塞がる。
1304mピークは完全にナゲ要塞と化していたので左のナゲの細道で巻いた。
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1304mピークの北の鞍部に出るとナゲはさっといなくなり薄く笹の生える緩い感じに。
細尾根の1300mゾーンを西からトラバース道で巻くと1350mまでは等高線が密な急傾斜となる。
獣も人もどう通過するか迷うのか踏み跡は消えた。相変わらず東側は崖で心理的に近づきたくないので少し西よりから笹を掴んで腕力で登る。
上部はスラブだか岩だかに笹が乗っているような場所がありちょっと苦労した。
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1350mより上に出てしまえばこちらの物で。
後は1398.8m三角点峰まで緩くアップダウンするだけだ。
しかし少し笹藪が高さを増して踏み跡もなかったのでちょっとたるい。
するときたっちさんが左側が笹が薄いですよと歩いてくる。
確かにそちらは笹が薄くなっており歩きやすかった。どうもこの辺り福島側を歩くのが楽なようだ。
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笹が大人しくなると今度はその隙をついてナゲが復権してくる。すると自然に西側のナゲの細道を探して歩くように。
1390m級小ピークを西から巻いた先できたっちさんがそろそろ一休みしましょうと。しかし風が寒いのでどうしたものかと思っていたが、小ピーク先で稜線上に登るとナゲ藪に遮られて北西からの風の影響がない。陽射しも差して東側は雲が大分取れて展望もいい。休憩することにした。10:00。
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北東の少し雪がついた山はなんだろうかと思ったがあれが荒海山のようだ。
来年行くか。
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西側は木々に遮られて良く見えない。
ナゲでさえも風避けとして役立っていると言うのに使えない奴らだ。
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20分ほど休憩し10:24、先へ進む。
ナゲの細道を進むと雑木林のトラバース道となりまたナゲの細道へ。
そして薄い笹藪の踏みとなり辿って行くと気付いた時にはあっさりと県境が東に折れる個所に来ていた。1398.8m三角点は?10:34。
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どうやら三角点個所を西から巻いてしまったらしい。
仕方なく県境をちょっとだけ南に進み足元を探すと1398.8m三角点が見つかった。
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ナゲに囲まれているが意外と展望が良かったり。
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数分時間をとったが県境を東へと下り始める。
この辺りきりんこさんの記事で登りだときつそうなナゲ藪との評価であったが実態はさて。
確かにナゲ達はにょろづいていたが踏み跡が通っているのでそこまで苦労しない。展望を楽しむ余裕もある。
そしてその先でナゲ達が繁茂していそうな小ピークは左に踏み跡があったのでトラバースして巻いてしまった。
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尾根に戻り1370mの下りに入ると踏み跡はあるが灌木藪が面倒。ナゲもいるが刺身のツマレベルのおまけだ。何故かここだけハクナゲだった。
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おまけ扱いしたのがシャクに触ったのかナゲの勢力がましたが踏み跡があるのでそこまで。展望を楽しむ余裕あり。
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ナゲロードもほどなくして抜ける。
福島側のあの山は何だ。土倉山か。
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1300mからの急な下りは薄い笹原でナゲは消えた。
ヌーグラ沢中間尾根と比べると本当大したことなかったなと思っていたが1240mより先でポツポツとナゲ度が高まってくる。
そして気付いたらナゲに取り囲まれていた。
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ここも尾根上に踏み跡があるのだがかなり薄い。足元は楽だが腕は使うし脛が痛い。
きたっちさんは尾根をそのまま行くが僕は少し右の斜面に下りてトラバースして見た。
薄いところもあるのだが斜めだし歩きにくい。余り良い手ではなかった。
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結局のところ尾根上の方も薄いところもあり踏み跡も拾えるので尾根上を歩いて行く。
きりんこさんが中々タフなナゲ藪と書かれていたのも頷ける出来栄え。踏み跡が薄くてもあるだけましだが。ヌーグラ沢中間尾根で体を慣らしていなかったらつらかったかもしれない。
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20分ほどでナゲゾーンを抜けて1180mくらいは一気にすっきりとした尾根になる。
電気ケーブル?にブルーシート等人工物も。
ただこの辺りもいずれはナゲ達に取り囲まれるのかもしれない。
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ナゲがいなければあっさりとしたもので。
冬枯れな地味尾根は登り基調でも快適な歩き。
ちょろりとナゲが現れたが踏み跡回避してヌーグラ沢左岸尾根の合流地点に11:43。
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時間は十分なので安ヶ森峠へと歩いていくことに。
少し下って1250m級ピークへと登り返していく。
踏み跡はあるが広いし笹藪薄いしでどうとでも歩けてしまう。快適。
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1250m級ピークを過ぎて東に安ヶ森林道が見えた。
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ナゲのいない笹藪斜面を快適に登れば1294m峰。12:02。
山頂には何もないが何故か一角でナゲ達が身を寄せ合っていた。
実はこいつら三角点を隠していたらしい。またもや一杯喰わされた。
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快適に東の鞍部に下るが登り返すと少し藪い。
きたっちさんは左の中腹をトラバース気味に避けた。
僕は直進したがナゲの細道と言う程の道はなく灌木が邪魔だった。
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きたっちさんと合流し1270m級ピークから南東へ折れて下る。
次の小ピークは正面が岩場だ。きたっちさんは左から尾根の上へと登って行く。
右から回り込んだらどうなるんだろう。この好奇心が別れ道。
微妙に危うく回り込んで一段上がると、僕はナゲと一体化していた。
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続く