地蔵岳を後にした僕は粕尾峠へと歩いて行く。
4年前にヒゲと来た時に1099m地点南側の溝へと下りて行ったので途中までは歩いているはずなのだが記憶がない。テープもあるし迷いようはないのだが。
破線が東へ折れる手前まで来ると急に視界が開けた。
袈裟丸連峰から庚申山まで見えている感じだ。4年前はここまで来なかった。ここまで着ていたら展望に満足してそのまま帰ったかもしれない。ぱっと見まだ雪はなさそうである。
だだっ広い林道跡っぽいのが東に続くがこの破線は谷間へと下りてしまう。
粕尾峠からの登山道は尾根の北東を巻くように続いているようなのでそれに従い踏み跡を辿って行く。
1147m地点には何かあるわけでもなかったが尾根上も歩きやすい雰囲気である。
日光社寺の標石もあった。
11:44、何事もなく粕尾峠の舗装路へと降り立った。きたっちさんの車もあり。
しばらくは舗装路歩きだ。何台か車やバイクが通り過ぎて行く。
道路わきに狩猟禁止ただしイノシシ・シカは除くとの看板が。栃木では良く見る奴だ。
とりあえずイノシシネタが拾えたので本Pに話してやろうと撮影して行く。
彼は最近では向こうから○○にイノシシが出たらしいですよと話を振ってくる程度にイノシシネタに敏感だ。
まあ天気予報通りだが。
法面の横から入って行く。
広めだからこいつを辿れば間違いないだろう。
道なりに進んだら地形図にも残る廃屋に突き当たり引き返して分岐をまた東に進んだり。
昔は人の家の庭だったんじゃないかと思わないでもない雰囲気に。
まあ今は誰もいないからいいか。
振り向けば袈裟丸連峰。よく見たら谷筋には雪。
一旦ただの地味尾根になったが1283m地点付近は拓けた場所であった。12:22。
広場みたいになっていたが周りの雑木のせいで展望は微妙。
なんとなく横根山が見える。
市境沿いに北へと下りて行くと鞍部にオレンジと赤の服を着た二人組が座り込んでいる。
狩猟期の風物詩、ハンターさんのご登場である。
鞍部からの展望は良く、白根山も見えたのでそちらを撮影しつつ近づいた。
どこらへんで狩りしてますかと尋ねるとどうも奥深沢の左岸で狩りをしていたようだが、ちょうど切りあげるとこだから気にしなくていいよとのお言葉をいただく。ラッキー。
ここからは皇海山も見えるんだなあと撮影しつつそれではと立ち去った。
そのまま舗装路を横切り市境を北へ。
境界杭もあるし間違ってないはずなのだがここは踏み跡もなく少し藪漕ぎチック。灌木が邪魔。
勝雲山南東の尾根が分岐する辺りで踏み跡に出た。
さらに少し歩くとアンテナ施設?の横に勝雲山山頂。12:46。
ぱっとしない場所である。
さっさと引き返した。
市境とは微妙にずれているようだが踏み跡が続いていて。
というか階段もあるし普通に道だ。
普通はここから入るのだろう。僕はこういう真っ当な入口の情報の方がよく知らない。
まあいいかとぶらぶら舗装路を市境沿いに東へと歩いて行く。1287m地点先の市境が少し上に凸っている個所を過ぎたくらいまで3年前に歩いているのでそこが今回の到達目標だ。
1287m地点横までやってくるとそこは広めの駐車場で一段高くなっていた。
東端に行けば展望があるかなと立ち寄って見る。
すると展望はなかったが東に一段降りるとベンチがある。
誰もいないし一休みするには最適。
これ幸いと昼食をとることにした。12:56。
といっても舗装路をちょっと先まで行くだけだが。
市境が凸になっている個所を覗きこみ、まあここまできっちり形に沿って歩くことはないかと舗装路で以前の到達地まで東進。これで今日の目標は完遂。
ではどうやって下山するのか。
地味尾根歩きの王道で行けば1283m地点へ戻り南の破線路を下れば駐車地にほぼジャストで下りたち無駄がない。
でも破線路のルートは烏ヶ森さん達先人が歩いた記録を見たことがあるし、鹿沼なのに出来あいのルートで帰るのはつまらないんだよなあ。
まあそんなわけでとりあえず市境の凸部の西まで引き返したところで、僕は奥深沢右岸斜面に足を踏み入れた。
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