破線路と思われる踏み跡をたどると次第に作業道らしくなり、標石も現れた。
どうやらルートは間違っていなかったらしい。
PC280189
しかしこのまま破線路を歩いていくと標高50mほどあげてからの折り返しとなる。無駄だ。
そこで沢底が近くなったところでさっさと対岸へ移ることにした。
よく見ると対岸にはトラバース道がうっすらと続いている。
地形図にない作業道だが利用できそうだ。
PC280190
これはついてるなと破線路より標高20mくらい下で沢沿いに東にトラバースを始める。
しかしこれが罠。踏み跡はおもったよりかなり細かった。
おまけに小さな沢を一つ上り下り。これなら沢底を歩けばよかった。
でも標石やリボンがつづいていたのは不思議だった。
5分ほど歩いたところで尾根を越えて南東にトラバースするため斜面を斜めに上がっていく。
なぜかリボンも標石もあるが踏み跡はかなり薄く滑りやすい斜面だ。よくわからない。
PC280196
巻き上げて小尾根の上に出るとようやく安定した歩きが・・・と思いきや尾根上を歩くことは許されずさらに南へトラバースを余儀なくされる。
もう標石はないがなんとなく薄い踏み跡があり辿っていった。斜度があまりなく優しいトラバース。
とはいえ予想はしていたもののろくでもない歩きをしているなと思ったが不意に東の展望が開けた。
たぶん高川山の手前にある山たちだろう。
この展望地に来るための踏み跡でないのは確かだがピンクテープがあった。
PC280202
PC280204
その先で小尾根に乗り上げるとようやく破線路と合流した。
溝が繰りぬかれており標石もあるしわかりやすい。
しかしながらこの道、倒木だらけでまともにあるけなかった。仕方なくフチの一段上を歩いていく。
PC280207
倒木ゾーンを歩いていくと銃猟禁止の標識。やったぜ。
しかしまあ道型があるだけあってこんなとこも普通に人が入る前提なんだな。
最後は尾根末端から南に曲がり、法面を避けてすんなりと舗装路に着地した。11:53。
ちょうど市境を道路が通過している切通しみたいなところである。大幡峠というらしい。
なおヤマレコの大幡峠では五枚写真が載っているがそのうち四枚は「大幡八丁峠」の写真が載っている。大幡八丁峠は清八山の南にある峠である。誰か直せよと思った。
PC280215
さて対岸はどこからとりつくか。
法面は越えられそうだがその上は笹藪であまり突っ込みたくはない。
少し南のゴルフ場との境界へと歩いていくと、看板横から踏み跡が続いていた。これしかない。
PC280220
踏み跡で登っていくと笹が低く茂っている個所もあるが一応作業道が続いていた。
上に登っていくと展望が少し。
歩いたきた尾根と三峠方面の尾根。
PC280227
そして以外にもこんなところから富士山がよく見えた。
まあ頭だけだし枝は邪魔だったが。
意外なところで拾いものをした気分だ。
PC280230
ちょっとはいいもの見れたなあと思いつつ市境を東北東に歩いていく。
両サイド笹藪が続くが踏み跡のおかげで藪漕ぎはない。
市境だから歩く人がいるのだろうか。
すると突然ゴルフ場方面からガサガサと。なんだと身構えていると巨大イノシシがぶひぃと駆け抜けていった。やたらでかいせいか素早さはなくどたどたとした感じで足が短い。亥年を〆に来たのかもしれない。写真は撮れなかった。
PC280237
12:16、685.1m三角点。
今日は赤く塗られた標石や三角点が多い気がする。
藪の中の三角点もこれのほうが見つけやすいのだが。
PC280241
その先の峠に一旦下りて。少し進むと笹が茂ってきてついに藪入りかと思ったがそんなことはなくすぐにすっきりと。
植林が切り開かれて展望地になっているところに限って対岸の植林尾根しか見えずがっかりした。
とくにかわり映えもしないなあと淡々と歩いていく。
破線路が南にも分岐する場所まで来るとちゃんと進むべき方向、北東に作業道が折り返していた。
南へもちゃんとした道が続いていたが利用者はいるのだろうか。
PC280261
折り返して数分も歩くと植林から一時解放され少し開けた峠が見えた。なにやらそこに行くまで笹が茂っているが。
道端の木に石仏この先一分との案内があったが僕の歩いてきた方向にそんなものなかった。見落としたのだろうか。面倒なので無視。
12:44、近ヶ坂峠についた。ちゃんと今歩いてきた方向にも案内板があるのに驚いた。
PC280264
PC280266
地形図の破線路はここで南→東と周りこんで先へ行くように書かれているがそれは面倒くさい。ついでにそちらの金井方面をのぞき込むと少し先で笹に埋もれていた。誰もいかないんじゃないのかと思ったがまれに歩く人はいるようだ。
まあ僕は案内標識もあるし目の前の尾根をそのまま登ることにする。
踏み跡もちゃんとあった。
登り上げたら笹藪が道を隠そうとしていたがこれも一瞬だけ。
PC280270
さて、峠までは標高を足してあげてこなかったのだが峠から先、高川山までは単純標高差が310mくらいある。峠から一段上ったがアップダウンがあることを考えるとまだ300m以上はのぼりがあるということだ。
今日は割と快調に歩いてきたのだがここにきて足に疲労が出始めた。歩みが遅くなる。
しかし登りを残して休むのもつらいのでなんとかカンバの沢の頭まではいくことにした。
軽く痙攣し始めた足をだましだまし登っていく。
ここにきて倒木がいやらしい。
PC280274
760m小ピークまでやってくると南の展望が少し得られた。
道志の山なんだろうが山名がわからない。
しかし問題は午後になって雲が増えてきたこと。高川山から果たして富士見ができるのか。
PC280278
782m地点を越えて、カンバの沢の頭への標高差100m少々を一気に登る。やっぱつれえわ・・・と思ったら意外とスムーズについた。13:40。
古い山名板一枚だけで展望もろくになく寂しいところだ。
でも足が限界なので腰を下ろして昼休み。
ハイドレーションのスポドリ2Lが空になったのでザックから1L水を入れたペットボトルを取り出・・・せなかった。見つからない。焦った。
PC280288
PC280289
PC280292
記憶を手繰り寄せてみると、朝ペットボトルに水道水を1L入れてから流しに置いたまでは覚えている。ザックに入れた記憶…ないな。やらかした。
大月駅まで歩くつもりだったがこれでは水分が枯渇する。高川山に着いたら最短ルートで帰ろう。
レタスサンドで水分を補給した。

13:58、水分不足のままいったん下り鞍部から羽根子山896mへと登り返していく。
すると羽根子山手前から富士山の眺めがなかなかいい。
逆光だし雲をまとっているがこれはこれで悪くない。
14:05、羽根子山。ここからも富士山がよく見えた。
PC280301
PC280307
PC280310
富士見ができたのは良かったが、ここから50m下って130mくらい登り返すという最後の難関が立ちふさがる。まあ普段ならなんということもないが疲労もたまり水不足の今はつらい。
下っていくとなぜか右ひざにずきっときた。
久々の膝の痛み。少しゆっくり歩いたら収まったが怖かった。
少し急な登り返しを歩いていく。
すると930mくらいで踏み跡が左に曲がっていった。どうも高川山山頂に直接登るルートはないようだ。無視して少し上っていくと岩がゴロゴロしはじめた。
普段なら気にしないのだが膝が気になる。
ここでも左に薄い踏み跡が続いていたのでここは大人しくそちらへトラバースしていった。
PC280319
PC280320
トラバースしていくとほどなく初狩駅からくる登山道に合流。最後はゆるゆると高川山に登っていく。と言いたいところだが水不足で足が痙攣しておりわりと必死だった。
14:38、高川山。
誰もいないのをいいことにぐったりと岩に倒れこんだ。
PC280323
久々の歩き、水不足。これがたたって後半一気に疲れが来たな。
しばらくぐったりして回復したので周りを見渡してみる。
流石は大月秀麗なんとか。富士山もよく見える。でも逆光。
PC280346
PC280344
高川山からは富士山以外に道志の山もよく見えた。南から南西にかけての展望は素晴らしい。
ただ僕は道志の山をよく知らないのであまり感動がなかった。
PC280335
PC280338
PC280342
PC280354
一応北面に雁ヶ腹摺山らしきものたちも見えた。
PC280363
15分ほど滞在して膝の痛みも収まったので下山する。
最短ルートは初狩駅のようだ。大人しくそちらへ。
下っていくと860m当たりで女坂・男坂の分岐。
男坂のほうが距離をロスしないのでそちらへ。多少急だが鎖場もないしなんということもない。
PC280368
大分くだって女坂ルートと合流。あとはだらだら植林の下り。
標識もあるし登山道がしっかりしているので迷いようはない。
立ったか歩いて登山口には15:29。一息つく。
しかしまだまだ駅まで1.5kmくらいある。
舗装路に出て少し疲れたのでペースダウン。
線路上までやってくると対岸の名前も知らない山がよく見えた。
PC280375
PC280388
初狩駅に15:48。
このペースなら水があれば日没までに大月駅まで行けたな。まあ致し方ない。
次の電車まで時間があったので自販機でカルピスソーダを買って飲む。実にうまい。染み渡った。
電車に乗って大月駅へ。
朝の反省を生かして改札を出てからは西へと歩いていくと駐車場すぐ横に出られる陸橋にたどり着いた。朝もここを歩いていればなあ。線路の上を通過し駐車場へ。なぜかスイカを使うと1割引き。少しだけ得した気分で家路につく。
中央道にしては本当に珍しく小仏トンネルも渋滞はなくとてもスムーズに帰った。

今回の軌跡
この地図の作成にあたっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平24情使、第26号)
無題
笹子駅から角研山・鶴ケ鳥屋山を経て丸太沢までは登山道で無雪期なら何の問題もなくあるけるだろうがこの時期はチェーンスパイクがないと危ないところだった。今回は急斜面で先日のトレースがあったからつけなくても歩けたが、安全を考えたら必須だろう。ルート上は展望がありそうであんまりないというのがちょっとガッカリ。雲の出ない午前中に高川山に行っておいたほうがいいかもしれない。
丸太沢から大幡峠まではろくな動きをしなかったがこの手の歩きが好きな人にとってはこれくらいないとつまらないかもしれない。作業道で地味沢を渡渉してからは少し沢を下ってから小尾根に登ったほうがいい。
大幡峠から近ヶ沢峠までは多少やぶっぽいところもあるが道型は続く。しかし最初に一段上って展望を得てからはひたすらじ地味な歩きなので面白味はないかもしれない。一応市境。
近ヶ沢峠から高川山は途中から富士見スポットがいくつかあり悪くはなかった。
ただ午後になると富士山が逆光かつ雲が出てくるので午前に歩いたほうがいいかもしれない。

そんなわけで2019年の登り納めは富士見で〆てそこそこ満足したのだが、天気の都合で2020年の登り始めもまたもや大月に行くことになるとはこの時は考えもしなかった。