330m当たりから北西に派生する支尾根を少しぶらつく。
アカヤシオに囲まれて雰囲気がいい。植林とか藪が邪魔しなければもっといいのだがこれは低山ゆえに仕方のないところか。
空が曇ってきたのも不満だが今日という日は二度とこないので仕方ない。
しかし不思議なのは310mくらいまで降りても蕾が混ざっていること。相変わらず気まぐれである。
僕も気まぐれに腰を下ろすと昼食をとった。11時。
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10分少々ゆっくりしたので支尾根を登り返して南西へと尾根を降りていく。
何の変哲もなさそうな尾根ではあるが
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少し尾根の右側に首を突っ込むとこれだ。
とても気分がいい。
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尾根の左ではアカヤシオのバックに満開の山桜。
青空ではないため雲に桜の白が隠れてしまい残念。
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盛りは過ぎているので支尾根の深堀はやめておく。
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アカヤシオを眺めつつ下りていくと320mくらいから岩々しさが増してきて。
ここの岩場は慎重に下りれば問題なく。
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徐々によそ見して大丈夫かという雰囲気が出てくる。
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その先で尾根が細く、急傾斜になり緊張が増すが支尾根が分かれた下の方にいい感じのアカヤシオが。
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そのアカヤシオが生えている上の支尾根分岐、300mくらいで分かれているのだがどちらも先が細い急な岩尾根に見える。
迷ったが左で一段降りてからアカヤシオをくぐりトラバースして右の支尾根で下ることにした。
きれいなトラバース道に見えるし下の方にもアカヤシオが結構咲いているのだが急斜面であり緊張する。
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アカヤシオで感覚をごまかしつつ普通はこれ下りないだろという急な細い岩尾根をなんとか下りていくとついにロープ無しだとギリアウトかという1.5m-2mくらいの岩壁登場。
無理やり下りた。下から見ると左側なら気を遣えて楽だったか?でもそちらは崖側なので近づきたくなかった。
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頭上のアカヤシオに別れを告げてさらに降りていくと280mくらいで崖の突端にでた。
これは確実に真っすぐ下りられないやつである。
崖下は数十m。
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仕方がないので右に移動し旧斜面をトラバース気味に下りた。
こことて大分急で安全ではないのだが土の地面を下れるだけまし。
なんとか沢へと降り立ったが人様にお勧めできるルートではなかった。
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こんなとこにダム作って本当に水がたまるのか疑問に思う水量。
そんな沢を少し下り、二俣で沢を乗り越して西へ。
すみれを眺めつつ倒木の沢を遡行するか迷ったが面倒なので斜面にとりつく。
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斜面をトラバース気味に上りつつ対岸のさっきいた岩尾根を見る。
やっぱり末端は20mくらい切り立った崖だ。
懸垂下降も大変そうだ。ロープの長さがいる。
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いずれは開通するダム上の道、その横に咲く山桜を眺めていたが工事関係者の車が来たので僕は息をひそめた。
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よじ登る斜面はかなり急で。一応上の方では尾根形となり多少はましになったが大分足に来た。
これまたお勧めできないルートだが330mで支尾根上に出ると楽になった。二本足で楽々歩けるただの地味尾根。
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ぐったりとしつつもそのうち雨が降るはずなので休まずに439m地点北の400m級ピークを通過。12:09。
西へと降りていく。
310mくらいまで一気に下り、往路ではここから南の林道から来たのだがそのまま西へと支尾根を降りていく。
薄く藪っぽいが踏み跡は続く。
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支尾根の末端で沢へと降り立つ。
面倒なのでそのままぶらぶらと沢を下っていく。
すると240mくらいで林道分岐にぶちあたり、ここで林道へと上がった。
林道を少し行き獣道を通過したら後は橋を渡らずに177号に飛び出るだけである。
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12:35、駐車地着。
広い路肩の奥の方にトラックが止まっており、何か聞かれたら面倒なので急いで発車した。
温泉にでも入りたかったがコロナが蔓延する昨今、人がいる設備はゆっくりできない。仕方なくそのまま帰った。生きづらい世の中になったものである。

今回の軌跡

この地図の作成にあたっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平24情使、第26号)
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去年の歩きと今年の歩きでこのあたりの気になるアカヤシオ隠れスポットは大体歩けた。
誰にも会わずにアカヤシオを楽しめるという点ではいいのだがやはり植林や藪が邪魔をするのは難点か。そしてあちこちに点在する岩場はリスクを伴うので番人にはお勧めできない。
主稜線は巻きルートがあるのでいいが、今回の支尾根アカヤシオスポットの突端はロープ使わずにおりるのはかなり危険だと思った。
まあ数年後にはこの支尾根の鼻先を道路が通るようになるので、うかつにアカヤシオに近づけないという意味ではいいのかもしれないが。
しかしまあやはり鹿沼のアカヤシオは開花が遅い。
この日仙人ヶ岳を歩いた瀑泉さんと比較すると200mくらい遅れているんじゃないのか。
今週末ともなれば佐野のアカヤシオ見ごろゾーンは700mを越えているのだろうか。
土日共に晴れではあるが、どこを歩いたものか思案している。