展望もない雪の残る地味尾根を淡々と歩いていく。
アカヤシオがたまに咲いているが見惚れるようなものはない。
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11:20、1091m地点。
北の支尾根にアカヤシオが群れているがほとんど蕾だ。
ここはスルーして先へ行く。
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三境山から休憩なしで歩いているので疲れた。
そろそろ休みたいのだがこれだという場所はなく。
次の1110m級ピークまではとりあえず進むか。
木々の隙間から日光方面の山が見えた。白い奴は白根山。大体間違ってない。
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11:34、1110m級ピーク。アカヤシオは半開き。
疲れたので腰を下ろして昼食をとる。大分歩いてきたけど分岐まで引き返さないといけないんだよな。面倒臭い。コース設定したのは自分だから仕方ないのだが。
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15分ほど休んだので先へ。一旦100m下るのがつらい。
木々の隙間から男体山。
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鞍部まで下って11:58。
腐った標識が倒れている。読み取れない。
尾根直進ルートと右からトラバースするルートがあるようだがまあここは直進だろう。
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北東方面、横根山まで見えているのだろうか。
この辺りでも雪が積もっているくらいだからもう少し標高の高いあちらは当然白い。
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ぶらぶらと歩いていると気づけば細尾根になり1041m地点を過ぎていた。
根本山は人がいるかと思い引き返すつもりだったがやっぱりいくか。遠目に見て雪があるようだったし引き返してるやつも多いだろうたぶん。お昼も過ぎて人であふれていることはないはず。
先へ進むことにした。
やはりこの標高のアカヤシオはまだ早い。
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1050mくらいで道が右へとそれていった。トラバース道になるようだ。
しかし直進して尾根通しでも進めるように見えるので真っすぐ行くことに。
登っていくと雪が残り下りでは通りたくなかったが登りでは問題なく。
急登の先の細尾根を越えるとトラバース道と合流した。
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少し進んで振り向くと展望が。
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この先は登山道だし危険もなかろうと思ったが雪のせいで少し身長にトラバースする箇所はあったり。
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トラバースした先で破線路は南に向かっているようでもあったが踏み跡が薄いので東へと登っていく。
マークもあるしこちらもルートなのか。どっちが正しいのかは知らない。僕は登山道のことはよく知らない。
それなりに急なので雪があると面倒だなと思ったが上の方に行かないと大して雪はなく、そのころには傾斜が緩んでいたので特に問題なく通過。根本山北尾根1190mまでくると標識があった。山頂は近い。
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山頂に人がいたら嫌だなあと思ったが流石に誰もいない、というわけにはいかず。山頂手前に三人のハイカー。横をささっと通過して根本山に12:36。
山頂自体には人がいないのだがさっさと退散しよう。引き返す。
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下りは早いなあと1100mまで降りてくると数時間前に会った古希ハイカーと再会。
どうやら向こうはすぐ先の分岐は尾根直進ではなくトラバース道を進んだらしい。鎖とかはあったとのこと。僕も下りはそちらへ行こう。
1091m地点先の小ピークで休んだという話をしていたら、これ落としませんでした?とUSB変換コネクタを取り出してくる。あ、それ僕のだ。休憩時にザック漁っていて落としたらしい。礼を言って受け取る。袖すりあうのも多生の縁とは言うが、地味尾根で人に会ったら話はしておくものだな。コロナな昨今では憚られるのが寂しい話だが。お気をつけてと別れた。
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トラバース道は鎖をつかんで滞りなく通過し、行きはスルーした展望地で少し停滞。
地味尾根を淡々と歩いて白浜山分岐まで戻ると14:00。疲れた。
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大分足が疲れているのでどこかいいところがあったら休もう。少し足取り重く歩いていく。
白浜山への尾根は三境山-根本山の縦走路より歩く人間が少ないから踏み跡も薄いかと思ったがそんなことはなく。藪もなく快適に歩いて行ける。
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異端で腐ったアカヤシオが落花していた。
蕾のまま落ちているやつらもいて見るに堪えない。
今年のこの辺りの標高は花付きの悪さと雪のダブルパンチでやはりだめだなあ。
コロナ自粛であんまり大っぴらに歩けないからこれでいいのか?
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1090mから北西に下っていくと北西方面の展望が開けた。
袈裟丸から皇海山、白根山に足尾の山々と男体山。オールスターそろい踏みか。
休憩するならここしかあるまい。僕は腰を下ろして残った食料を消費することにした。14:12。
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ズボンについたダニを指ではじく。
そういえば栗原川林道がとうとう年間を通して閉鎖されることになったらしい。毎年のように土砂崩れが起きるからついに自治体が匙を投げたようだ。不動沢コースから皇海山に登り一番つまらない日本百名山とかほざいていた軟弱ハイカーどもはざまあという感じだ。まあ彼らは一度登っているからもう来ないだろうし困るのはこれから登ろうとしていた軟弱100名山ハイカーだろうが。
不動沢コースが使えなくなると次はクラシックルートが混むようになるのだろうか。それともあきらめるのか。松木沢から行くやつは必至こいて日本百名山制覇とか目指しているタイプは少ないと思うし。
個人的にはもう奥袈裟丸山西尾根にいけなくなるのが残念かなあと思う。倉見沢林道に降りる支尾根で暮らしていたナゲ達にもう一度会いたいという想いもあった。郡界尾根登山口からでも行けるのだが一旦400mくらい標高を吐き出してまた登り返すというのが何とも。

15分ほど休んだので先へ。
1064mまでは右側に展望があったがその先は木々にさえぎられて。
淡々と地味尾根を歩いていく。
白浜山東峰への登りがちょっと急に見えてややっ、と思ったが登ってみるとそうでもなかった。
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14:59、白浜山東峰。1140m級の小ピークだ。
70mくらい下ってまた登り返すのが面倒。
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15:16、疲れた足を引きづりつつ白浜山。特に何もない。
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何もないならさっさと下ろう。
白浜山東峰は熊糞山とかいう俗称もあったらしいしたぶん熊が多いんだろう。
藪もない稜線を西へ少し下ってから952m地点めがけて下りて行った。
植林ゾーンを抜けるとなにやら作業道と合流。
そして最後は地形図の実線と合わさり952m地点・・・辺りにある何かの施設にたどり着いた。
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広場の端にプレハブ小屋。どうやら某大の演習林らしい。そそくさと通り抜けた。
無事地味尾根に戻り後は下るだけ。
下るだけなのだが予定している尾根にうまく入れるかどうか。
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850mまで降りてきて、南東・南西に派生する明瞭な支尾根を無視して南に急斜面を下っていく。数十m下から派生する尾根で下るのが一番末端がすんなり着地できそうだから。
しかしこの急斜面が落ち葉の堆積と灌木がまだらで中々厄介だった。
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落ち葉斜面を下りやれやれ尾根形になったかと一安心したがそれが罠。
大岩の崖となっていた。
しかし左側に獣トラバース道がありそれを利用して折り返し下ると岩場の下に出て後は安全に尾根を歩いて行けた。
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無駄に広くなった植林尾根を適当に下りていく。
750mくらいで東から降りてきた未舗装林道に着地。これ利用できるなら南東支尾根下りた方が安全だったか?まあいいか。
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さらに5分ほど下って舗装林道合流。後はぶらぶらと駐車地まで歩くだけ。消化試合。
16:08、路肩駐車遅着。久々に8時間歩いたな。満足してどこにもよらずに帰った。

今回の軌跡
この地図の作成にあたっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平24情使、第26号)
無題
最初取りついた支尾根と下りに使った支尾根以外は既存のルートなので特筆すべきことはない。ただ根本山と白浜山分岐をピストンするのはかったるいのでやっぱり北側か東側から言った方がいいかなあと思った。今回東側はハイカーがいるし北側は集落があるので避けたのだが。
アカヤシオは引き続き残念な感じで。これなら世間に合わせてGWも大人しくしていた方がいいかなという感じ。それでももう少し標高上がればと一縷の望みをかけて、GW初めにもう一度人気のないところに出掛けることにしたのであった。