2020.5.5(火・祝日)
利平茶屋森林公園駐車場 -遊歩道 -薙のようなガレ -猿川左岸尾根 -1204m地点 -1320mくらいから猿川右岸上部をトラバース開始 -うっかり三段の滝落ち口にたどり着く -トラバース継続 -目的のナゲ&ヤシオゾーン -引き返す -長七郎山東面の工事用道路 -利平茶屋への登山道へ -登山道分岐 -鳥居川左岸尾根の1207m地点辺り -1220m辺りから北東に派生する支尾根 -対岸の地味尾根アカヤシオゾーン -適当に下る -笹倉沢 -作業道 -利平茶屋森林公園駐車場

ナゲ達は今日もだめだった。


もう五年近く前の話になる。
利平茶屋から鳥居峠に行こうとしてうっかり笹倉沢沿いの作業道を奥まで行ってしまい引き返し、鳥居川左岸尾根を上がっていくも1207m地点で登山道を下りそのまま下山してしまい、と迷走したことがあった。あの時の僕は登山道外を歩いたことがなく何もかもが足りていなかった。初期の苦い思い出だ。
そんな未熟だった僕であるが何故かその頃すでにたそがれさん、ハイトスさん、みー猫さんが笹倉沢の奥、1239m地点尾根の一本西の尾根を利用して駒ヶ岳東尾根を歩いた記事を読んだことがあった。それもあって赤城東面はいずれ歩いてみたいと思っていたものの機会はなく月日は過ぎていった。

GW、世間の自粛な空気に乗って家で暇していた僕はなんとなしにハイトスさんの駒ヶ岳東尾根を歩いた記事を読み直していた。そこでハイトスさんが参考にした、気ままな男の山歩きの赤城良常さんの記録を見てみるとどうやら1239m地点尾根やその周辺はアカヤシオがすごくいいらしい。それは知らなかったなあ。
赤城の東面はアカヤシオがたくさんいるのだろうかと周辺をヤマレコとこで調べてみると僕が途中で帰った鳥居川左岸尾根や南側の猿川左岸尾根もアカヤシオがいいらしい。そうなのか。そのうち行こう。
一旦はそこで打ち切ったのだが5/4、暇だったのでまたヤマレコを漁っているとアカヤシオが1200mより上までいい感じのようだ。赤城良常さんも猿川左岸尾根を5/3に歩かれており例年より少ない感じと書かれているが写真を見る限りアカヤシオ不作の今年であれば十分に思えた。いくしかないなこれ。出かけることにした。


5/5、最近は割と遅めに家を出ている僕だが今日は登山道を一部歩かざるを得ないので極力すれ違いを少なくしようと早めに家を出た。
6時前に利平茶屋森林公園駐車場につくと一台しか停まってない。やったぜ。準備をして歩き出す。5:56。

ぶらぶらと歩いて橋を渡ると遊歩道が始まった。
三崖の滝方面にいくと1204m地点へは遠回りになるので左側に歩いていく。
コバイケイソウが生える谷間、ここまでは確かに遊歩道を歩いていた。
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5分後、何か急傾斜の薙のような所を登っている僕がいた。
最近の遊歩道は割とハードなんだなあ。
ふと右方をみるとだいぶ離れたところに標識のようなものが見えた。どうやらここは遊歩道ではないようだな。何かおかしいと思った。
ただ現在地は1204m地点のちょっと東に突き上げる谷間にいるようでこれはこれで最短距離で都合がいいなとそのまま登ることにした。
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さらに5分ほど登ると1150mを越えたあたりで薙ぎのようなやつの上端に達した。藪漕ぎがなくて快適だったんだが。
仕方ないので左の枯れたスズタケの斜面へ移る。
適当に標高を上げてから1204mちょい東から北に延びる支尾根の上に出た。
すぐに猿川左岸尾根上に出る。6:32。1090m地点方向を眺めるがアカヤシオはあんまりいなそうだな。標高を上げていこう。
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1204m地点を越えて西へ歩いていくとアカヤシオが現れる。
いい感じの巨木がいるのだがどうも盛りを過ぎたらしく足元に花弁が結構落ちている。5/3にくるのが正解だったか?でもまだ標高上げていけば別の奴が咲いているかもしれないからそれに期待するか。
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一旦途切れると遊歩道案内板が。どうやら合流したらしい。
そしてその先でアカヤシオ再開。
状態はそこまでよくないけどなんだか大量にアカヤシオがいるので結構うれしい。
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そしてアカヤシオ回廊に突入。
例年より微妙かつ盛りを過ぎて花弁が落ちまくっているのにこれか。
全盛期に見たくなるな。これは来年再訪か?
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先へと歩いていくと心なしか花の状態が良くなってきた。
これだよこれ。こういうのが見たかった。
今年はあちこちで肩透かしを食らってきたのでこれでも割と満足。
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左サイドは崖となっていて猿川の沢底は見えない。怖くてあんまり覗いていられない。
なんとなく対岸、猿川の右岸を眺めていると三段の大滝が見えた。落差何十mあるんだろうか。瀑泉さんもあれなら満足か。名前はあるのだろうか。
帰ってから調べてみると名前はそのまま三段の滝だった。
1時間後、三段の滝・上段の滝落ち口に立っているとはこの時の僕は夢にも思っていない。
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しかし中々すごい岸壁だなあと眺めていると三段の滝から左方の崖上にアカヤシオの塊が生息しているのが見えた。気になるなあ。アカヤシオの足元がやけに緑が濃く見えるがあれもしかしてナゲ藪じゃないのか?そのうち行ってみようかな。とりあえずこの時点では保留にした。
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とりあえず目線を戻して歩いていく。
遠くのヤシオより近くのヤシオだ。楽しんでいこう。
すると斜面に緑色の地味っぽい塊がいることに気づいた。花がなければ背景扱い、今日も一地味シャクナゲさんである。
わさわさ大量にいる割に花がないようだが?
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お前ら年に一度の見せ場なんだからやる気出せよとアカヤシオを放置してナゲ達を探る。するとナゲ藪の一角でようやく咲いているのを見つけた。ざっと見た感じ緑の占有空間に対して花は0.01%ない。
ナゲ達も外れ年なのか?
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やる気のないナゲ達を尻目にアカヤシオは結構勢い良いやつらがいる。
あーあ今年こそナゲ達の天下だと思ったのに。これじゃあ勝ち目がない。
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まあなんだかんだここらのアカヤシオも絶好調ではないらしく結構スカスカなのも多いのだがそれに以上にナゲのやる気がなくて。
仕方ないのでアカヤシオを少しおざなりにしてナゲを探した。どうせ遊歩道だしアカヤシオは他のだれかが撮影していくだろう。でも咲いてるナゲは本当に少なかった。
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1260mくらいで遊歩道は北へ降りて行ったが特に関係ないのでそのまま尾根を登っていく。
満開だったりスカだったりするアカヤシオ。
その足元で群れている緑の塊(ナゲ)。
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歩いてきた尾根と咲いているアカヤシオ。
中腹にもアカヤシオが咲いているがやばすぎて近寄れない。
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アカヤシオも次第に蕾が混じりなんだかまばらになってきた。
さっきまで花弁があちこち落ちていたのにいきなり蕾が混ざりだすとは。センシティブなやつらだ。
1310mくらいで猿川源流のザレが左から迫る。右サイドもザレてえぐれていてここだけ尾根が細い。そのうち通れなくなるんじゃないのか。
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そこを通過するとアカヤシオは消えた。
何か崩壊止めの工事とかしてそうなところにたどり着く。1320mくらいか。7:29。
ヤマレコとか見ていたらここから西へ登って工事用道路に出て帰るらしい。
僕も最初はその予定だったのだが事情が変わった。
三段の滝の南方に見えたナゲ&ヤシオを救わねばならぬ。あんなとこ行く人間はろくにいないだろう。
地形図見る限りトラバース気味に下り支尾根と沢形を何度か超えればたどり着ける空気がある。
とりあえず行ってみよう。
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笹薮斜面に薄い獣道あり。これ幸いとトラバースしていていく。
支尾根を越えた谷間にコバイケイソウ生える湧水地が。
なんだかいい雰囲気だが目的地はまだまだ先なのでスルー。
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さらに笹斜面トラバースを続けてから支尾根で一旦50m程標高を下げる。
そこから沢を跨いで対岸の支尾根に行った方が地形的に楽そうだからだ。
尾根にぽつりとアカヤシオがいだか見栄えはせず。
目的の沢に降り立ちさて対岸の支尾根に登り返すかと思ったが、今いるところから沢を一段降りた先、どうも滝の落ち口になっているように見える。
これひょっとして左岸尾根から見えてた三段の滝の上段落ち口なのでは?
時間もあるしちょっと寄ってみるか。
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とりあえず一段降りるかーと支尾根の隙間のザレを滑るようにして降りた。
一段降りて三段の滝より上にある対岸からは見えなかった小滝を見上げる。
帰ってから調べたらあにねこさんが三段の滝を巻き上っていて、この小滝はこんなんでも落差10mらしい。
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カサカサと移動して肝心の三段の滝上段の滝落ち口に移動。
見下ろしてみるが立っている小尾根、目の前が崖で捕まる灌木も頼りないのですごく怖い。
僕にはこの程度のぞき込むのが限界だった。7:57。
P5050196
まあ滝は僕の専門外だしね。
落ち口から支尾根を登りトラバースを再開しよう。目的地は近い。
支尾根に暮らすナゲ達はやはり花芽がない。やる気ナゲであった。
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現在地
この地図の作成にあたっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平24情使、第26号)
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続く