2020.5.24(日)
銀山平 -一の鳥居 -水ノ面沢右岸尾根 -石碑 -天下の見晴 -銀峯 -庚申山 -塔の峰 -丸石沢右岸尾根 -銀山平

久々の足尾は雲の中。


随分と足尾から離れていた。
松木奥は崩壊林道歩くのが面倒だし、中倉山方面は人が一杯いる。塔の峰も興味があって歩き残しているのは仁田元沢からの支尾根くらいで。三年くらい山頂に行っていない。庚申山に至っては5年前に行ったきりだ。あんまりルートの選択肢がないから。
足尾の入り口に近いとこで興味のある軽く摘まめるようなところは大体歩いてしまったし最近では足尾の地形図より他所の地形図ばかり見ている。これではいかんなと久々に足尾に行くことにした。

行く事にしたのは実は先週であった。
水ノ面沢右岸尾根でナゲの花見をし銀峯・庚申山と行き塔の峰で終盤のアカヤシオを見て〆る完璧なプラン。しかしそれは寝坊により中止となった。
一週経過することにより下部のナゲは花を散らしているであろうしアカヤシオも終わっているだろう。遅きに逸した感は否めないのだが天気はどこも曇天模様。微妙な天気では良いカードは切りたくない。天気が良くてコロナもなければ色々と消化したいネタは溜まっているのだが。
どうせ出来合いのコースだしと先週行かなかったルートをそのままスライドすることにした。

5/24、微妙な睡眠時間で寝不足だったが7時前に銀山平へ。かじか壮をすぎて登山用の駐車場につくと結構先客がいた。準備をして歩き出す。7:10。
ズミと藤の花は見頃だったがヤマツツジは地面に花弁が大量。
適当に眺めつつ林道を歩いていく。曇天で薄暗い。
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8:09、一の鳥居到着。
久々の登山で体力低下しているらしく時間がかかった。
実のところ登りで一の鳥居にくるのは初めてだったりする。いつもどこかからの下りでしか通過したことがない。
鳥居をくぐり橋を渡った先から適当に支尾根に乗る。
一本南の水ノ面沢右岸尾根に移ろうとしたが沢に小滝が連続していたので少し上の平坦なナメを飛び石で渡った。
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渡った先から一段上がると広場のようになっておりその奥に見頃のヤマツツジ。
湿った地面にこの先少し不安になりつつ水ノ面沢右岸尾根を歩き始める。8:18。
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藪もなく新緑の明るい尾根を歩いていく。淡い木漏れ日も差していい感じだ。
しかし20分ほど歩いて1180mくらいまでくると新緑とは趣の異なる、深い緑色のイキモノ達が斜面に繁茂している。言わずと知れた藪のモノ、シャクナゲさんである。
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わさわさと繁茂するナゲ達であるが6年前のたそがれさんの記録にもあったように大して邪魔にはならない。たまに軽くひと押しして退けるくらいだ。しかし悪戯好きのナゲ達はここでトラップを仕掛けていた。昨夜の雨かガスっているせいなのか水分をしっかり含んだナゲ達を潜ろうとするとバラバラと水が落ちてくるのだ。ただでさえ湿度が高いのに。
今日は気温は20℃ないのだろうが湿度が高くて不快指数が高い。
たそがれさんが歩かれた時はナゲ達が満開だってようで、そもそもそれを目的に歩こうとしていた尾根なのだがすっかり散ってしまっている。
これでは邪魔ナゲとは言われないだろうがただのオブジェ扱いされてしまうだろう。
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ナゲ達が現れてから10分程度歩いていくと1230mくらいで倒木お化けを見かけるとその先で岩場が立ち塞がった。ははあ、こいつがたそがれさんが巻いた奴だな。予習していた。
しかし巻いたら尾根復帰がわりと面倒らしいのでそのまま登ることにした。この尾根は界隈の人達が一時期歩いていたはずだがたそがれさんの記事以外は見てこなかったので登れるかどうかは知らない。
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一段上り左に上がってみると(晴れていたら)展望がよさそうなところに出た。足がおける幅は狭くて落ち着かないが。ちょうど雲の下端にいるようだ。谷間しか見えない。
さりとて低山はヤマビルクライムになるし日光のもっと標高の高いところは6月になってから行きたかった。仕方ない。
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さてこのまま登るかは迷った。2mくらいの段差を上がればその先はなんとかなりそうなのだがつかめる灌木は頼りなく、足の置き場も心もとない。一旦右に少し降りてそちらからのぼろうかと様子を見たが藪ってて面倒だったので結局見晴らしのいいところからそのまま一段上った。
帰ってから調べたら瀑泉さんもここから登ったようだ。
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上がった上も展望はいいけどガスの中。
ナゲ達の茂る細尾根へと入っていく。岩が見えたのでどうなることかとおもったが地面の上を歩いて行けた。
無駄に狭くて両方切れ落ちている個所は普通に通過はできるが少し怖い。こういう所に限ってナゲは生えていない。使えないやつである。
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9:03、1290mくらいまでくると尾根が広くなり傾斜も緩くなったので腰を下ろす。疲れた。
熊さえ現れなければ雰囲気のいい場所だ。
久々登山かつGWも大した歩きをしなかったせいで脚力低下が極まっているらしく既にしてふくらはぎがピキっときている。
大した距離のルートではないので夕方までに下山は余裕であるが、意外と長丁場になりそうだ。
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10分休憩して先へ。
1340mくらいからまた傾斜が増してきた。山をさぼっていた僕の足にはきつい。のそのそと歩いていく。
傾斜が緩む1480mくらいまで来る頃には辺りはすっかりガスに包まれていた。まあガスというか雲の中なのだが。
見知らぬ山域であれば不安になるところだがここは足尾。道迷いで恐れることはない。怖いのは熊だけだ。時々新しめの糞をみてはこれは熊ではなく猿か猪だなと自分を誤魔化している。
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緩い傾斜のだだっ広い尾根を彷徨っているとガスの中ミツバツツジが佇んでいた。
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1500mくらいについたのが9:50で、そこから天下見晴までは標高がほぼ同じなためすぐにつくと思っていた。
しかし現実は小さなアップダウンと細尾根に岩や根っこが蔓延っており思ったよりは時間のかかる感じで。そして最後は巨岩の横を通過するようになる。
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左に右にと巨岩の横を巻いていたがなんだか岩の上に出られそうだったので天下の見晴らしより手前で上に出てみた。
ここもまた晴れていたら展望よさそうだなあ。
なんて見渡していたら少し手前、登った岩の一つ南東側の岩が繰りぬかれて何か人工物が入っているように見える。何だあれは。
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一段岩を降りて確認しに行く。
木彫りの像と比較的最近の石碑がいくつか。何かの信仰の対象なのか。
こんなのたそがれさんの記事で見た記憶ないけどなあ。
まあなんとも半端なところで岩の上に出て周りを見渡さないと気づかないので見過ごされているのだろう。
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天下の見晴らし手前で思わぬ足止めを食らったが、先へ進む。横にいたナゲがようやく花を咲かせていた。
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この先行き止まりの看板の横から天下の見晴らしへ。10:15。
疲れたので休憩。
天気が良ければ・・・というところで銀峯はかろうじて見えたが庚申山さえ見えない始末。
まあここは登山道から簡単に来れるからいいか。
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5分休んで先へ。
10:25、庚申山荘・六林班峠分岐を突っ切り銀峯への尾根に取り付く。
広い尾根でどこでも歩けそうだ。季節柄笹も薄いし。
そう思っていたのだがすぐに傾斜が増して足が進まなくなった。
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地形図的にも等高線が密だし大岩も見えており傾斜がきついのでやべえところが出てくるんじゃないかという雰囲気だがそんなことはなく。
踏み跡をたどると難なく登っていける。技術なんていらなくて急登な体力勝負の尾根だ。つまり体力不足の僕にはハード。
しかし思ったより早く登れてうっかり銀峯を通過してしまう所だった。
銀峯から先は一旦傾斜が緩みいい感じの地味尾根なので先に行きたくなるのだ。
慌てて引き返して10:54、銀峯(1681m)。
ケルンの成れの果てとたそがれさんの山名板あり。
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銀峯の先、木の根にょろにょろゾーンを抜けるとまた薄い笹の中に明瞭な踏み跡が続いている。時折石杭があるのでそれをつなぐルートに除草剤をまいてあるんじやないかと穿った見方もしてみたり。
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鞍部からゆるく上り返した先の1680mくらいでちょうどいい岩があったのでそのうえで休憩。11:03。
そういえば朝飯もアメリカンドッグ一本だけでシャリバテ気味だったなと少し早めの昼食をとる。
ガスがなければよさげな雰囲気。
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15分ほど休んでいると少しだけガスが取れた。まあ塔の峰とかは見えなくて手前の銀峯とか谷間しか見えないのだが。それでも何も見えないよりはまし。
雰囲気良いし晴れた時に再訪、とも思うのだが庚申山に用はないんだよなあんまり。この尾根下りで使うのはきつそうだし。
庚申山山頂まで残り標高差200m。通常なら30分で余裕という所であるが、今日の体たらくでは12時前かなあという弱気な僕であった。
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続く