地形図見る限り急登なのでわりと面倒かなと思ったが藪もないので大して苦労することもなく。
足を引っ張るのは弛んだ体の重さだけだった。
気づけば1780mを過ぎて急登も終わりかけており樹林帯の中へ。
1820mからの緩やかなゾーンを過ぎて1850mからの最後の急登、ここも大したことはなく通過した。というか一瞬で傾斜が緩んだ。
ミネザクラが咲いていたが曇天に花が溶け込んで映えない。
最後はこれ登山道か?と思われる明瞭な踏み跡を辿りやる気ナゲの横から登山道合流。11:50。
すぐ西の小高いほうが山頂だと気づいたので(まあ道なりに歩けばいいだけなのだが)そちらへ歩いていく。すぐに庚申山山頂だが人がいるようだなやけに重そうなザックを背負っている後姿が見えた。
11:50。ガスガスである。
"ふみぃさん?"
えっ、知り合い?と思って横を見たら藪仲間のbonさんがいた。何でここに(笑)。裏那須以来の1年ぶりだ。お連れさんが二人と一匹。やたら重そうなザックなのでまさか泊りで?と聞いたらコウシンソウを見にやってきたが同行者の安全を考えたのと体力づくりにロープとか色々背負ってきたらしい。お山登りコースだっけ危ないルート。行ったことないけど。しばし歓談。同行者の方のうち一人は某山アプリで僕の記録を時々見ているとか。
bonさんたちは帰りもコウシンソウを見るため別ルートで下り途中から笹ミキ沢右岸尾根を下るらしい。それでは僕もご一緒に・・・と行く場面かもしれないが時間もあるので僕は塔の峰まで行く事にした。12時過ぎにbonさんご一行とお別れ。
しかし登山道に回り込まれてしまった。
ガスガスなので立ち寄るつもりのなかった西の展望地になぜか到着。コンパスを見ろ。
皇海山は雲の中。つまらない不動沢からのルートが閉ざされた今、静かな山頂になっているのだろうか。北と北西からはいったから東と南からもいかないとなあ。そのうち。
猫の額ほどの残雪を横目に適当に歩いていくと西に寄りすぎてザレを尻目に通過することになったり。
1870m級小ピークの上を通過し踏み跡は大体尾根上に沿うように続いていくのだが、5年前は小ピークへ北東からトラバース気味に歩いていったので倒木ゾーンを通過する羽目になったらしい。よくわかってなかったんだよなあ地味尾根歩きを。
一時期この辺りの踏み跡にテープ乱打されていた時期があるらしいが今はすっきりとほとんど何も見なかった。
足尾の盟主もすっきりと姿を見せてほしいところだが今日はこれが限界か。
1650m小ピークが見える。
この辺りの尾根も歩きたいのだが松木奥にいくのが面倒で中々足を延ばせていない。
登山道外して面倒な地味尾根ばかり行ってる癖にという意見もあるだろうが目的尾根までのアプローチが長くて単調な林道歩きは嫌いだ。ましてや崩壊してるし。駐車地から5秒で取り付いて尾根からおりたらそこが駐車地というのが理想だ。
この季節は笹が薄いので踏み跡がなくても関係ない。適当に方角だけ合わせる。
そのうち踏み跡に合流した。
道迷いは怖くない。怖いのはこのガスの中から熊が飛び出てくることだけだ。
終盤のアカヤシオだがこいつは花付きが悪くなかったようだ。
先週で終わっていると思っていたが待っていてくれたのか。
こいつはやばいな・・・。足が重いのだが気持ち早めに立ち去った。
塔の峰はすぐそこなのに雲に覆われてなんも見えねえ。
鞍部からはいつも尾根形に沿って登りさっさと稜線上にでるのだが、疲れて急登を行きたくないという想いと踏み跡の意向が一致しトラバース気味に東北東へ。
何か水の音がするなと思ったら1660mくらいの笹ミキ沢支流源頭で水が出ていた。
こんなとこあったかな記憶にないなあと思ったがいつも尾根を歩いて下を見てないからだろう。
後で調べたらtaka0129さんが塔の峰にテン泊する際に利用していた。
適当に尾根上に出る。足が重い。雲が減ったような気がするがスッキリとはしない。
疲れて随分時間がかかった。まあここからはほとんど下りだし2時間もかからず帰れるだろう。
腰を下ろした。たそがれさんの山名板に劣化なし。
勝手知ったる丸石沢右岸尾根ルートなので適当に行く。
適当に行き過ぎて1620mから北西の支尾根に行きかけて見覚えがないので修正できた。
ツツジはぱっとしないが1490mで東におれるところのミツバツツジはまあまあ。
1140mの人の手が入ってそうだなといつも思う一角で。
まあこんなものかなあというタイム。下りは普通に歩けていたのでやはり足が鈍っていたんだろう。
涼しげなので10分くらい休憩。
うわ・・・僕のタイム遅すぎ・・・。6月に入ったらテン泊も考えているのでこの体たらくにはわりと危機感を覚えた。この程度の歩きなのに筋肉痛が治るのに三日もかかったし。
来週末は心を入れ替えてロングを歩こうと思った。
水ノ面沢右岸尾根は一か所除いて危険を感じるようなところはなかった。雪があると別なのだろうが。ここを雪がある時に通過したきたっちさんは流石だ。
基本的に樹林帯で眺めはないがたまに展望地もあるしやっぱり晴れの日がいいんだろう。せっかくナゲ達もいることだしもう少し早い時期に歩けばよかった。
天下の見晴の先、銀峯経由の庚申山は地形図の等高線の密さに反して危険を感じるところはなかった。下りだと急だからやばいのだろうが登りだと鹿道を追って歩いていく限りは問題ないだろう。ここも天気が良ければ展望がいいのだろうなあと勿体なかった。
いよいよもって足尾で歩きたいところは松木奥に集中して残してしまった。行くなら泊りになるのだが、足尾はいつでもいけるからとどうしても他の地域の天気が良ければそちらを優先しがちだ。県境で白錫尾根-宿堂坊山-三俣山-皇海山 -奥袈裟丸-前袈裟丸と続くラインで半端に2か所だけ歩き残している個所があり、喉に刺さった小骨のような存在なのでそこだけは早めに片付けたいなあと思っている。
でも過去に思い付いた泊りで行きたいリストを適当にまとめてみたら各地合計で50個近くネタがあったのでいつになるかは不明である。
コメント
コメント一覧 (2)
ところであのヤセた部分,確かにあそこは,2歩あれば渡れても両側が切れ落ちてるから気分の良い場所ではなかったケド,個人的には,その前の急斜面の方が嫌らしく感じた覚えがありますヨ。まぁ,ふみふみぃさんとは,コンパスも手の長さも違うから,感じ方も違うでしょうが。
ちなみに,銀峯も塔の峰も久しく行ってないケド,山名板はどちらも健在だったようですネ。まぁ,たそがれオヤジさんも,そろそろ銀峯と思っているかも知れませんが。
それはさておき,盟主様は,不動沢のルートが閉ざされて静かな山頂になってますかネェ。なんか,松木川からが増えているような気がするんですがネェ。
その松木の奥地,自分もしばらく足を運んでいませんワ。まぁ,崩壊林道歩きが別に嫌なワケでも無いんだケド,すっかり足が遅くなってしまったものだから。。。
ふみふみぃ
が
しました