2020年6月21日(日) 同行者:みー猫さん、チェルシーさん、bongenkiさん、クラリス(犬)
大川林道ゲート -大川林道 -ワサビ沢右岸尾根(1389m地点南東尾根) -栃木福島県境1389m地点
-黒滝股山 -1360m地点 -上海岳(1501.3m地点) -大川峠 -泣きの大川林道11km歩き -大川林道ゲート

無雪栃木福島県境歩き大峠-大川峠区間、完結。

ここ一か月、裏那須藪開きに向けてコンディションを仕上げて来た。
テン泊装備での沢歩き、ナゲ藪漕ぎもこなしてきたし体力と藪慣れは十分だろう。
2016年から年一で歩いてきた栃木福島県境大峠から大川峠の区間も終盤。残りの区間、ネットの無雪期で参考になる唯一の記録、烏ヶ森の住人さんの記事では二回に分けて歩かれている。しかも1360m先は残雪を利用してコースタイムを縮められたと書かれている。これを一回で済ませるのは大分厳しいと判断せざるを得ない。しかし僕は一回で済ませたかった。もう大川林道を歩きたくないのだ。
今まで歩いた経験からいくと県境尾根自体の難易度はそんなに高くない。大変なのは県境に出入りする尾根の藪とアプローチの無駄に長い林道だ。
そんなわけで今回は本気で完遂するために集合時間を3時、歩き出し3時半のヘッデン利用とすることにした。参加者は昨年と同じみー猫さん、きたっちさん、bongenkiさん、チェルシーさんを誘い予定のあるきたっちさん以外は参加となった。
bonさんの知り合いも参加したいとの申し出があったのだが僕は今回だけは不退転の決意でおり、飛び込み参加の人間が裏那須の藪が想像以上でもう歩けませんとなって退却となるのは我慢できない。最低でも1360mまでは撤退の二文字はないとお伝えくださいとメールしたところ参加申し込みを取り消されるという。弁えているのは評価できる。代わりというかbonさんはクラリス(犬)をつれてくるという。まああいつなら藪経験も豊富だから問題ないだろう。

6/21、土曜の夜は早めに寝たので日付が変わると同時に家を出る。
集合場所の深山ダム手前の砂利へ2時過ぎに着くとbonさんとチェルシーさんはすでに待機していた。
トイレはコロナのせいか閉鎖されている。2時半くらいにみー猫さんもやってきて朝飯も食べたし集合時間前だが大川林道ゲート前に移動した。
準備をして歩き出す。3:15。
皆ヘッデン歩きをする中ライトなしでうろつけるイキモノ(クラリス)。
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真っ暗な林道だが以前歩いているしこれだけ人数入れば熊も出てこないだろうと安心。
4:08、4kmほど歩いた先の橋で休憩。
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明るくなってヘッデンもいらなくなった頃に唯一橋が流されている場所に。
河原ができていて去年より楽に通過。
4:48、取り付きの尾根となるワサビ沢右岸尾根(1389m地点南東尾根)末端に到着。ヘッデンをしまい藪入りの準備をする。
5:05、藪入り。最初は急斜面を登りしばらく歩いて尾根形へ。去年下りで使っているので迷いはないが登りだと急で疲れる。たまに足を止めつつみー猫さんトップで行く。
普段はbonさんの手前にいるクラリスだがたまにみー猫さんにプレッシャーをかけに行く。
1050m辺り5:18。
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曇天の早朝だしそう暑くないだろうと思っていたが大間違い。風が通らず非常に蒸し暑い。今日に限って帽子をかぶってきたのが裏目に出たか。余裕の汗だくである。こんなこともあろうかと水6L背負ってきたので心配はないが。今日の僕は本気なのだ。
5:54、見覚えのある倒木を潜る。1230m辺り。
この先が巻く必要のある岩場なのだ。
岩場の基部を左からまいて急斜面を笹掴んでよじ登る。ここがワサビ沢右岸尾根の核心と言えるところか。まあ特に問題となる場所のない尾根である。
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6:07、岩場を巻き上った上のスペースで一休み。蒸し暑いので帽子を脱いだ。
6:19、なんとなく僕トップで歩きを再開。
ここからはしばしアスナロにナゲも混じる面倒な藪だが次第に笹メインとなり傾斜も緩んで歩くのは楽に。藪犬クラリスも元気である。
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6:56、1389m地点到着で栃木福島県境尾根に出た。一年ぶりだが展望もなく感慨のない場所だ。
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皆は休憩しましょう的な空気を出していたが僕はまだ疲れていないしここで休憩するのは微妙だと思ったので少し強引に下ったところで休憩しましょうと先へ。大川峠目指して西進。
最初は踏み跡もなかったが下りの笹薮なので適当に下る。
鞍部から登り返すころには獣道らしきものを追えるようになり楽なものだと歩いていく。
隊列は僕、bonさん、チェルシーさん、みー猫さんとなった。
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1350m級小ピークに登り上げていくと先ほどの1389m地点ピークが見えるように。
そして細尾根になったのを好機と見たかナゲ達が占拠している。
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この日は一日ガスっていたのだがこの時だけ雲が少し晴れて南の1486.7m三角点ピークが見えた。
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展望もいいし休憩しましょうということになり1350m級小ピークの西端の笹薮で休憩。7:13。
みー猫さんが見つけた三角点もどき。
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チェルシーさんのザックのねじれか何かを直すみー猫さん。
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裏那須に有袋類現る。
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7:28、歩きを再開。
腰高の笹薮を下る。雲が増えてきてこの先の展望は微妙か。
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鞍部あたりからはなぜかハクナゲがにょろつきだした。他の灌木仲間たちも邪魔をしだす。植生、変わったな。これは次の1390m級ピークまでは時間かかるか?
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そう思っていたのに登り返しになると獣道通る笹薮となり拍子抜け。モンスターネマガリでもない。
有袋類はbonさんの首からぶら下がっている。
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1350mくらいまで登り返してくると背の低い灌木たちが勢力を増し、その間を通るネマガリゾーンを歩くことに。なんとなく獣道を辿ると楽ができる。ウラジロヨウラクは綺麗。
こう灌木の中にネマガリゾーンがあると昔灌木が刈り取られたのではないかと邪推してしまう。
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一瞬笹薮が消えて完全なる灌木の世界にご案内かとドキっとしたがするりと抜ければ背の高い灌木の下に笹薮が。セーフ。
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7:56、県境尾根と黒滝股山の分岐となる1390m級小ピークに到着。
何故かこの一帯はアズナゲ畑となっていた。獣道が通るので適当にザックを転がして休憩。
ここまで順調である。これなら大川峠行けそう。
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進行方向の稜線は既にしてガスガス。
まあピーカンだと干上がるので難しいところだ。
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8:09、ザックをおいて空身で黒滝股山ピストンに出掛ける。
東の赤柴山から北に延びる稜線はガスが取れてみることができた。
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ナゲ藪から踏み跡が消えると黒滝股山への尾根は灌木オールスターズが手ぐすね引いて待ち構えている。ここは楽には通さねえという強い意志を感じる。
噂にたがわぬ極悪な藪のようだ。単純距離200m少々で標高差もほとんどないのに片道30分くらいかかるらしい理由は現地に来れば分かる。
初っ端から空中戦で僕らは黒滝股山へと足を踏み出した。
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続く