"主役、忘れてんじゃねえか?"
ぬっ、とハイマツの隙間から顔を出すのは我らが藪大将、シャクナゲさん。
ハイマツの海から逃れようとしても脇を固める奴らの面子も濃い。
愚直に進んでいくしかないのだ。
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ハイマツの海を泳ぐみー猫さん。
雲が増えてきていい感じだ。今日に限っては曇った方がいい。藪は暑いのだ。
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ハイマツとガチンコ勝負するのは割と久々。去年新鹿又岳でも漕いだのだがあれは山頂付近だけだった。
ハイマツの空中戦は如何にうまいこと枝を移り続けられるか。一旦落ちてしまうともがいて登り上げないといけないので一手間かかる。傾斜があるハイマツゾーンは簡単には移動できず面倒だ。
ネマガリではない笹ロードを発見しちょっと楽しようと進んでいくが"ご苦労さん"とばかりにナゲ達灌木オールスターズに捕獲された。隙間を押し通ったが。
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そしてまたハイマツの海を泳いでいく。
傾斜が緩くなり少しは楽になったようなそうでもないような。
ハイマツの海からみー猫さんがコンニチワ。
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上方の笹ゾーンまでいけばなんとかなるな。そんなに遠くないし。
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そんなに遠くないしナゲロードに逃げたのに10分かかった。
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灌木オールスターズを突破しみー猫さん勝利宣言。
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11:20、1860mくらいの岩場マークのところにポン、と飛び出た。
さっきまでのゲロ藪が嘘のように広場となっている。ハイマツの海を泳いだのは白昼夢だったのだろうかと振り向くと変わらず存在する藪達に安堵するべきか辟易するべきか。
兎にも角にも第一ラウンド終了。
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北面の藪。こちらには用はない。
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第二ラウンドのスダレ山はあちら。
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岩の上でじっくり休んで11:42、先へ進む。
ここは県境の真横に並行して登山道が通っている。少しだけ楽をしようと登山道を歩く。
しかしすぐに登山道は県境から離れるのでその前に藪入り。11:45。
踏み跡があるような・・・いや、ないか。
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相変わらずハイマツ達と親交を深める感じだが、第一ラウンドと比べると藪の頭が低い。腰高くらい。
どうぞお乗りくださいとハイマツ達が枝を差し出しているので通過も楽。これは捗る。何か雨もぽつぽつ降りだしたがクールダウンにちょうどいいか。
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5分ほど藪漕いで左を見るとまだ登山道が並行して通っていた。
登山道歩いてたら30秒の距離かな?当社比で楽とはいえ藪漕ぎでも面倒なレベルではあるのだと現実に引き戻される。登山道歩いてるハイカーに見られたらこいつら馬鹿かと思われるのは間違いない。
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しかしコロナだなんだと心が荒み勝ちな今の世の中、世俗から離れて馬鹿になれる場所も必要なのではないだろうか。
みー猫さんも童心に返り笑顔で藪を超えてくる。
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腰高だしわりと順調、これは楽勝と進んでいったのだがスダレ山が近づくとハイマツが背を伸ばし始めてスピードダウン。空中戦に手間取るようになる。
ならばハイマツと他の奴らの隙間を縫って・・・と思ったが"かかってこいよ"とばかりにびっしりナゲや灌木オールスターズが弱点を埋めていた。無駄にコンビネーションを発揮しやがって・・・。
ガスって景色が見えないのは藪に集中できて逆に良かったかもしれない。
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12:27、スダレ山山頂と思われる辺りについた。まあ当然のごとく藪しかなかったのだが。
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後は県境沿いに登山道まで下るだけだなと思ったのだが、みー猫さんが少し先の広場っぽいとこまで行きましょうという。県境から離れるが少し立ち寄ってみることに。
ハイマツを漕いで行ってみると特に何もないが少し休める空間。
景色を見てから下ることに。
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ハイマツ跨いで県境に戻る。12:33、県境を登山道へ下降開始。
するとすぐに不思議な広場。休むならここか。
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そこから先は何となく隙間があったのでそれに従い方向合わせて下って行ったがそのうち見失った。
まあいいかとそのまま県境を下ると12:41、登山道合流。距離が短いとはいえ下りは藪漕ぎでも早いものだ。
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三本槍までは登山道を行く。藪漕ぎ第三ラウンドは下りメインで行くことにしたのだ。楽だから。
前方登山道の左の方を県境が通っている。ぱっと見笹薮で楽そうだが。
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疲れた体に登りはつらい・・・はずなのだが藪漕ぎがないから体が軽い。
なんとも妙な感じで三本槍に上っていく。スダレ山を振り返り。
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13:11、三本槍岳到着。五年ぶりだ。
あの時はロープウェー使って那須岳・朝日岳・三本槍と縦走しただけでへろへろで足を引き釣りながら下山した。今はこれだけハードに上ってきてまだ藪漕いで下山しようとしている。僕も裏那須の藪に大分鍛えられたな。表那須の藪も思ったよりハードだったが。
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裏那須はガスっていてよく見えない。
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20分ほどのんびりしていたら辺りはすっかりガスに覆われてしまった。
涼しいから悪くはないのだが下りで視界が全くないのは困る。
ちょっと厄介だなと思いつつ、僕らは県境の藪漕ぎ第三ラウンドへと向かっていった。
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続く