13:36、三本槍から登山道を南東へ下り、登山道が県境から離れる箇所から県境藪漕ぎ第三ラウンド開始。
ガスガスでゲロ藪な感じでコンディションは最悪かと思いきや、日差しがさえぎられて涼しいし、空中戦一辺倒ではなくネマガリではない笹薮を利用することで見た目よりは楽に進めた。
花畑でほっと一息。でもガスの中。
みー猫さんは残雪期にここに来たことがあるという。
ハイマツを一跨ぎすると笹原が延々と広がっていた。しかもこいつらネマガリではなく柔らかい。勝ったな(確信)。
笹薮を一気に下っていく。これは楽だった。みー猫さんも笹が優しいし登山道よりいいのではとのご意見。
その直後返り討ちに会いナゲ藪に仰向けになる男の姿があった。14:04。
そしてハイマツが繁茂して隙間を潜り抜けるため時間がかかるように。
灌木→笹→混合ゾーンみたいな感じで進むと最後はまたハイマツも混ざってきて混迷極まる。
ピーカンだったら干からびていた。
もう当分こちら側からの三本槍には用がないな。
このままここで休憩するには狭いので登山道を東へ下っていく。
14:50、1850m辺りのベンチがあるところまできて休憩。
朝日岳方面はガスだが、下界は晴れているように見えた。
北温泉への分岐を過ぎて赤面山方面へ。
みー猫さんがキイチゴを齧る。あまり甘くなさそうなので僕はやめた。
色がより熟してそうな二つを齧るみー猫さんだがなぜか酸っぱかったらしい。
綺麗に刈り払われた登山道を行くが、相変わらず雑木扱いのナゲ達はばっさりとやられていた。
ガスのせいで暗い。
樹林帯を抜けると幅の広いザレに出た。
みー猫さんが言うには残雪期はここを東へ直進するらしいのだが藪めいて道は見えず。
ザレに沿って回り込むようにスキー場リフト跡地へ降りて行った。
このあたりで僕はばてていた。
途中で軽く休憩をしたが虫がうざいのですぐに切り上げた。
スキー場の廃墟まで降りてくるとゴールはすぐそこ。
何故か廃墟の広場にテントが一つ。肝試しか星を見る人か。
レガシィデポ地まで移動し、コロナで温泉にも入れないし現地解散。途中で仮眠して帰った。
コロナがいつまで続くのかいまだに不明だが早く登山後に安心して温泉に入りたいものだ。
今回の軌跡
この地図は電子地形図25000(国土地理院)を加工して使用しています(令和元年手続改正により申請適用外) |
黒川上流は思ったよりもナメが多く癒し渓だった。
あまり遡行記録がないのは大して滝もなく単調なので沢屋的楽しさはないからだと思われる。車があればアクセスはよく即入渓できるし登山道で下山できるので避暑にいくには悪くないと思うのだが。
水場先から三本槍岳の藪は笹薮ゾーンは比較的楽なのだがネマガリ急斜面と大部分を占めるハイマツ&ナゲゾーンは流石那須だなというゲロ藪だった。特に最初の藪は裏那須かどこかでハイマツ・ネマガリとある程度親交を深めてからでないと溺れるかもしれない。
今回はガスってきて真夏の藪漕ぎ的には良コンディションとなったのだが、この季節ピーカンだと干からびると思う。日の長さ的にも残雪が消えた梅雨の前辺りが一番いいかもしれない。
当然ながら残雪歩きをした方が楽なのだがそれは言わないお約束だ。
くたくになって、みー猫さんにも盆休みの歩きはこれで御終いでいいです、後は寝て過ごします。なんて言ったりもしていたのだが、ウメコバ・県境のゲロ藪と歩いて体にキレが戻ったのか意外と筋肉痛は早く回復したため、一日おいて土曜日も山に出かけることにしたのはまた別のお話。
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