2020.8.22(土)
裏磐梯スキー場 -櫛ヶ峰分岐 -櫛ヶ峰 -櫛ヶ峰分岐 -天狗岩 -弘法清水小屋 -磐梯山 -八方台登山口
-猫魔ヶ岳 -猫石 -雄国沼休憩舎 -雄子沢登山口 -泣きの舗装路4km+ダート林道2km歩き -裏磐梯スキー場
人と蚊の多さが玉に瑕。
月末にやばい歩きが控えていた。
それを考えるとこの週末も歩きをさぼるわけにはいかないのだがどこも天気は崩れがち。
そんな中ピンポイントで磐梯山辺りは天気がいいようだ。
磐梯山、言わずと知れた百名山(笑)であり僕はあまり近づきたくないところである。
しかしその北東にある櫛ヶ峰には興味があった。以前野球親爺さんが登っている記事を見て気になっていたのだ。
櫛ヶ峰に登り水場まで行き補給したついでに仕方なく磐梯山に登る。それで下山ではあまりに短い。
そこで西側に目を向けると猫魔ヶ岳なる存在がある。みー猫さんが登ってそう(5年位前に登っていた)。その先の沼まで降りて登山口に下ればスタートの裏磐梯スキー場まで道路歩き6kmで戻れるようだ。トータル24km近くの周回ルート。
所詮は登山道だしこれくらい歩けないと月末の歩きは耐えられないだろう。往復の運転からして面倒だが出かけることにした。
8/22、二時前に起きたがやっぱり福島の北のほうまで行くのは面倒だなあとぐすぐずしていたら二時半過ぎになった。渋々家を出て新4号を行き、矢板から高速へ。猪苗代磐梯高原ICで降ると道の駅があり少し眠かったのでちょっと休む。
コンビニよってから裏磐梯に回り込み裏磐梯スキー場への道に入る。
未舗装だがフラットダートなので安心、と思ったら後1kmくらいのところからボコボコ水たまりが開いていたり。慎重に走れば問題なかったが嫌な感じ。冬は圧雪されるから問題ないのだろうか。
六時過ぎに裏磐梯スキー場の駐車場につくとすでに数台とまっている。
僕も朝飯を食べて出発。6:16。
最初はゲレンデを登っていくのだが最初は水分をたっぷり含んだ草地で転んだらどろどろになりそうだった。
日当たり良好で朝から暑い。日陰に入ると少し涼しげだが。
雲が出ていて西吾妻はシルエット。
ここから右へ行くと銅沼を経て稜線に出るのだが櫛ヶ峰に行きたい僕は直進。
さらに3分進むと櫛ヶ峰方面ルートは森の中へ。ここから右でも銅沼に出るらしい。
しかしここで暑さを吹き飛ばす大問題発生。
チクッとするなと肩を見たらヤブ蚊に血を吸われていた。叩き潰すと血がべっとり。しかも右肩左肩で計四か所。あまり羽音を出さないタイプなのか気が付かず。
潰したところで神経をとがらすとすぐにおかわりがやってきた。羽音がする場合もしない場合持ったがチクっとしたなとみるとすぐに数匹がシャツの上から食いついている。
潰す→蚊のおかわりの無限ループ。どうやらこのあたり沼か池みたいなのがいくつかもありボウフラ天国らしい。こんなところにいられるかと速足で先を急いだ。
一瞬森から抜けるので蚊の姿も見えない。
東の展望があり逆光の中右奥に櫛ヶ峰。
地形図通りだが恐ろしい光景。
登山道はあれを避けてもっと左から登っていくので安心。
荒れ果てた水のない河原みたいな感じになりやがて川上温泉からの登山道を合わせたのが7:15。
櫛ヶ峰の北西側も中々やばい壁である。
でも標識が齧られてるんだよなあ。これ絶対クマの仕業だろ。あまり気配を感じないけど。
藪漕ぎがないと意外と楽なものだなあと思いつつ歩いていくが展望がないのでやる気は出ない。
やがて鉄柵みたいなのが登山道わきに現れたので手すり代わりに利用していく。
右には岸壁、振り返れば銅沼と桧原湖だがこちらは霞んでいて。
稜線まではあと少し。櫛ヶ峰へと続く尾根が目の前。
ここまでもたまたま誰にも会わなかったが磐梯山へ続く登山道も人影はなし。
これは磐梯山は貸し切りか?なんてうまくはいかない。磐梯山は西の八方台登山口から登るやつらが圧倒的に多いのだ。標高1194mから登れるし距離も短いから。ちなみに今日の僕のスタートは標高900mくらいである。八方台登山口からだとピストンになるし距離も短くてつまらないだろう。登山道の標高300m差くらいケチケチするなよと思うが百名山ハンターは頂上に立つことだけが目的だから仕方ない。
中々いい面構えしてるしこれで無名の山ならたまには登ってやってもいいのだが、百名山じゃやる気でないな。今日でサヨナラかもしれない。

まあそんなオマケはともかくまずはメインの櫛ヶ峰である。逆光で見づらいが細尾根の左は上に行くにつれ崩れ落ちている。一応公式には登山道ではない。まあそこそこ危険だから一般人にどうぞとはいえないのだろう。僕には関係ないが。百名山ハンターに見られると面倒なことになるかもしれないからさっさと登ろう。
5分ほど進むとトラロープがある急なところに。どちらかというか下りで必要そう。
トラロープは一旦途切れるがその先のもっと急なところでトラロープ復活。足元がさらさらと滑るのでこっちは登りでもトラロープ掴んでいった。
普通の地面ならなんてことない傾斜なのだが。
びびって少し右側を歩きたくなる。
沼の平北にある池は色がよくない。
傾斜はそれなりだが見た目ほど怖くない。
背は低いが灌木が映えている安心感。なんとなく踏み跡もあるので適当に歩きやすいところを登っていけばよかった。やはりさっきのトラロープがあった場所が核心か。
人工物は噴火観測用カメラらしい。山名板はない。
まあ何も見えないよりはいいのだが。そして僕自身は雲がかからずピーカンで暑い。
10分休んで分岐に戻ろうとすると入れ替わりの人影が前方から。
櫛ヶ峰に登るスキモノが他にもいたかと声をかけるとどうやら櫛ヶ峰は登れないと思っていたが僕が登っている姿を遠くから見て後追いしてきたらしい。これ下れるんですかねと言われたがそんなこと聞かれても。心配ならここまでこなければいいのに。まあ核心部にはトラロープあったし問題ないと思うのだが。
しかし下りの方が見通しがきくのでわりと大胆なコース取りができて捗る。
往路は崖への距離感がよくわからなくてヘリから離れがちだったからな。
高度感はあるがどこまで近づいていいのかよくわかるのであんまり怖くないなあと下って行った。
前方からまた一人櫛ヶ峰へと登るハイカーが。
すれ違った先でもうここまでくれば安全と思ったら滑った。軽く股裂き。
往路も最初らへんですべったなあと今更思い出した。
メインは終わったし後は消化試合。といいたいところだが距離的にはまだ1/5も歩いていない。先は長いなあ。とりあえず水補給ついでに磐梯山登るか。
ハイカー盛り沢山で面倒なんだろうなと思いつつ、行きがけの駄賃で僕は磐梯山に向かった。
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