ぶらぶらと歩いて沼ノ平方面への分岐を過ぎると天狗岩とやらが見えてきた。
その先で草原の間を通るようになると涼しげな小さな水流が気になる。
しかしこの先水場があるらしいし飲むのは我慢しておこう。
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振り向けば櫛ヶ峰がなかなかの迫力。
こちらからみると中盤までは結構な細尾根だったんだなと。
初見がこちら側からで、登れることを知らなければ立ち寄る気がしなかったかもしれない。
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時期がよければ花畑かなというところを歩いていくと、急登が始まる手前の1550m辺りで水場あり。黄金清水というらしい。
しかしこの上にも水場があるらしいのでまだ汲むのは早いかと冷たい水で手を洗うだけにとどめておく。
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急登を上がると登山道は天狗岩方面らしき方向と磐梯山方面に分かれる。
ここで寄り道する意味もないので磐梯山方面へ。ハイカーの数もちらほらと増えてきた。
分岐からほどなく9:30、弘法清水小屋についた。
何人かのハイカーが休んでいる。
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隣に岡部小屋というのもあったが僕には山小屋なんてどうでもよくて。水場はどこだと視界をめぐらす。
すると岡部小屋の反対側に弘法清水があった。冷たくて水量はそこそこ。少しミネラルな味がしたがおいしい。
今日は2Lしか持参していなかったのでここで2L補給する。ついでに一休み。
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9:38、水場すぐ先の分岐から磐梯山を目指す。
八方台登山口からのルートが合わさるため、ここから一気にハイカーが増えた。
のそのそ蠢くチンタラに道を譲られる場面もあるが、降りてくるハイカーに道を譲り譲られで時間をロスする場面が非常に多い。これだから百名山はダメなんだよ。
道自体はよく整備されているが。
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櫛ヶ峰から眺めていたころは雲がほとんどなかったのにいざ山頂が近づくと雲に覆われて。磐梯山を舐めている心の内を読まれてしまったか。
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にょろづくナゲ達はちょろりとしか生えておらずほかの灌木たちに埋没。どうやらここはアウェーらしい。たまの展望地もガスっているためなんだかなあな気分のままガレた山頂についたのが10:00。
ガスガスだがハイカーが大量にたむろっており三角点撮影するのも一苦労。
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櫛ヶ峰側は散々見たからいいのだが猪苗代湖サイドが見えないのは残念だな。
まあいいかと小腹がすいたので僕もハイカーたちの隙間に埋没しカロリー補給。
すると一瞬ガスが取れて西側の展望が。ああこれはスキー場のゲレンデだなという光景。
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下山前に何故か山頂ではなく端の方に立てられた山名板を撮影。
カロリー補給中には20人くらいの団体がこの前で撮影もしていた。
GO TOコロナキャンペーンは団体に適用されなかった気もするが。地元民なのかな。
結局真夏になってもコロナは終息しなかった。このまま秋もコロナと一緒に過ごすことになるんだろう。withコロナとか他県への移動はOKなどと言われても未だにどこか後ろめたい気持ちはある。紅葉の岩手とか行きたいのだが関東から来ましたなんて言った日には存在を消されかねない。早く平和な日常に戻ってほしいものだ。
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10:12、山頂付近を去る。
下りではチンタラハイカーの集団があちこちでのそのそとしていたので後ろにそっととりつき道を譲ってもらった。前方が空いたら軽くダッシュで下る。膝に悪いので普段はこんなことをしないのだが、のんびり歩いていると登りのハイカーがやってきてすぐ止まる羽目になるのだ。やりたくもないタイムアタックをさせられる気分。足にも精神的にもこういうのはよくない。マイペースで歩きたい。
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水場まで下って10:28。
ここで再度水を補給してこの先のロングに備えたいのだが結構な行列。
しかし無駄なダッシュ&ストップで汗をかいたしこの先は少し標高低めが続いていくのでここで水を補給しないと死んでしまう。大人しく並んだ。
まあ水量そこそこなのでそんなに時間はかからず。計3Lほど背負って分岐から八方台登山口へと歩いていく。10:34。
少し先の分岐をまたも八方台登山口方面へ。
すると登山道は尾根の中腹をひたすらトラバースしていく感じに。整備されているがあまりたったかと歩けるルートではなく、登ってくるハイカーには大人しく道を譲っていたのでわりとのんびり歩いて行った。ハイカーは次々くるとはいえ間隔があいているので磐梯山からのくだりと比べると大分心の余裕が持てた。マイペースで歩くの、大事。
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少し登り返しのトラバース道が終わり、1480mくらいから尾根上を下るようになった。
霞んだ桧原湖を撮影できる展望地があったのは覚えているが下りがどんな道だったのか記憶がない。写真も撮っていないので印象が薄い箇所だったのだろう。あまり歩きやすかった記憶もないのだがログを見る限りはわりといいペースで降りていた。
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裏磐梯スキー場分岐に11:21。

八方台登山口方面へすすむと湿地帯らしくしばし木道を歩くことに。
11:25、中の湯の廃屋ゾーン。
廃業した温泉旅館があり、付近では温泉が多少は湧いているものの大したことないらしいのでスルー。
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その先の下りは登山等というより林道規格の幅広。旅館が営業していたころは車が通っていたのだろうか。歩きやすい。
しかし次第に石がゴロゴロして少し歩きにくくなり、少し狭く抉れた普通の登山道並みの幅な箇所も出てくる。こうなると過去に車が通っていたのか怪しいものだ。
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しかしその後はまた廃林道のような感じに戻り、クマ注意の看板を横目に
八方台登山口到着。11:48。
流石は百名山(笑)のメイン登山口といったところか、ハイカーの車であふれている。
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車道と駐車道を横切り猫魔ヶ岳の登山口へ。
クマ注意の看板が僕をビビらせる。
猫魔ヶ岳まで1.9km。その先は下りメインだが雄国沼まで5.3km(猫魔ヶ岳からは3.4km)で、さらに登山口まで3kmくらい+車道歩き6kmでようやくゴール。まだ14kmくらいあるのか。なんとまだ距離的には半分歩いていないという事実。時間はあるからいいけどね。
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猫魔ヶ岳へは緩めの登りがだらだらと続いていく。ずっと樹林帯で展望もないせいかハイカーが全くいない。さっきまでとは大違いでこれが格差社会か。
曇っているおかげで標高のわりに暑さは緩和されているが湿度が高くじんわりと暑い。
しかしここで厄介だったのは暑さよりも蚊。
奴らが復活し大挙して押し寄せてきたのだ。潰してもすぐおかわりがやってくる無限リロードの悪夢再び。しかし僕も朝からそれなりに歩いて疲れているので速足で逃げることができない。何十匹もの蚊を叩き潰すことになった。一度に三か所くらいにくいついている蚊を次々叩き潰すのでスコア伸びまくりである。全くうれしくない。
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蚊を従えて歩いていく。
1350mくらいまでくると背の高い樹林帯から裏那須とかでよく見かける背の低い灌木たちに植生が変わり、少し稜線歩きらしい雰囲気に。そしてここにきて晴れてきたせいで直射日光浴びて暑い。タイミングいいのか悪いのか。ここでもナゲはおまけな存在感。
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振り向けば軽く霞がかった磐梯山。櫛ヶ峰と違い緑の山だ。こちらは晴れなのに向こうは曇り。
どうやら天候は百名山ハンターに味方しなかったらしいな。でも涼しくて登りやすいかもしれない。
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磐梯山山頂では見えなかった猪苗代湖が見える。大分霞んでしまって微妙だが。
ただまあピーカンで見えていたところで広いなあくらいの感想しか浮かばなかった可能性が高い。
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12:40、ここだけ岩場な猫魔ヶ岳到着。
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本当は展望がいい場所なんだろうが周辺の山々はどこもかしこも霞がかって。
まあGPVでみても不思議と今いるこのあたりだけ一日晴れだったから予想通りではあるのだが残念。
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休憩したかったが夫婦ハイカーが休んでいたので先へ。
一気に標高を100m下げると鞍部にはろ過しても飲みたくない沼が。ボウフラいそうなので足早に横を通り過ぎる。猫石への登り返しは足に来たが13:04、到着。
あんまり猫っぽくないな。
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ここだけ夏の日差しが降り注ぐ中疲れたので腰を下ろして休憩。
先客ハイカー一人に追加して年配夫婦ハイカーが雄国沼の方から登ってきた。そして僕が歩いてきた方からはトレランハイカーが。一時的な賑わいを見せる。
好々爺といった感じの年配ハイカーと少し会話。僕は雄国沼の避難小屋に最短で下っていくつもりだが、時計回りで金沢峠経由で沼の周りをまわっていくルートもある。しかしそちらは車道歩きもありつまらないとのこと。
雄国沼避難小屋の方にさっさと降りて雄国山に登った方がいいよとの助言を受けてトレランさんは颯爽と下って行った。僕は雄国山に登る余力はないなあ。
どこから登ってきたのかと聞かれて裏磐梯スキー場からというと、そのコースが一番いいと絶賛される。コース選択は間違えてなかったらしい。どこから来たのとの問いに素直に茨城からですと答えたが遠くから大変だねえ、日帰り?若いなあと返される。地元民っぽいがコロナ過でも茨城からの門戸は開かれているらしい。許された。
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そこそこのんびりしたが13:19、雄国沼への下りにかかる。
普通の登山道だったが、たまにいかにも滑りそうなしっとりつるりとした地面露出ゾーンの斜面がありそこは慎重に下った。まあたまに滑ったのだが。
何回か沢を渡渉するのだが飛び石で簡単。涼しげで顔でも洗えばよかった。
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三回目くらいの沢を渡り1130mくらいからの下りになると傾斜も緩く木漏れ日の散歩道。そこまで暑くもなくこの辺りは意外に蚊が少なくて助かった。
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その先湖近くを歩くようになると少しぼさっぽいが踏み跡明瞭。
北側に回り込むと湖畔を歩くようになり開放的。
よくわからない雑草が花咲いている。少し雲が増えてきたなと思いつつぶらぶらと避難小屋に向かった。
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14:21、雄国沼の避難小屋到着。雄国沼休憩舎というらしい。
中もきれいでトイレもあるのだが熱気が籠ってとても暑い。風吹く外の方がまだ涼しかった。ちなみにこのあたりニッコウキスゲのシーズンにはとてもにぎわうところらしい。今は奴らが朽ち果てた後なので閑散としている。
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8分ほど休憩しさて下るかとなるがその前に地図にある水場マークを探す。
小屋の裏に回り込んだが何もなかった。
間違いなのかなとあきらめて少し下ると、すぐ先で沢が横切り水場らしき空気が。
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冷たくてなかなかいい感じではあるがこれ沼からの水じゃないだろうな。だとしたら煮沸必須である。
地面通ってればいいけどと奥を見るとすぐそこで湧いているわけではないらしく豊富に水が溜まっていた。登山靴でへつりつつ奥の湧水地点まで探るのも面倒でスルー。しかしよく考えたら僕はろ過器をもっているのでここで冷たい水を汲んでろ過して飲んでおけばよかった。水の残量自体は足りたのだが。
水場先で少し登り返してから一気に80mほど標高を下げるとあとは雄子沢駐車場まで緩い下りのトラバースが延々と続く。
トラバースになってからは歩きやすいので距離がある割に淡々と進める。足が疲れていても。おかげで休憩するタイミングがなかなかなくて。
こんな時間に重い荷物をしょって登っていくハイカーとすれ違うが避難小屋泊りだろうか。
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たまに沢が横切るので意地汚く湧水がないかと探るが標高的に地表を大分流れてきた後だろう。冷たいけど。もはや水は足りているのだが冷たい湧水を飲みたいという気持ちだけに支配されている。標高を落として暑いので冷やしたかった。沢沿いとはいえ流れは数10m下なので恩恵はない。
そろそろ休憩入れようかなというところで居り悪く子供連れのファミリーハイカーと出会って抜かす。これで休憩できなくなった。休憩しているうちに追いつかれてまた道を譲られては心情的に良くない。
代り映えしないトラバース道飽きたなあ、足疲れたなあと思いつつ雄子沢登山口まで一気に歩いた。
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そんなわけで雄子沢登山口に15:27。
ここから泣きの6km道路歩きが始まる。登り返しもあるよでげんなり。
なお実はここにはバス停がある。バスに乗れれば舗装路4km分をカットできるのだがあいにくと一本前のバスは14:20。一本後は17:15。空白の時間帯にバス停へたどり着いた僕がいた。
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流石に何もないこんなところで2時間待ちはばかばかしいので最後まで自分の足で歩くことにする。
しばらく歩いたら休憩しようと思っていたがこれが間違い。路肩が狭くて休むのにいいところが全然ない。おまけに今頃になってピーカンで真夏の太陽がアスファルトに照り付ける。嫌がらせかな?
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だらだらと下り基調の舗装路を歩いていく。傾斜が緩いので勝手に足が進むだけまし。
横から湧水でも出てないかと様子見つつ歩いていくと、小沢の横から湧水発見。こいつは来たなと触ってみたがぬるい。がっかりした。
結局途中コンクリ法面のところで腰かけて一息ついたが大体は歩き続けて16:26、裏磐梯スキー場分岐についた。残り2kmくらい。ただし未舗装路で緩い登り。
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重くなった足を引きずるように歩いていく。
裏磐梯スキー場方面からは何台か帰りの車が通り過ぎていく。
意外なことに未舗装路を下ってくるハイカーも何人かいる。バスできたのか山の反対側からきたりしたのか疲れていて話を聞く気にもならなかったが。
少し霞む櫛ヶ峰を眺めつつ、裏磐梯スキー場の駐車地に16:57。もう止まっている車は僕以外に一台しかなかった。
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着替える前にクーラーつけようとエンジンをかける。
しかし排ガスにつられてアブが寄ってきてこれは悪手。
急いで着替えて虫どもを追い出した。
微妙な悪路を慎重に走り、舗装路に出たらもう安心コンビニでアイスボックスとコーラを買い、アイスボックスにコーラを注ぎ込んで飲む。これでキンキンに冷やしたコーラを堪能できる。最近下山したらいつもこれをやっている。
少し仮眠して高速に乗るが郡山から先は大雨。久々に視界がやばい運転で少し慎重に帰った。中々疲れた一日だった。

今回の軌跡
この地図は電子地形図25000(国土地理院)を加工して使用しています(令和元年手続改正により申請適用外)
無題
歩いていて楽しかったのは櫛ヶ峰ピストンしてから黄金清水の区間。ここまでは登山道にしては人が少ないし櫛ヶ峰も中々良かったのでお勧めだ。ただし夏は藪蚊ゾーンがあるので避けた方がいいかもしれない。
磐梯山は人が多いのとガスガスで印象が悪い。紅葉の時期、天気のいい平日に歩いたら印象も変わるのだろうがまた来るかなあと言えば微妙。
猫魔ヶ岳-猫石-雄国沼の区間は地味だがそう悪い印象はない。でも暑いからやっぱりこの時期は微妙だと思う。かといって適期には結構人が多いらしいのでなんとも難しいところだ。雄国沼からの下りは退屈なのでピストンは避けたい。そうなると今回僕が歩いたルートになるわけだが体力づくりをしたい等の事情がなければ最後の6km道路歩きは余計だ。うまく時間を調整してバスに乗れる区間は利用したいところである。バス利用するにしろしないにしろやっぱりこの時期は暑いから向いてない。
水場が山頂近くのイイポイントにあったため水不足になることもなくロングコースを歩き切れたわけだが、やっぱりこの時期は暑かった。蚊も多かったし適期ではないだろう。
普段はもっと楽に歩ける場所も真夏の暑さでは無駄に体力を削られてつらい思いをすることになる。これを実感したのが翌週の歩きなのだが、それはまた別のお話。