10分以上だらけていたが直射日光にさらされたせいか珍しく食欲もない。
さっさと入道岳行って帰るか。12:19、リスタート。
しばし緩い尾根歩きになる。
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しかし鞍部まで降りて登り返していくと登山道は尾根上北側により、たまに藪掴んで通るような足幅の狭い場所もあった。まあ危険は大してない。
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1735m辺りまできて大日岳方面を振り返る。
この日は本当に天気が良かった。天気が良すぎて後悔するというあまりない一日。
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そして南に折れると入道岳はすぐそこ。
登山道が崖際を通る場所があるが歩幅はあるし藪がつかめるので怖さはなかった。
八ツ峰を通過してきた人間であれば障害は特にない。
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鎖場だが岩場だか記憶が曖昧だが一段上がるとその先は傾斜もゆるくほどなく入道岳到着。12:42。
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後は下るだけだしと腰を下ろしてだらける。
集団が戻ってきて僕とおじさんハイカー、兄さんハイカーの三人だけになった。
中ノ岳へと繋がる細尾根を眺める。
一旦標高を1250mくらいまで下げてから2070m↑へと登り返すえげつない行程だ。水場はあるらしいのだが終盤。車一台でコース的には周回できるのだがそれには北西から八海山に登ることが必要。もし僕が行くなら同行者と協力して車二台でロープウェー利用で標高稼いだうえに八海山は全巻きだな。それでもきついだろうけど。
尾根を眺めていたら兄さんハイカーに縦走するんですか?と声をかけられるまさか、ハハハと笑って少し話した。
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南側に下っていくと阿寺山が見える。
当初は向こうに周回するという腹案もあった。
しかしこの暑さでは水が足りないし下山後の泣きの舗装路2.5km歩き登りもあるよ炎天下編に耐えられそうもない。大人しく新開道で帰ろう。
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おじさんハイカーともしばし歓談してから下山にかかる。12:50。
北西方面に越後駒ヶ岳。この日bonさんが登っていたらしい。
しかし何故かこの日の僕は越後駒をあまり意識しておらずあんまり写真に収めていなかった。
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鞍部からの微妙な登り返し、地味につらいなあと思いつつ13:12、迂回路分岐まで戻ってきた。
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新開道へ行くにはすこし迂回路を歩く必要がある。
少し進むと長い梯子の下りが連続。
別に危険はないが落石を起こす危険があり先行集団が完全に通過するのを見てから行く。少し待機時間あり。
どんどん梯子で傾斜を下げて、最後にトラバースすると新開道分岐についた。13:26。
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ちょっと一息ついてから先へ。
新開道の下りはトラバースから始まる。
ここのトラバースが歩幅が狭く微妙な箇所があった。微妙なのでさっさと通過したく写真を撮り忘れ。雨上がりには歩きたくないところである。
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鎖場の下りなんかもあったが、トラバースの方が嫌な感じだったと思う。
10分ちょいでトラバースは終わり尾根上を下る安心安全なコースに。この先危険はないはずだ。
見上げると尾根のここから上はただの崖。登山道もわざわざ迂回するのは当然と言える。
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しかしこの尾根、この日に限っては安全楽勝コースではなかった。
道は明瞭で歩きやすいのだが道の両サイドに茂る藪のせいで炎天下なのに風が通らないのである。蒸し風呂。
水は残り1Lしかないのでがぶのみできない。
受難の下りが始まった。
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気づけば巻機方面の雲が取れていた。
向こうは山頂近くに水場あるんだよな。あっちに行けばよかったか。
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たまに両サイド藪がなくなると風が吹き抜ける。しかし昼前ほどのいい風が吹いてない。
しかもそういうところは遮るものなく直射日光が降り注ぐ。
週明け、すっかり日焼けした僕は後輩に焼けすぎでしょう、日焼け止め塗らなかったんすか?と言われた。面倒だから塗らなかったと答えると紫外線で体力奪われたでしょうとの返し。それ登山前の僕にいっておいてほしかった。水分失っているだけでなく日光浴びすぎて体力を削られていった。
木陰で休もうにも逃さんぞとばかりに日の光は降り注ぎ、藪が保温効果抜群。地獄かな?
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ぐったりとして15分くらいの休憩を何回か挟んだ。
少し日差しが弱くなった隙に下り、這う這うの体でカッパン倉(1268m地点)についたのが14:55。
分岐からコースタイム1:10のところを1:30。そこまで遅れてないようにも思われるが体調良ければ一時間かからずに来られたと思うくらいコースの大部分は緩い下りだった。
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カッパン倉から下りにはいると、背の高い樹林帯になり日差しが和らいだ。少し風も通り体調回復。少し下りの速度が速まる。
1110mまで下って15:10。もう少しで某山アプリの地図によると水場がある。まだ水が残っているので腰を下ろしてちょっと休憩。
ここでふといやな予感がしてスマホの機内モードを解除した。運よく電波が入る。
水場情報をネットで検索してみることにした。たまにこの某山アプリ水場情報が間違っているのである。調べてみると案の定水場情報が間違っていた。1020mくらいに水場があることになっているが本当は945m辺りらしい。
今まで某アプリと意味もなく伏せてきたがYAMAPだ。後日地図を見てみると水場へのルート情報は正しいルートに修正されていた。しかしYAMAP運営は詰めが甘い。
今でも地図を見ると水場への分岐ポイントクリックすると1019mと表示されるのだ。本当は945mくらい。ルートは直したがポイント名は修正し忘れたらしい。抜けてるなあと思う。
ともあれ水場までまだ150m下らないといけないので15分休んで体力回復することにした。
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15:24、水場へ下りはじめる。
適当に下って15:43、4合目の稲荷清水。お稲荷さんの石像と小さい鳥居あり。
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さて待望の水場はここから左に曲がり踏み跡をたどっていく。
一分で水場に到着。しかし夏でも豊富に出ているらしい水は最近雨が降らなかったのかちょろちょろであった。
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一応冷たいし補充できるだけましだけど・・・。
500ml時間をかけて汲んで一気飲み。
16時には下ろうと考えていたためそれまで水をためたが1L汲めなかった。
まあここからなら持つだろう。
分岐に戻りお稲荷さんに別れを告げて16:02、登山口を目指す。
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ここから登山口までコースタイム1時間20分とのことだが標高と距離を考えるとそんなにかかるはずがない。まあ疲れてるから一時間ちょいかなと考えてそのペースで降りていく。
ずっと明瞭な登山道の下りで順調だったが、670mから下は雑草が生い茂っていた。
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上の方は手入れされている感じだったのに下部がこれとは不思議なものだ。
沢沿いの草むらの踏み跡をたどるが一回気づかずに沢に片足突っ込みかけて焦った。
沢沿いをススキにくすぐられながら下っていくと16:51、555mくらいで林道終点についた。
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途中休憩するつもりだったがここまで来たら下った方が早いな。
水補給したのと暑さが和らいだおかげが体調回復してるし。
一部舗装された林道を一気に下ると17:01、登山口についた。
朝は満杯だった車ももう僕以外二台だけ。
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登山口先の路肩で車にザックを片付けて靴を履き替えていると、その二台もすぐに出ていった。
やれやれ今日はラス引いてしまったか。本当僕は暑さに弱いな。出発ももう少し早くして気温が上がる前に標高稼ぐべきだったか。
まあ無事帰ってこれたからいいかと着替えて登山口を後にする。
IC手前のイオンによっていつも通りアイスボックスとコーラをゲット。冷えたコーラを飲むと生き返る。意外に眠くなかったので渋滞にも巻き込まれず、わりと早く家には着くことができた。

今回の軌跡
この地図は電子地形図25000(国土地理院)を加工して使用しています(令和元年手続改正により申請適用外)
無題
今回の反省点は時期が悪かった、これにつきる。
9月に入れば新潟も涼しいかと思ったがそんなことは全然なかった。よくよく考えたら4年前の九月頭も新潟で痛い目にあっている。反省がいかせていない。
鎖場は多いがこれ進んだら死ぬわ、なんていう所はなかった。高所恐怖症ではなくそれなりに登山経験があれば特に困らないと思う。岩もしっかりしていてあまり滑らなかったし。でも雨上がりで濡れている時にはいきたくない。
10月半ばには紅葉が素晴らしいとのことだし涼しくなるそのころに歩くのが正解なんだろう。今回暑さにやられてなんと10時間半かけてしまったが、涼しかったら8時間くらいで歩けたんじゃないかと思う。標高差あるけど距離は10kmちょっとしかないし。

この日の暑かった思い出と天気が微妙だったのもあり、翌週は山をさぼった。
これではいかんと流石に四連休は泊りで出かけたのだが、残念ながら紅葉にはまだ早いのであった。