2020.9.21(月・祝)
泊岩 -新潟焼山 -胴抜ヶ切戸 -影火打 -火打山 -天狗の庭 -高谷池 -富士見平 -黒沢橋 -笹ヶ峰登山口 -駐車地

晴れたり曇ったり。

四時に目覚ましをセットしたが、三時過ぎに目が覚めるとどうも雨が降っているような雰囲気。
シェラフから抜け出て外を見ると案の定辺りはガスに包まれて風雨で寒い。即座に小屋へと引っ込んだ。
昨日の予報では4時くらいには雲が消えて九時くらいまで晴れるはずなのだが怪しいな。
とりあえず4時までうつらうつらして時間をつぶす。
4時になっても相変わらず外は雨降り。どうしたものか。

ここで昨日縦走兄さんから得た情報が意味を持ってくる。雨だからとピストンで引き返すと富士見峠から下の藪ゾーンで濡れネズミは不可避。一方で新潟焼山-火打山の間は刈り払いされていたとのことだから藪濡れすることはない。前進するしかないか。
餅ラーメンの朝食を済ませると、身支度を整える。
5時前に小屋を出ればいいだろうと少し時間をつぶしていると雨が止んだ。
今のうちに行くしかない。4:49、泊岩から新潟焼山へ歩き出す。

心配していた寒さであるが、上下合羽を着ているとちょうどいいくらいだ。
そして10分ほど歩いていると再び雨が降り出して、珍しく下まで合羽を着た甲斐があった。いややんでほしいのだが。
道は整備されているのでガスガス&暗闇ヘッデンでも歩いて行ける。
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2200mが近くなると樹林帯を抜けて、下草程度のザレたゾーンを歩くことになる。火山らしい。
樹林帯と違い暗闇だと道をそれる可能性があるので慎重に踏み跡を辿っていった。
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2300mを超えて谷間を登る。
小尾根を横切った先でどちらに進むべきかとガスのせいで迷うが方角的に東でいいようだ。
よく見るとマークのある岩ゴロゾーンを抜けると道は明瞭になった。
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小尾根にのり南側へ急傾斜を登ると真新しい白いロープあり。
登り上げてから東へトラバース。山頂かと思ったらまた少し下りて登り返しがあるようだ。
ガスガスの中慎重に歩いていくと何も見えない新潟焼山についた。6:06。
重荷になれたのか体の動きはスムーズだったが何も見えないのでつまらない歩きだった。
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さてここにきて電波が入るので天気予報を見てみる。
九時まで晴れではなく九時から晴れになっていた。使えない。
9時までまったところでそのあとまた予報外れそうだしどうしたものかと20分ほど思案していると少しガスが取れた。これなら進むかと思ったがすぐ先の三角点につく頃にはもうガスガス。6:25。
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しかしうろうろしていると火口は覗き込めたので焼山はこれで良しとしよう。
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悩んでても仕方ないから先へ行くかと歩いていくと行き過ぎた。登山道は最初市境沿いではないらしい。まあ見た感じとても下れそうにないがれがれだったのですぐわかったが。
少し戻った草地を下ればよいようだ。6:29。
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どこでも好きに下ればよさそうであったが、少し進むと岩にマークがあるのに気が付いた。これを辿っていけばいいか。
背の低い草地なのでわかりにくかったが、よく見ると時々最近刈られた跡があり、確かに整備が入ったようである。道型がなんとなくわかる。
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しかしガスってて面白味はないなと思っていたが、ぶらぶら下っていくとガスが流れて晴れ間も見えた。
朝日に照らされた草原は秋めき始めており何かうれしい。
少しやる気が出てきた。
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急斜面を降りて2270m辺りまで来ると一旦登山道はトラバース気味の下りとなり少し傾斜が緩む。
ここまできてようやく妙高山が頭を出した。
火打山への縦走路は少し見えたが山は見えなかった。
ガスが流れて刻一刻と景色が変わる。
シャッターを切る時間が増えて、足はなかなか進まなかった。
ピーカンだったらいつでも写真が取れるのでさっさと降りたかもしれない。
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さらに下っていくと火打へと続く縦走路がようやくしっかり見通せるようになった。
縦走兄さんの言葉通りこの先もしっかり整備されたらしく稜線に一本道が続いていく。
藪漕ぎ修行のつもりだったがこの天候なら整備されていて助かったな。
人気のない気持ちのいいトレイルを楽しめそうだとワクワクしてきた。
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ようやく雲の向こうに火打方面のピークも頭を出すが、どうやら最奥の火打山はこの角度では輪郭しか見えないようだ。
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さて登山道は下るにつれて刈り払いが目立ち、道迷いはありえない状況になってきた。
登山道上の藪がないのはいいのだが、いかにもずるっと滑りそうな地面露出部で横に支えとなる丈夫な灌木たちがいないのは下りだと少し気を遣う。たまに藪に突っ込んでブレーキかけて下ろうかと思った個所もあった。雨上がりだとチェーンスパイクがあると安心かもしれない。一回滑ってヒヤッとした。
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2150mくらいまで下ると草地ゾーンが終わり、灌木トンネルを下るようになる。
こうなると掴まるものがあるので安心感がある。
2050mまでくると傾斜が緩くなり灌木帯に拓かれた広く快適な登山道となる。
アクセスがよければ人気が出るだろうと思うのだが。
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胴抜ヶ切戸の手前南側は過去に刈り払われた痕跡があり、幕営できそう。水場はないしここは特別保護地域だから張れないのだが。
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そのすぐ先辺りが胴抜ヶ切戸なのだが平坦な登山道の途中で看板があるわけでもないので明確にどこかは分からない。7:34。コースタイムを10分オーバーなのでのんびり下った割にはまあ良い方だろう。
ナナカマドをはじめとした灌木たちはまだほとんど色づいていない。
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胴抜ヶ切戸から登り返してすぐにまた鞍部へと下る。
その先からがお楽しみの稜線歩きなのだが、ガスたちが許してくれないようだ。
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鞍部に7:44。ちょいと一息と腰を下ろしておにぎりを食べる。
ここで10分程度休んでいる間にご覧のありさま。
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まあ火打山にはここからまだ時間がかかるしそのうち晴れるだろう。
7:57、まずは影火打目指して登っていく。
ナナカマドが色づきかけ。
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しっかり整備されており何の支障もなく歩いていく。いや、ガスは支障があるのだが。
稜線北側は切れ落ちているのだが灌木ガードがあるため酔っぱらってない限り落ちないだろう。
細尾根もあるが危険は感じない。
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登っていくと色づくツツジや年中色づかないイキモノも出てきた。
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しかしこのあたり不思議なもので、笹が全然見当たらない。
谷川方面の県境ではネマガリもかなりの障害になったものだが基本草地+灌木のようだ。その灌木たちは基本成長が遅いので数年手入れされていないだけならちょっと伸ばした手が邪魔な程度だろう。雑草が刈り払われて快適に整備されているのだが、これなら整備前でもそこまで苦労はしなかったかなあと思う。
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2110mまで登って8:33。途中で天気予報チェックしようと立ち止まっていたせいもあるのだが全然進んでおらずびっくりする。まあ道は歩きやすくても急登に重荷を背負った体が拒否反応起こしたらしいな。涼しいおかげで心肺機能に負担はないのだが。
すると上からハイカーが降りてきた。今日初めて人と遭遇。
早速情報交換。お互いこの先稜線は整備されて藪なしと確認して笑顔になる。
この方は金山方面へ縦走していくらしい。水場がないけど向こうの稜線も気持ちよさそうだったな。
5分ほど話して別れた。
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一人になって再び先へと足を進める。
しかしガスが立ち込める白い世界でやる気を出せというのも酷な話。
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しかし2180mくらいまで登った8:46、突如としてガスが流れ、さっきまで視界がなかったのが嘘のように展望が広がる。
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おそらく白馬岳辺りの北アルプスの山も頭を出して。
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山の天気は変わりやすいとは言うけれど、これは劇的過ぎでしょうと苦笑いしつつも、見上げる影火打前衛峰へのルートはとても気分良く歩けそうで。
何だかんだで今回の登山はここにして正解だったかと。少し足取りも軽く、先へと進んでいった。
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続く