朝日連峰にエズラ峰なる山があるという。
主稜線から1.5km程の距離ながら、稜線からの高低差があり、登山道はなく灌木藪漕ぎを強いられ、そこから先は行き止まりなことも併せてか滅多に人が足を踏み入れることはなく、登山道から眺めるだけでハブられている寂峰らしい。救わねばならない。
今年の紅葉は遅れていることから紅葉ワンチャン間に合うのではとの一縷の希望を抱き、今更ながらの夏季休暇を申請し僕は旅に出た。
折角の初朝日連峰、エズラ峰までに雑魚百名山を踏んでから行くかとあえて遠回りな縦走で目的地を目指した。
初日はガスガスで風雨に耐えつつの歩きだが意外と紅葉が楽しめて。二日目に通過点の以東岳を超えるとそこは季節の境目だった。登山道を離れ草原を下るとエズラ峰へはハイマツ率いる灌木軍団が立ちふさがる。踏み跡もない細尾根を行けば世間から顧みられることもない紅葉が僕の目を楽しませてくれた。三日目は下山だけなのでさっさと済ませたかったが生憎の天気で雪まで振り出す始末。しかし意外と眺めはよく紅葉もそれなりに楽しめて。中々に充実した三日間だった。
下山後一泊したついでに南蔵王の山にも寄ってみたが天気予報に裏切られた。
詳細は後程。