2020.10.3(土) 同行者:みー猫さん
赤谷川本谷1520m二俣手前 -沢を詰める -稜線 -オジカ沢の頭 -肩ノ小屋 -谷川岳(トマノ耳・オキノ耳)
-神社 -谷川岳 -肩ノ小屋 -天神尾根で下る -熊穴沢ノ頭 -田尻尾根 -登山口 -白毛門登山口駐車場

紅葉ピークも日差しは淡く。


5時過ぎくらいに起きだして朝飯を作る。
生憎の天気で上空はガス。いまいちやる気が出ないがとりあえず沢を詰めないと帰れないので出発準備を。6:16、テン場を発つ。
すぐ先の1520m二俣を左に入った。
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水流は細くなりまさに源流といった感じだが意外にもナメ小滝が出てきたりして。
ヌメりのせいで少し気を使う場面もあった。
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枝沢がいくつも分かれるが水量の多い方へと進んでいく。
1570m二俣を右へ。6:36。
今日はみー猫さんがいつもの調子で途中から前へ。
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すると狭い谷間の詰めは、もはやナメ小滝もなくしょぼい小滝がたまにあるくらいのゴーロに。
少し先で右岸に湧水発見。昨日4.5L汲む必要はなかったか・・・。
まだ2.5Lくらい残っているのでここでは汲まなかった。
こういう湧水があちこちにある沢だと楽でいい。
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6:52、1640m近くまで詰めるともはや水量はほとんどなく。
巨岩の登りはフェルトだと逆に危ない。休憩して登山靴に履き替えて沢装備解除。
気づけば上空のガスは薄くなり展望が広がりつつあった。
これは期待できるか。
稜線を歩いて行く人影も見えた。
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7:12、先へと進んでいく。
5分程度進んだところで、1660m辺りの二俣についた。
確かここを右に行くと詰めの藪漕ぎが長いとか見たような。
大分稜線も近いのでさっさと上がろうと左に入る。
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沢の詰めによくあるネマガリトンネルを3分ほどくぐるとまた分岐に出た。右か左か。
左は段差を上がるともう沢形がないようだ。
左に上がってみる。
しかし上がってみると右の沢形も行きつく先は同じだった。
飛び出た先の草原を上がれば登山道はすぐ近くだと思われる。
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気分よく草原を上がっていく。
行きついたネマガリ藪で最後の一仕事、と思ったら一分でポンと登山道にあっさり飛び出て。いつも詰めがこれぐらい楽ならいいのに。まあ正解ルートを引けたらしい。7:28。
万太郎山方面を眺めると北の新潟側が色づいていた。
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一息ついてさてどちらに下山しましょうかと。
白毛門登山口に車をデポしてあり、バスや電車を利用するのであれば下山口はいろいろ選べる。
みー猫さんは紅葉具合から平標方面は微妙に思われているようだ。僕はぶっちゃけどこも良かったのだが、ロープウェー休止中で谷川岳が近年まれに見るくらい過疎っているのではないかと推測しており、谷川方面でいいかなあと思っていた。とりあえずオジカ沢の頭へと登ってから考えることにする。
陽射しがあればなあという感じに色づき始めているが、このあたりの標高はまだ少し早い気もする。
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疲れと写真撮りまくりで足がなかなか進まない。同じような写真ばかりで大体後で没にするのだが。
オジカ沢の頭くらいの高さになるとなかなかいい色をしている。
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カマボコ型の避難小屋横を通過。
俎嵓方面の稜線を眺める。谷川乗越から藪稜線を歩いてきても今いる場所にはたどり着けるが、あの稜線を歩く気はあんまりない。沢屋さんが沢を詰めた後わりと歩いているらしく記録があるのだ。あそこを歩くためだけに谷川乗越までもう一度は労力に見合わない。
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8:00、見頃っぽい紅葉を横目にオジカ沢の頭についた。
谷川岳方面は雲がかかるが新潟側は雲がないような。
それよりも足元、新潟側の谷間が紅葉でとてもカラフルなのが気にかかる。
どうもこの先新潟側はずっと見頃の紅葉な雰囲気がある。
これなら谷川岳方面行きますかと意見がまとまった。
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谷川方面に歩き出して振り向くと背後がガスに襲われていた。やっぱり谷川岳方面しかないな。
道端のナゲの葉をペロりと捲る。ほう、夕張メロン色か。アズナゲだな。
ナゲ達も葉っぱを裏返せばアズナゲなら紅葉に対抗できるのに。いや、無理か。むしろより目立たなくなり没個性になる可能性もあるな。
所詮ナゲ達は地味植物。紅葉する灌木たちにはかなわない。
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そんな僕の挑発に葉ぎしりするばかりのナゲ達であったが"目にもの見せてやんよ!!"と逆襲してきた。
掟破りの狂い咲き。季節はずれすぎてとても小さいが花を咲かせてきた。お前ら今10月だぞ?
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ナゲ達必死の抵抗だったが、所詮は多勢に無勢。一株咲かせたところで勝ち目があるはずもなく。目を伏せて先へ進む。
都合のいいことに色づく新潟側にはガスがなく、群馬側は雲が吹き上げて真っ白。まさに中央分水嶺と言える光景か。
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鎖場降りてだらだらと歩いて行く。
行くも紅葉、退くも紅葉。なかなか足が進まない。
これで日差しがあれば文句はないのだが。薄日でもあるだけましか。
ぽつりぽつりとすれ違うハイカーが出てくる。
これでもシーズンにしては少ない方なんだろう。
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8:45、中ゴー尾根分岐。何も見えない。
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肩ノ小屋が近づいてきた。
遠くからはよくわからなかったが谷川岳の西側も紅葉は悪くなさそうだ。
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万太郎谷本谷ってどれくらいの難易度だったかと見下ろして。
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9:13、何度も振り返り谷間の紅葉をのぞき込みと時間をかけて肩の小屋についた。
何人も小屋前で休憩しているがベンチは空いているので一休み。
谷川岳へ荷物を背負っていくかデポするかの判断は、修行のためと考えて重荷で行くことにした。
谷川岳への登りは別に岩場とかはないらしい。もっとおどろおどろしいものと考えていたのだが。そうじゃないのか。まあよく考えたら観光客でも行けるレベルだしな。
実のところ、白毛門には四回登り、朝日岳から巻機山までの県境縦走までしている僕であるが、谷川岳そのものにはいまだ登ったことがなかったのである。
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続く