鞍部への下りと登り返しでしばらく木道を歩いて行く。
なんでだろうなあと思っていたのだが赤いのを楽しむには数日早かったと後日のヤマレコ記録を見て知った。まあ改めて紅葉の守門岳に来ることはまずないのだが。
9:16。ほぼ三時間か。まあこんなものだろう。
タイミングが良かったのかまだ早い時間だからなのか山頂には二人しか先客はいなかった。
西の方に見える低山は鋸山?
権現堂山は見えていると思うのだがその奥はどこの山まで見えているのか知らない。
東尾根はやはり興味を引く。烏帽子山への尾根もいいが、東に延びた先にある黒姫というピーク、残雪期限定なんて言われているんだろう。いつか藪漕ぎして救いに行かないと。
下山と言ってもまずは大岳まで軽く稜線歩きだが。
大岳南の鞍部への下りと登り返しがつらそう。
あーあ、と思いつつ登ってくるハイカーに道を譲ろうと一本道の木道から、退避スペース用であろう少しだけ存在する横の木板ゾーンに移動する。すると全力で滑って華麗にスライディングを決めてしまった。横向きに。びっくりするくらい綺麗に横滑りして下手に手をついたりもしなかったので手指と足は無事。木板にうちつけた腰だけが痛いが軽い打撲なのでセーフ。どうやら退避スペースは人が歩かないから苔が生えているうえに傾いていて滑ったらしい。
僕よりも道を譲られたおじさんの方が驚いていた。
いらぬ恥をかいて守門にさよなら。
そして大岳へと歩いて行くのだが、少しモヤっと雲が現れた。
振り向いたら守門岳は雲に覆われていた。
抜けてから振り向くとちょうとハイカーがつるっと滑ってしりもちをついていた。気まずい。
鞍部へと降りていく途中で今日一の綺麗な紅葉。やっぱり赤いのを楽しむには少し早かったんだな。紅葉は早くても遅くてもダメと気難しい。
あれが大崩平か。
上から下ってきた年配のハイカーに今蛇がいたんで一応気を付けてくださいというと、何故かそれで気に入られたのか今年は台風が来ていないから紅葉が傷んでなくていいとか、どこどこの山まで見えるんですとか色々語りが始まった。まあ僕もこのあたりの山については門外漢だし時間は余っているので地元民っぽいしとりあえず話を聞いておくことにした。本当に天気がいいと北は鳥海山、西は白馬まで見えるとか色々聞いたが忘れた。どうせなら山頂であれがどの山でと教えてもらえば都合がよかったのにと思った。
話は年配ハイカーの連れらしき人が現れるまで10分程度続いた。まあいい休憩になったと思えばいいのだが。
紅葉や泥濘を楽しみつつ歩いて行く。
大岳分岐からもかなりの人とすれ違ったし僕と逆周りの人が多いのかな。
そう思っていたのだが、どうも保久礼駐車場から登る人間が多いようだ。
二口登山口よりも300mくらい標高が上。ピストンになるし大岳南の鞍部で登り返しがあるから事はそう単純ではないのだが。まあ大岳までで帰るなら一番楽だろう。登山っぽくない格好の若者も多いし。
何故か山頂の方が人がいない。展望がないからか。一人しかいなかった。
黄葉はいいのだが曇っていて映えない。
問題は足元が中心の抉れた粘土質ということ。滑らないよう気を付けて端をちょんちょんと降りていくのでスピードは出ないし腕が疲れる。
そんな中駆け下りていくトレラン兄さんがいてこれは本当に尊敬した。
一旦なくなりほっとするがまたしばらくすると復活でまたお前かとなる。
なんだこれはととりあえず右に行くがすぐに合流。
その先で1050m辺りに今度は本当の分岐。11:26。
右に行くとキビタキ小屋経由で少しだけ遠回りらしい。
とりあえず右へ。
中を覗いてみる。泊岩避難小屋といい勝負だな。防御力はこちらの方が低そうだ。
僕は扉をそっと閉じて立ち去った。
20m先と書いてあるので立ち寄ってみる。
パイプから湧水がそれなりの水量。冷たさもそこそこだが不味くはない。
水は余っているので汲まなかった。
下っていくと階段が現れた。
抉れた粘土質登山道にとっては救いの神かと思われたが階段のへりに足を置くとつるっと滑るので罠でもあった。
雲の下に出たらしく明るくなってきた。
途中垣間見えた保久礼駐車場は盛況だった。
11:59、分岐到着。先へ行けば保久礼駐車場、右に折れれば保久礼小屋。
大体下りきると廃林道チックな場所の歩きに。
踏み跡は多いのだがあんまり人が歩いているように見えない草の生え具合。
なんとも半端な場所の登山口だ。
でも三台車が止まっていた。
気づけば太陽にも照らされて割と暑い。車に戻って車載温度計を見たら25℃あった。
トレランさんに抜かされつつ歩いて行くと12:35、駐車場についた。
うわ・・・車増えすぎ。朝5台くらいしかなかったから守門は意外と人気ないんだなと思ったがそんなことはなかったか。
朝0台だったトイレ前の駐車場も満杯でギチギチに詰め込まれており驚いた。まだ車の少ないこちらに停めておいて正解だったな。
藪漕ぎしたわけでもないので着替えて温泉には寄らずに帰った。
帰ってからHIDEJIさんのHPが近々閉鎖と書かれていて驚いた。BBSに書き込もうとしたら一足先に無くなっていて水臭いなと思った。非常に残念である。
今回の軌跡
登山道歩きなので特筆すべきことはないのだが稜線の展望がよく、思ったよりも好印象の山であった。紅葉のピークには少し早かったがまたくることは当分ないな。日帰りで行くには遠すぎる。いつかまたくるならその先に藪入りする時だろう。
この地図は電子地形図25000(国土地理院)を加工して使用しています(令和元年手続改正により申請適用外) |
登山道歩きなので特筆すべきことはないのだが稜線の展望がよく、思ったよりも好印象の山であった。紅葉のピークには少し早かったがまたくることは当分ないな。日帰りで行くには遠すぎる。いつかまたくるならその先に藪入りする時だろう。
とりあえず体力維持に成功した僕は、木曜から朝日連峰に出かけた。
おかげで守門も悪くなかったはずなのに、記憶は薄れつつある。
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