2-3分サイドの草原を歩いて尾根センターへ。
膝くらいのツツジ・イヌツゲ・ハイマツの灌木たちにネマガリが混ざる。まあこれくらいなら歩くのにさほど支障はないのでそのまま尾根センターを歩いて行く。
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少し傷み気味だが赤いのが増えてきていい感じだ。
しかし前方に緑の塊が見えて。あれはハイマツの海だな。
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すぐに膝から腰高のハイマツ帯に突入。
右側の紅葉灌木とのコンタクトラインが多少は歩きやすいかと歩いて行くが面倒なのでそのうちハイマツ帯をそのまま行くことに。
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しかし少し左に寄りすぎたら胸くらいのハイマツに沈んだりして。
また右のコンタクトラインまで帰ったりまた左に行ってみたりと右往左往しつつ一つ目の小ピークに近づいていく。エズラ峰は真ん中右のピークで、藪がなければすぐである。
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10分程度の藪漕ぎでハイマツの海にしては背が低いのでそれなりに進んだ。
既にして戻るのが面倒。
すっかり天気は良くなり気温上昇。合羽の上は脱いで来ればよかった。
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昨晩寒かったのも影響したか、この稜線は落葉が進みつつあるが、対岸の明光山への稜線南側斜面の紅葉は明るい。
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第一小ピークから下る際左に少し逃げたら段差があり、ナゲとハイマツ阻まれて面倒なことになった。どうやら大人しく尾根センターを歩くのが、一番ハイマツ達の背も低く楽なようだ。
ハイマツを折り合いをつけて歩いて行く。第一小ピークに隠れて見えなかった第二小ピークを目指す。
地形図的には第一小ピークは形が分からず、第二小ピークは1490m級小ピークとして載っている。
紅葉薮とハイマツが混ざり合いカラフルではあるが・・・。
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ハイマツメインで稀にイヌツゲとナゲ、隙間にネマガリの構成を適当にさばいていくと、ハイマツが追いやられてナナカマド達色づく灌木薮にイヌツゲも申し訳程度に交じってくる。
イヌツゲは密度が低いのでどうでもいいのだがナナカマド達が面倒だった。隙間はあるのだが枝がしっかりしているので間を通るのに少し手間。
こいつらは遠くから眺めるに限る。
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紅葉薮を抜けるとハイマツリターン。
ここが一番きつかった。登りになるのでハイマツが胸高までくるゾーンで腕力利用して駆け上った。
裏那須でハイマツと触れ合っていないと心が折れるかもしれない。
ここまで踏み跡は皆無であり、裏那須より確実に人が歩いていない。距離が短くゲロ藪ゾーンでは標高差が大してないのが救い。
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8:44、第二小ピーク、1490m級小ピークについた。そう背の高くない薮とはいえ流石ハイマツの海、450m進むのに25分近くかかっている。まあ距離的にはエズラ峰まで後350mもないから9時過ぎには着けるだろうたぶん。
稜線上の紅葉は傷みつつあるが、南側斜面の紅葉は見頃。いい色をしている。
ここまで見に来る奴は数年に一人くらいだろう。もったいない話だ。
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小ピークは灌木がなく苔が生えた一人分のスペースがあるが、まあ休憩するほど疲れてもいない。鞍部まで降りると少し草原ゾーンもあるようだし先へ進む。
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やっぱり下りは楽だな。尾根上を歩くとハイマツもそんなに背が高くないし捗る。
帰りはここが登りになるのだが。
北側対岸のピョコっとでているピークが明光山だろう。向こうはハイマツ以外の灌木薮との戦いが強いられるらしい。
つい藪歩きを考えてしまうが、普通は背後の月山と鳥海山に意識が行くのだろう。
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鞍部の草原ゾーンまで降りてきた。
ゲロ藪の中のオアシス。ここでテント晴れたら最高なんだけどなあ。水場はない。
ここまでくると地形図上残るピークはエズラ峰とその手前のピークだけだ。
手前のピークへは右の灌木ゾーンか左の緑ゾーンか迷う所である。
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帰りは第二小ピークを巻けないかな、なんて考えていたがやっぱり南側は露岩が見え隠れ。
大人しく尾根でハイマツと和解しろということらしい。
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天気もいいし草紅葉もいい。このままこの草原で横になりたくもなる。
しかし明日は雨予報であり、今日はエズラ峰から帰還後極力登山口方面に戻れるだけ戻っておく必要がある。
仕方なく先へ進んだ。
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どう登るか思案したゆる傾斜の登りであったが、近づいてみるとハイマツと灌木のコンタクトラインに笹原ゾーンが続いており、そこを利用してしばらくはすんなりと上がれた。
そしてまたハイマツの海に突入するが、腰高は許容範囲。
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のそのそと1500mゾーンまで登ると後はなだらかに波打ってエズラ峰方面へと稜線は続いていく。
エズラ峰手前ピークの手前にもう一つピークがあるか?
いやピークと言えるほどの高低差もないな。
右側の紅葉はいい感じだかそんなことは関係なく、僕は少しばかりのナゲ藪とハイマツの海を泳いでいった。
腰高で平坦なのであまり苦労せず泳いでいく。もはやこの程度のハイマツには慣れてしまったのは人してどうなのか。
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9:02、エズラ峰手前の1510m級ピーク。
ここもまたハイマツがおらず数人が休憩できるスポットになっている。
もうしわけ程度にナゲもいるが、今回ナゲ達はおまけ。スーパーの刺身に添えてあるタンポポモドキ程度の存在である。
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エズラ峰から北に延びる尾根の紅葉が素晴らしい。
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さてようやくエズラ峰が目と鼻の先だ。
10mほど下って登り返し。
登り返しは草原なので楽そうだ。
もう楽勝でしょ、と進んだらハイマツの先の灌木ゾーンが罠。一瞬だが脱出に手間取った。高さがあって。
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鞍部の草原は癒しスポット。展望もいいしこのまま草原でエズラ峰山頂にゴール。
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と、行きたかったのだがエズラ峰山頂は藪に覆われていた。
ハイマツだけではなく灌木オールスターズのごった煮。もはやカオス。
これに面食らって正面からぶっこんでしまったが、戻りでは少し右から行くと藪の背が低く楽だった。
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9:06、エズラ峰山頂辺り。
当然山名板なんてない。三角点もない。山頂はここだといった尖りもなく平坦な薮。なんとも地味な存在である。まあ人は来ないな。また一つ地味な寂峰を訪れてしまった。展望はいい。
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エズラ峰より先、すぐ東には名もなき小ピークが存在している。
紅葉は良さそうだがここにきて急激な80mの下りと登り返しだ。今回はご遠慮したい。
もしいくのであれば尾根末端まで下っていきたいが、八久和川を廃登山道の渡渉地点まで下降できるのかどうか。永遠に行くことはないかもしれない。
奥には面白山から船形連峰と思われる稜線が見えていた。
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折角なのでここから見るのは貴重な展望を楽しむ。
月山と鳥海山。
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天狗角力取山か何か。
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紅葉が誘うエズラ峰東方小ピーク。
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狐穴小屋は視認できなかったが八久和川源流と三方境、そして南へ伸びていく稜線。
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戻りも考えるとあんまりのんびりしている時間もないんだよな。
鞍部の草原へと下り9:09、僕はエズラ峰を後にした。
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稜線登山道から少し足を延ばせば誰だってたどりつける地味なピーク。けれど訪れるものは稀な世間から相手にされていない寂峰。次にこの藪稜線へ紅葉を見に来るものが現れるのは何時になるだろうか。来年かもしれないし数年間誰も来ないかもしれない。
今年ここの紅葉を眺められるのはたぶん僕が最後だな。この光景を目に焼き付けておこう。
往路と同じくらい時間をかけて、鞍部の草原まで戻っていった。
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9:53、藪抜けして鞍部まで戻ってきた。
ザックの上蓋は悪い熊に攫われることなくデポした時のまま。
水とカロリー補給して一息つく。
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あの藪と紅葉を堪能した後では、草原の登り返しも冗長だな。
まあ正直に言うと面倒くさいと思っただけだが。
しかし200m少々登り返さないと登山道にたどりつかないし帰れない。
やれやれ、疲れた足にはつらいところだが仕方ないか。
9:58、エズラ峰方面に別れをつげて稜線登山道へ向けて登り返す。
少し歩いて手袋が片方ないことに気付いて少し引き返すがポケットに入っていた。疲れているらしい。
別れを告げたはずのエズラ峰方面に戻ってしまいバツがわるかった。
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登り返しはつらいが登山道はないとはいえ八割方草原である。
のそのそと歩いても距離は縮まってていく。
展望眺めつつ歩いて行くと気づけば10:33、ザックデポ地の1670m辺りまで戻ってこれた。
ザックは山の仲間たちに荒らされることなく無事。ほっとして草原に腰を下ろした。
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続く