9:43、1475m地点から次郎岳へと歩き出す。
そこまで深くない、でも少し邪魔な笹薮を歩いて行く。
灌木や蔦がないのでさっきまでと比べるとこれでも捗る。
昼には荒海山につきたいのだが微妙な感じかと少しだけ焦りも。
周りの木々は茶葉で晩秋っぽいがツツジはまた見れなくもない。
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少し前にいた1480m級ピーク南側斜面は中々の色合い。
あのあたりにいる頃ガスが晴れてもっと光が差していればと。
ようやくガスが取れてきて少し寒さも和らいだ。
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1470m級ピークで進行方向を東へと変える頃、両サイドはなだらかではあるが稜線上は細尾根となり藪の幅が狭まる。そうなると灌木や蔦が再度鬱陶しく。
少し左に逃げてみるが灌木が邪魔。
少しは落ち着いたと判断し稜線の腰高笹薮を漕いでいく。
この辺りはまだ紅葉の残滓が楽しませてくれる。光が足りない。
右奥には高原山。
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鞍部から次郎岳西の1530m級ピークへと登り返していく。
すると徐々に笹薮が背丈を増してきて。
振り向けば前傾姿勢のきたっちさんの肩くらいまで。
次郎岳周辺はやばい灌木薮とのことだが前菜の笹薮でもじりじり時間を取られつつ。
しかしこうも稜線のみ木々がなく笹薮が続いているのを見ると、大昔に伐採されたのではないかと疑いの目で見たくもなる。
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ガスが大分取れて高曇りだが眺めはいい。
この辺りは木々の背が低く、特に栃木側が遮るものがないので素晴らしい展望だ。
アクセスの悪さとゲロ藪が来るものを拒むので独占はほぼ確定だし。
きたっちさんは日向倉山への尾根などいろいろと興味があるようだがどこも一筋縄ではいかないだろう。行くのであれば五月くらいだろうか。
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1490m辺りまでくると笹薮の背丈が低くなった。
これはボーナスタイムかと思いきや、細尾根稜線に立ち塞がるは我らが藪大将、シャクナゲさん。
さっと尾根左に回避してみたが傾斜がありトラバースには向かない。
仕方がないので尾根センターちょい右へ。
ナゲ達率いる灌木オールスターズに隙はない・・・と思いきや細い踏み跡がよく見れば存在。
ナゲ達を掴みつつ隙間を進んでいく。
きりんこさんの記録には枝が切られた跡をみたともあったし人工的なものだろう。
自然に還りつつあるのでいつかは進むのがままならなくなるだろう。
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漕いで跨いで潜り抜けてと疲れるが踏み跡のおかげで確実に前進できる。
これくらいならまあなんとかという感じ。
針葉樹の藪は堅いので突破口が無かったら相当面倒だと思う。
陽射しも差してきて藪も乾いているので凍える心配はなくなった。
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1520mくらいまで来ると福島側の展望も開けた。
あの山の名前は?となるが七ヶ岳くらいしかわからない。栃木が主戦場の僕らには福島の山名同定は難易度が高いのだ。
ガスガスで足もびしょ濡れになった時は今日来るのは間違いだったかとも思ったがようやくいい感じになってきた。
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歩いてきた県境尾根も一望。雲の影で暗いのが残念。
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10:14、1530m級ピーク。
このペースならまあ10:30くらいには次郎岳つけるかな、と思っていたが右奥の次郎岳の前にもう一つなだらかなピークが。この藪でアップダウンはきついやつ。
左奥の荒海山は遥か遠くに思える。
5分休んだ。
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きたっちさん注目の日向倉山からの尾根。
ここから見られる範囲はなだらかで藪を覗けば安牌であるがそこから次郎岳への突き上げがやばい。下りでは遠慮したいところだ。
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次郎岳への歩き、最初は藪がやばいなと見た目で思ったが1530mピークから少しの間は意外にも笹薮踏み跡ゾーンで捗った。
しかし案の定楽勝モードは継続ならず灌木たちの勢力は増してきて。
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踏み跡無かったら泣きの入りそうなゲロ藪。
まあ時間無制限ならいいのだが今日は次郎岳・荒海山の先もロングが待っているので時間的余裕がないのだ。
さっきのピークから次郎岳まで200mくらいしかないのに100m進むのに10分かかっている。
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紅葉の季節で展望があるからいいがそれでなければ完全修行モードだ。
思わずきたっちさんも雄たけびを上げる。
どこか忘れたが踏み跡を一瞬見失い左からいこうとしたらすごく面倒になった。尾根上を行くのが確実。
ナゲをあしらいつつ進めばようやく次郎岳への最後の登り返し。
なんだか灌木薮がイキイキしているようだが大丈夫か?
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次郎岳への最後の登りも幸いにして薄い踏み跡を利用可能。
展望だけは一級品だなと思いつつ、頭を藪に突っ込み強行突破。
一気に山頂まで駆け上がった。
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10:39、次郎岳(1560m)。
山名板も何もないピークだが360°の展望は最高。
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しかしゆっくりしている時間はあまりないので一息ついて先へ進む。10:42。
次郎岳から北東に降りるところがちょっと急で足元が見えない場所も。東に落ちたら終わりですねと言っていたら踏み抜きそうで危なかったり。
隙間を抜けて滑り降りるように急傾斜を下ると安全地帯。
すると右前方に三角形な急なピークが現れた。
ちょっと聞いてないんですけど。地形図にあんなピーク書いてないし。
とりあえず鞍部まで降りて考えますかと藪漕いで進んでみる。
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急なピークの手前の鞍部へと降りてみると少しなだらかな笹原。もしビバークするならここかなあとか。
急なピークは見上げてみると岩々しいところもあったりして。
大した高さではないし右の藪ゾーンから突破か?でも降りられるのだろうか。
少し考え込んでいるときたっちさんが左に獣道らしきものがあるのでトラバースで巻きませんかと。
時間の余裕もないしそれでいきますか。
まあこのトラバースも最初は獣道が不明瞭でぐずついた急斜面であまりよくはなかったのだが進んでいくとわりと鮮明に。
上下に分かれて踏み跡探したりして時間も食ったが8分くらいで尾根復帰できた。
帰ってから調べたのだが烏ヶ森さんもここは巻いていた。岩峰を登った記録では一時間半かかったという。なお反対方向から歩いたきりんこさんもピークには立ったが北から巻いて鞍部へ行ったと書いていたので巻きで正解だろう。
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尾根復帰後は太郎山へとしゃくしゃく藪を漕いでいく。
腰高でそれなりの灌木薮だがたまに踏み跡が拾えてそれなりの速度で進める。
昼には荒海山へ着きそう。
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そうはいかじと覆いかぶさってくるイキモノ達もいたが適当にあしらった。
面倒な薮ではあるが裏那須で慣れていればまあ前へは着実に進める。
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地形図にはない軽い岩場は左に降りて。
1550m級小ピークに差し掛かるころには11:25。
背の低い灌木と笹のミックス。これまでよりは捗るが地味に体力を奪われるヤツ。
冬は雪に埋もれる県境にはありがちな遮るもののない好展望ゾーンなので僕は結構好き。
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きたっちさんも好展望をもちろん撮影。
冬に荒海山に来た際の話を聞く。
相当な急斜面を上り下りしたとか。
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この薮深さなら荒海山へは5分だな。
なんて考えは甘すぎた。
同じように低い灌木薮が続くかと思いきや思ったより藪は高くてガサガサと泳ぐ羽目に。
腰高になり踏み跡が明瞭になったのは荒海山直前であった。
最後はばて気味になりきたっちさんは一足先に山頂へ。
少し前には山頂から人の声もしていたのだが、僕がたどり着くころにはきたっちさんしかいなかった。
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11:49、荒海山(1581m)。
やれやれ、なんとか昼前についたか。
大河の一滴なんたらかんたらとの石碑もあった。
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とりあえず三角点峰までいきますかとのきたっちさんの言葉ですぐ東の三角点峰へとそのまま向かう。
踏み跡はあるのだがあまり手入れされていないらしくネマガリがしっかりと覆いかぶさり踏み跡を見失うこともあった。
最後辺り見た目は藪だし。
11:54、荒海山東の三角点峰。
ケイタイが入りますの看板が少し笑える。
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疲れましたねと腰を下ろして昼食タイム。
空が陰ってきて肌寒いので少しはおる。
まあここまで展望楽しめたから曇ってもいいかと思う反面、ここから先で標高下げて紅葉楽しめそうなのにと残念な気持ちも半分。
ここまでの到達時間は理想が11:30、12時前なら合格、13時過ぎたらエスケープだったのでこのまま予定通り先へ進むことにする。
まあここから先しばらくは登山道だったらしいし楽勝でしょと二人してもう今日の核心は終わりましたなと消化試合な雰囲気。
休憩後、歩き出して速攻で楽観ムードが吹き飛ぶなどと、僕達は夢にも思わなかった。

続く